ACCORD/VIGOR(EXTERIOR/INTERIOR)
- 1985.06
トータル・エアロダイナミクス。
空力は、トータルに磨いてこそ、真の意味を持つ。
一貫してトータル・エアロダイナミクスを主張し続けるホンダのデザイン・ポリシーは、全く新しいコンセプトを持つアコード・エアロデッキにも存分に発揮されています。前面投影面積を小さく抑えたローフォルムによる0.34の空気抗力係数(CD値)は、パワーロスを最少に抑え、良好な燃費に貢献するとともに、エンジンの振動や騒音、さらには走行中の風切音を低レベルなものとしました。また、高速走行時の安定性に影響を与える揚力係数CL、値は0.04と、世界でもトップクラスの値を達成しました。CDとCLが高次元でバランスされたアコード・エアロデッキは、その弾丸のようなスーパービュレット・フォルムが安定した走行フィーリングを生み出します。
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ロングルーフ&スラントノーズ
斬新なフォルムには、理由があります。
グラッシーでルーミーな居住空間を与えるロングルーフは、一方で、0.04という優れた揚力係数(CL値)を生み出しました。また、リトラクタブルヘッドライトと低ボンネットから生まれたスラントノーズは、空気抗力係数CD値に大きく貢献するばかりではなく、斬新で未来的なフォルムの構成にも不可欠な要素です。自然で理想的な空気の流れを助けつつ、スーパービュレット・フォルムの完成をめざしました。
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フラッシュサーフェス・ボディ
ボディ表面の凸凹、それが大きく空気抵抗の良し悪しに影響してきます。そのために、アコード・エアロデッキも、ボディのフラッシュサーフェス化を徹底しました。ボディとウインドウ面のつながりをよりスムーズにし、微妙なカーブを持つ三次曲面ガラス・サイドウインドウの採用やボディとウインドウとの段差をわずか5mmにした新構造のフルドア、またフロント/リアウインドウとボディの段差を3mmまで面一化したフラッシュマウント接着ウインドウなど、空気抵抗減少に妥協を許さないホンダの姿勢があらゆるところに表われています。そしてこれらのフラッシュサーフェス処理は、同時に走行時の風切音をも著しく減少させ、静かなキャビンの実現に大きく貢献しています。
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