Ascot & Rafaga - 1993.10

ASCOT/Rafaga
Ascot & Rafaga
 
安全・環境





安全と環境への配慮


SAFETY & ENVIRONMENT

 

ACTIVE SAFETY

ドライバーにストレスを与えない運転環境や、
「走る」「曲がる」「止まる」というクルマの基本性能を徹底して追求しました。
事故を未然に防ぐための、アクティブセーフティ(一次安全性能)。




高いヒップポイント設定が、運転しやすい広角視界を実現。
ビッグ&トールキャビンの背高パッケージにより、ヒップポイントを高く設定。これにより見晴らしのよい広い視界を確保しています。
 
さまざまな走行条件に応じて、駆動力を最適に制御するTCS(トラクションコントロールシステム)。
(2.5Sにメーカーオプション。)
雪道や凍結路などの滑りやすい路面で、発進や加速時に発生しがちな駆動輪のムダな空転を抑え、路面状況に応じて駆動力を精密にコントロールする自動制御システムです。
発進加速をスムーズにする「駆動制御」だけでなく、コーナリング時に発生しやすいパワーオンによる唐突なアンダーステアを抑え、クルマの挙動を安定させる「操安制御」、さらには悪路での走破性を高める「悪路対応制御」までも実現しています。

TCS走行実験模式図

制動性能・信頼性を高めた3チャンネル・デジタル制御ABS(4輪アンチロックブレーキシステム)。(2.0T、2.0S、2.5Sにメーカーオプション。)
濡れた路面や雪道などの滑りやすい路面での急制動時に、コンピュータがポンピングブレーキを素早く精密に行ない、車輪ロックを防止。路面状況に応じて適切にブレーキをコントロールするとともに、クルマの姿勢を安定させ、ハンドリングによる危険回避能力を確保する高度なシステムです。
前輪は左右独立制御、後輪は左右両輪を同時に制御する3チャンネル方式で、路面状況が左右で異なる場合でも安定感の高い制動能力を発揮します。また、制動効率をはじめ、ペダルキックバックの低減など、作動時のフィーリングも高めています。
 

PASSIVE SAFETY

数かずの安全基準をクリアした全方位安全設計ボディに加え、
運転席用&助手席用SRSエアバッグシステムも採用。
万一のさいに乗員を保護するパッシブセーフティ(二次安全性能)。

 
前方向からの衝突時に乗員を守る、運転席用&助手席用SRSエアバッグシステム。(2.0T、2.0S、2.5Sにメーカーオプション。)
運転席と助手席の両席に、SRSエアバッグシステムを採用しました。これは、シートベルトを着用していても、ステアリング(助手席は室内前部)に顔面を強打してしまうような前方向からの強い衝突時にセンサーが衝撃を感知し、ステアリング内(助手席はインパネ上部)のエアバッグを瞬時に膨張、収縮させ、顔面への衝撃を緩和。シートベルトの効果に加えて、乗員保護に役立つ頼もしいシステムです。

*SRS=Supplemental Restraint System シートベルトを補助する乗員保護装置
 

エアバッグシステム
Photo:2.0S カットボディによる撮影
エアバッグ膨張時の写真を合成したものです。
 
雨天、降雪時の後方視界を確保。
ハイマウント・ストップランプ両立リアワイパー。
(2.5Sに標準装備。2.0T、2.0Sにメーカーオプション。)
ハイマウント・ストップランプが隠れないように配慮してレイアウトした、リアワイパーです。ストップランプ部分のリアウインドウの汚れを除去し、雨天、降雪時にストップランプが見えにくくなるのを防ぎます。
ウォッシャーノズルはワイパーのピボット軸と一体化させて、すっきりとした外観とするとともに、ルーフからの液ダレも防止しています。

ハイマウント・ストップランプ両立リアワイパー


 
ENVIRONMENT

地球資源の保全と有効活用、さらに環境保護のための廃棄物のミニマム化に向け、
リサイクル化に積極的に取り組んでいます。



地球にやさしいクルマであるために、各部品のリサイクル化を促進。
樹脂部品のなかでも大きな割合を占めるバンパーを取り外しやすい構造とし、解体の作業性を大幅に向上させました。また、タイミングベルトカバー、エアクリーナーケース、レゾネーターチャンバー、ルーフライニング、スペアタイヤリッドなどの部品は、原材料として再利用しやすい材料で製造。リサイクル可能な部品の割合を高めています。さらに100g以上の樹脂部品すべてに材料識別記号を明示し、リサイクルのための材料分別を容易にしました。
このようにリサイクルのための配慮をするとともに、アスコット&ラファーガでは、実際にリサイクル材を利用し、スプラッシュシールド、ステアリングジョイントカバー、エアーアウトレットなどを製造しています。
 
フロンによるオゾン層破壊を防ぐため、新冷媒を採用。
エアコンディショナー用冷媒には、新冷媒HFC134aを使用しています。またシートなどに用いる発泡材も、フロンレス発泡としました。
 
大容量キャニスターを搭載。
これにより、自動車から排出される蒸発燃料を従来より大幅に低減しています。




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