ASCOT, ACCORD, ACCORD INSPIRE, VIGOR - 1989.09

ASCOT/ACCORD/INSPIRE/VIGOR
ASCOT/ACCORD/INSPIRE/VIGOR
 
メカニズム/アコード&アスコット

ENGINE&TRANSMISSION

エンジンのポテンシャルを余すところなく引き出す、
新設計7ポジション4速電子制御オートマチック。

NEWアコード/アスコットは、タイプに合わせて、2方式のオートマチックを搭載しています。PGM-FI仕様のエンジンと組み合わせる「7ポジション4速電子制御オートマチック」と、PGM-CARB.仕様エンジンと組み合わせる「7ポジション4速オートマチック」です。いずれも、従来の2速ホールドに1速ホールドを加えた7ポジション・セレクターと、デュアルモード・ロックアップ機構、そして新設計の3軸式オートマチック本体は、共通に採用。多彩な走りと、使い勝手にすぐれたオートマチックとしています。


全タイプに、1速ホールドを加えた7ポジション式を採用。
走行条件に応じていっそう適切なギア比を選択できるように、従来の6ポジションから、新しく7ポジション・セレクト式にしました。その内、前進走行は4ポジション。従来のD4・D3・2速ホールドに、新しく1速ホールドを追加しました。急坂での発進や、下り坂での強力なエンジンブレーキなどに威力を発揮します。
7ポジション


全タイプに、電子制御デュアルモード・ロックアップ機構を採用。
加速時やクルージング時など、アクセルONモードだけでなく、アクセルOFFモードにまでロックアップの作動領域を拡大したホンダ独自のコントロールシステムを採用。キメ細かな燃料制御との組み合わせがリニアな減速感覚と燃費の向上を実現。経済性とドライバビリティを高次元でバランスさせています。


小型、高効率。全タイプに新設計の3軸平行式を採用。
エンジンのハイパワー化に対応すべくオートマチック本体の性能の向上を図りながら、同時にいっそうのコンパクト化をめざし、新たに3軸平行式を開発しました。パワーの伝達効率をいちだんと高めながら、2.0Lクラス最小の全長短縮型構造により、高いスペース効率を獲得しています。


ノーマルとスポーツ。
2つの走りが選べる、7ポジション4速電子制御オートマチック。
(アコード2.0EXL-i以上/アスコット2.0FBX-i以上)
変速タイミングやロックアップのタイミングを高精度デジタルコンピュータがフル制御する最新のオートマチックトランスミッションです。走行シーンに応じて、ノーマルとスポーツという2つの変速パターンが選択できます。1速から4速までを自動変速するD4レンジと1速から3速までを自動変速するD3レンジでノーマルモードとスポーツモードの2つの走りのパターンが愉しめます。切り替えはシフトノブに設置したボタンを押すだけ。スポーツモードは、変速タイミングを高回転側に設定しており、加速感あふれる走りをもたらします。スポーツモード作動中は、メーター内の[S]表示が点灯し、確認しやすくなっています。 [S]


3軸平行式オートマチック・トランスミッション
3軸平行式オートマチック・トランスミッション

2ウェイモード変速タイミング比較
2ウェイモード変速タイミング比較



高効率な、7ポジション4速オートマチック。
(アコード2.0EXL以下/アスコット2.0FBX以下)
もう一方の電子制御のオートマチックと同様に、7ポジション、デュアルモード・ロックアップ機構、そして3軸式構造などを採用しています。さまざまな走行条件に合わせて最適なギヤを選べる、すぐれた使いやすさ。そしてリニアな加速感と減速感がもたらすダイレクトな応答性と低燃費を実現した高効率なオートマチックです。


ショックの少ないスムーズ変速を支える、数々の新機構を採用。
NEWアコード/アスコットのオートマチックの大きな特長、それは変速ショックの少ないことです。まさにショックレス感覚。セダンの洗練された走りのために、細部にわたって新機構を採用しています。

点火時期リタード方式
(アコード2.0EXL-i以上/アスコット2.0FBX-i以上)
変速時のエンジン出力を制御し、変速中にクラッチを介して伝達される過大なエンジントルクを減少。変速ショックを軽減しています。

新アキュムレーター・コントロールシステム
変速時のクラッチのかみ合い特性を、シフトアップ時とキックダウン時でそれぞれ別々に制御。D4での4速→3速→2速、D3での3速→2速のキックダウン・ショックの低減を図りました。

高強度・高剛性設計
トルクコンバータケースの剛性をアップ。エンジンとの合わせ面を二重構造化するなど、細部にわたり剛性確保のための設計としました。


小気味よいシフトフィーリング。さらに洗練を極めた5速マニュアルミッション。
ハイパワーでなめらかなエンジン出力に合わせた5速マニュアルです。

メインシャフト・ブレーキシステム(2.0L車)
リバースへのインギア時に、メインシャフトの慣性回転を制御。ギア噛込時に発するノイズを低減させています。

ワイヤー式シフトリンケージ
ロッド式からワイヤー式に変更。シフトノブへの振動の伝達を大幅に低減しています。

クラッチディスクにロングトーション・フリクションダンパーを採用。
トーションダンパーをラバーから不等ピッチ・コイルスプリングに変更。発進および加速をいちだんとスムーズにしています。

油圧クラッチコントロールシステム
クラッチレリーズフォークの遊び調整を不要としました。調整不良によるクラッチライニングの早期磨耗を解消しています。


7ポジション4速電子制御オートマチック
7ポジション4速電子制御オートマチック

5速マニュアル
5速マニュアル





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