BEAT - 1991.05

BEAT
BEAT

CONCEPT

創りたかったのは、見る、走る、そして操る楽しさを素直に実感できるクルマでした。

目にしただけで、心がウキウキしてくる。走ると爽やかな心地よさが味わえる。
そして、何よりも操る歓びがある。BEATがめざすのは、
理屈抜きに楽しく、街のコミューターとなるようなクルマです。
そこで、まずボディフォルムに、活動的なパーソナルユースにふさわしい、
フルオープン・2シーターを選択。コンパクトなサイズの中に、
高い安定性と優れた操縦性が得られる、
低重心のM・R(ミッドシップエンジン・リアドライブ)を高密度に融合させています。
このフルオープン・2シーターミッドシップのパッケージングにより、
BEATは、キュートなスタイルとともに、人とクルマと自然が一体となったような、
まさにアミューズメント感覚の、未体験の走りを手に入れました。
しかし、いかに楽しさを優先させたクルマとはいえ、
安全性能はもちろんのこと、燃料経済性についても妥協は許されません。
高度な技術を惜しみなく投入し、
軽自動車初のSRSエアバッグシステムを搭載(装着車を設定)、
燃費についても高水準を維持しています。
先進テクノロジーを“楽しさ”というソフトウエアで包み込み、BEATは
まったく新しい、人と技術のあたたかな関係を創りあげました。

BEAT誕生
オーディオシステム、アルミホイール、フューエルリッド、エキパイフィニッシャー、シガーライター&アッシュトレイは注文装備
開発リーダー
開発リーダー
『クルマ社会は、多様化の傾向を示していますが、いままでにはないゆとりの表現、豊かさの表現のできるクルマはできないものだろうか。議論を重ねました。そして、便利な移動空間も否定しないが、クルマの姿としては、親しみやすく、楽しい移動空間があっても良いのではという結論に達しました。私たちはこの実現に向け、理屈抜きに親しみやすく楽しいクルマをねらい、比較的若いスタッフで構成した開発メンバー全員のこだわりを、この点に集中しました。そして、このクルマのコンセプトを“高密度パーソナルオープン”としました。これからの時代にふさわしい技術は思い切って採り入れるとともに、自分の生活シーンに道具感覚で溶け込めるような存在感のあるフルオープン2シーターミッドシップを開発しました。』



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