Ascot & Rafaga - 1993.10

ASCOT/Rafaga
Ascot & Rafaga
 
エクステリア




大胆な個性と豊かな表情をもたらした、ボンネット一体大型ダイキャストグリル。
すれ違った時にひと目でそれとわかる、そんな強烈な印象をもったセダンのあたらしい顔を創造すると同時に、ラジエーターの冷却効率の向上といった性能面の要件を満足させるために、大型のフロントグリルを採用しました。そのうえで、厚みのあるボンネットの動的な流れと、グリルの形状とがひとつの面として感じられるデザインとすることで、精悍さと堂々たる風格、そして未来感をあわせもったフロントマスクに仕上げています。加えて、グリル部はボンネットと一体化させることでチリ段差を無くすとともに、ダイキャスト製法によるグリルモールでフラッシュサーフェス化を図るなど、細部に至るまで高品位な処理を施しました。
Photo:アスコット2.0S
Photo:アスコット2.0S

アスコットは「ラグジュアリー・エレガンス」、ラファーガは「ダンディ・エレガンス」をテーマに、それぞれに異なるテイストを追求。
アスコット、ラファーガとも、ホンダらしいスポーティさ、爽やかさ、若々しさをデザインのベースとしながら、ユーザーの幅広い嗜好に応えるために、テイスト、いわばデザインの味付けの部分で、独自の個性を表現しました。
アスコットは、ヘッドライトにメッキを基調としたリフレクター、リア・コンビネーションランプにマルチリフレクターレンズを採用。また、縦基調のフロントグリル、サイドウインドウ、リア・ライセンスガーニッシュの外周にメッキを使用するなど、随所に上質な味わいを求め、知性と格調高い気品を身につけています。
一方ラファーガは、ヘッドライトにブラックのサブリフレクターとオレンジのインナーレンズを組み合わせ、またウインドウ回りもブラックで引き締めています。さらに横基調のフロントグリル、サイドシルガーニッシュ、ライセンスガーニッシュに一文字のメッキ処理を施すことで、シャープなラインを強調。全体として、都会的なセンス、若さと色気に満ちたダンディズムをテイストとしました。
またフォグライトについても、アスコットは丸型、ラファーガは角型とし、変化をつけています。
*2.0S、2.5Sに標準装備。
Photo:ラファーガ2.5S
Photo:ラファーガ2.5S

すぐれた空力性能を実現。
低燃費化にも寄与する、エアロデザイン。
デザインの初期段階より、空力テストを行ない、その結果を随時フィードバックし、ボディ形状はもとより、部品形状をリファイン。空力特性にすぐれたスタイリングをもたらしました。
バンパーと一体化してその形状を設定した大型フロントロアスカートや横に張りだしたサイドシルガーニッシュは空気抵抗の低減に貢献。またハイデッキトランクやリアに採用したロアスカートはそれぞれ、周辺部の空気の流れを、よりスムーズなものにしています。
Photo:アスコット2.5S
Photo:アスコット2.5S

大型化により性能向上を図った、マルチリフレクターハロゲンヘッドライトとリアコンビネーションランプ。
ヘッドライトは、セダンとしての機能を優先し、天地の大きなライトとしたうえで、リフレクターに光学解析によるMFR(マルチフォーカスリフレクター=多重焦点技術)処理を行なうことで、配光パターンを均一化。これにより遠方照射性を高めるとともに、ロービームの光量 も向上させています。
またリアコンビネーションランプも、大型化によりすぐれた被視認性を実現しています。
チャンネルモジュール一体の大型ワイパー。
大型フロントウインドウの広い払拭面 積に対応できる高剛性・高強度を実現しました。走行中の室内からの見た目の印象も考慮して、アームの停止位 置や、形状のすみずみまで最適化を実施。アームウイングをなくした構造で、外観もすっきりとさせました。
エンジンフードの下に設定した、ウインドウウォッシャーノズル。
ワックスの詰まりを防止するとともに、フード上をすっきりとさせています。
ドアの閉まり音を向上。
ドアストライカーの取り付け部のスティフナーを大型化することで、ドア開閉時の音色を向上させました。

Photo:アスコット2.0S
Photo:アスコット2.0S



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