ACCORD/VIGOR(MECHANISM) - 1985.06

ACCORD/VIGOR
FACT BOOK
ACCORD/VIGOR
エンジン1 序論

ホンダのつくるクルマには、
現在考えうる、最高のテクノロジー、最先端のメカニズムが
採用されなければならない。
しかし、それはホンダがホンダである限り、当り前のことである。
重要な事は、その先にある。
それは、もはや数字の世界ではない。物理的な性能の次元でもない。
五官とか、快感とかいう言葉でいい表したらいいのだろうか。
もっと人間に近い部分である。メカニズムの先には、必ず人間がいる。
そう、ホンダは考えている。
ただそのことのためだけに、メカニズムと対峙した。
極限を追求した。
相対する価値を、ふたつ同時に達成させようとした。
普通ならアイデアの段階で、無理なものとして捨てられてしまうようなことを
執拗に追い求めた。
長い道ではあったが、誰の胸にも、明確なビジョンが描かれていた。
そして、それらは達成された。


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