Suspension
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乗り心地と操縦安定性との、高水準でのバランス。
さらに、進化と成熟を遂げた4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンション。 |
当時、その高性能は認められながらも、贅沢な足とされていたダブルウイッシュボーン・サスペンションをFF車として世界に先駆けて4輪に採用したアコード。きわめてフリクションロスが少ないこと、また設計の自由度が高いことなどこのサスペンション形式のもつメリットに着目、アコードの進化とともに足回りにもさまざまなテクノロジーを投入してきました。今回は、まずトレッド幅を前40mm、後20mm拡大。さらに、フロントロールセンター高の低下、リアロアアームスパンの拡大を実施、乗り心地のさらなる向上と安定性の強化を図りました。その他にも、スタビライザーサイズアップ、ブッシュ類の最適化、タイヤサイズのグレードアップなど細部に至るまで徹底検証。あくまでフラットな乗り心地とすぐれた操縦性の融合という、新しい価値をもったセダンにふさわしいサスペンション特性に仕上がっています。
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4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンション
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フロント
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リア
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理想的なセダンの挙動を目指して。
低フロントロールセンター高の採用、そしてリアロアアームスパン拡大。 |
フロントサスペンションのアッパーアームとロアアームのボディ取付け点を変更、車体のロール中心点を低下させました。このことで、タイヤの接地点でのトレッド変化が大幅に少なくなるため、路面の不整や風の影響などで車体が必要以上に反応することのない、すぐれた直進安定性と乗り心地を実現。加えて、サイドフォースによるジャッキアップ力を低減、コーナリング時の内輪接地性もよりハイレベルになりました。また、リアサスペンションのロアアームスパンを拡大。トー剛性のアップがもたらされるため、旋回時およびブレーキング時の車両安定性もいちだんと高いものになっています。さらに、これらの進化によって回頭性・応答性・追従性など操舵特性に対するより的確な設定が可能に。きわめて扱いやすく信頼感厚い理想的な挙動が、ここに約束されました。
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上質な走りにさらに磨きをかけるHPV(ホンダ・プログレッシブ・バルブ)ダンパー。
(SiR 2.2VTL 2.2VTE 2.0EXL) |
ダブルウイッシュボーン・サスのすぐれた走りの資質を、その減衰容量の大きさでさらに高める、ガス封入ダンパー。低圧ガスを封入、路面からの微震動はスムーズに吸収し、大きな振動はしっかりと抑える対応力で、乗り心地を向上させています。また、応答性もきわめて高く、レーンチェンジなどで生じるボディの揺り戻しを減少。車両姿勢の安定にもひと役かっています。
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DOHC VTECのポテンシャルを100%引き出すSiR専用チューニング。 |
その心臓に2.2L DOHC VTECを搭載、セダンの走りの世界を、ほんものの大人のテイストを追求したグレード、SiR。足回りの設定にも、このグレードだけの特別なセッティングを施しました。
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フロント・リアのスタビライザー、サイズアップ。
サスペンションの剛性とポテンシャルを高めるスタビライザーを、フロントは通常のφ27.2mm×t3.0mmからφ27.2mm×t4.0mmへ、リアではφ15mmからφ16mmへとそれぞれサイズアップ。フロントスタビライザーには、インターリング入りのブッシュも採用されています。
ブレーキサイズアップ。
フロント・ベンチレーテッドディスクブレーキの径を14″から15″へと大径化。そしてリアにも14″のディスクブレーキを採用。高性能に見合うだけの、高い制動力を確保しました。
高性能タイヤの採用。
限界性能をより高く引き上げるため205/55R15 87Vタイヤを専用に設定。同時に軽量な15×6JJのアルミホイールも装着しています。
その他各部セッティング、チューニングの見直し。
ダンパーの減衰力、スプリングバネレートの独自の最適設定など、その他にも細部にわたって徹底した走りへの対策が行なわれています。
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フロント・ベンチレーテッドディスクブレーキ(SiR)
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205/55R15 87V+15×6JJアルミホイール(SiR)
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高強度、軽量を誇る超高張力スチール・ホイールを世界ではじめて採用。(2.2VTE) |
同サイズのアルミホイールとほぼ同等の重量という軽さで、しかも高強度な軽量80kg級超高張力スチール・ホイールを世界ではじめて開発、採用しました。バネ下重量の軽量化に貢献しています。
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リニアリティの高い、よりナチュラルな操舵感。
リニアアシスト・パワーステアリング。 |
新アコードでは、より人間の自然な感覚に近い操舵フィールをもたらす、エンジン回転数感応型のロータリーバルブ式パワーステアリングを採用しました。バルブをロータリー化することで、路面からのキックバックなども大幅に低減された、しっかりとした操舵感を実現。さらに、非復帰フロードルーベーンポンプとの組み合わせで、中高速での操舵力もきわめて安定した理想的なフィーリングがもたらされました。応答性、ダイレクトなハンドリング、ナチュラルさ。すべてを高次元で満たした、パワーステアリングです。 |
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リニアアシスト・パワーステアリング |
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