ACCORD/VIGOR(EXTERIOR/INTERIOR)
- 1985.06
ひとりの設計者が、ひとりの技術者が、
ある日、思い描いていたもの。
それは、まだ明瞭なカタチを与えられてはいなかった。
しかし、時間の流れとともに、徐々に、
まるで、それらの断片に生命が宿ったかのように、
無駄なものは省かれ、ひとつひとつが有機的に結ばれていった。
曖昧であったものは、明快に。
矛盾が生じたものは、徹底的に解決策が講じられた。
わずかずつ、カタチが与えられた。
そしていつの日か、みんなの胸の中に、それは明確なフォルムとなって出現していた。
それは、誕生した。
人間の五官を考えつくして、誕生した。
ドライバーに、ある種の感情を抱かせる独特のフォルム。
徹底的に処理された音の問題。
明るく差し込む光。
それらすべては、もはやひとつの生命体のような完成度の高さをもっていた。
ホンダの情熱は、ここに現実のカタチとなって結実した。
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TYPE:ビガー2.0si |
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