ACCORD/VIGOR(EXTERIOR/INTERIOR) - 1985.06

ACCORD/VIGOR
FACT BOOK
ACCORD/VIGOR
エアロダイナミックス

ホンダ・トータル・エアロダイナミクス。
空力は、トータルに磨いてこそ、真の意味を持つ。 一貫してトータル・エアロダイナミクスを主張し続けたホンダの思想は、新しいセダン・フォルムを生み出しました。 空気抗力係数CD=0.32と世界トップレベルの数値を達成。 しかもロー&ワイド設計により前面投影面積(A)を小さく抑え、実質的な空気抵抗値であるCD×Aは0.61という驚異的な数値を得ています。 これにより高速走行時のパワーロスを極力抑え、燃費に貢献させるのはもちろんのこと、エンジン負荷を軽減できるため、エンジン振動や騒音、さらには風切音等の低減に大きく役立っています。 また走行安定性に役立つ揚力係数CLは0.15と極めて優れた数値を達成。 いままで難しいとされてきたCD値とCL値の両立を、 新型アコード/ビガーでは、低ボンネット、リトラクタブルヘッドライト、フラッシュサーフェス等で克服。 これにより、セダンとして世界トップレベルのCD値/CL値の高次元バランスを生み出しました。

空気抵抗と風切音を同時に減少させたフラッシュサーフェス・ボディ。
ボディ表面の凸凹、それが空力性能の良し悪しに大きく影響します。 そのために、新型アコード/ビガーではボディのすみずみまでフラッシュサーフェス化を徹底しました。 ボディとウインドウ面のつながりをよりスムーズにし、卵のような微妙なカーブを持つ三次曲面ガラスをサイドウインドウに採用しました。 ボディとウインドウとの段差はわずか5mm。 またフルドアの採用やフロント/リアウインドウとボディの段差を3mmまで面一化したフラッシュマウント接着ウインドウなど、 空気抵抗減少に妥協を許さないホンダの姿勢がここにも表われています。そしてこれらのフラッシュサーフェス処理は、同時に走行時の風切音をも著しく減少させ、 ハイグレードセダンにふさわしい静かなキャビンの実現に大きく貢献しています。

スーパー・スラントノーズ&ハイデッキ。
低ボンネット設計から生まれたスラントノーズにより大気はスムーズに後方へと流し去られます。 リア回りでは、リアウインドウの低傾斜角とトランク上面のハイデッキ処理が気流制御に大きな効果をもたらしています。 またエアダムスカート一体型のバンパーの採用やフロント/リアフェンダーの微妙な絞り込みなど、新型アコード/ビガーでは、気流を制御する上で有効な処理を全身に施し、 理想的な空力フォルムを完成させました。



← 前のページへ --- 目次へ --- 次のページへ →