サルーン/ハッチバック 専用サスペンション |
FF車に最適なサスペンションとして、日本で初めてホンダがFF車に採用したマクファーソン・ストラット方式4輪独立懸架。今回、その細部にまでわたって改良を施し、より素直なステアリング特性と走行安定性を実現。さらにサルーンとハッチバックの性格にふさわしい走行性と乗り心地を与えました。
●サルーン/ハッチバックに共通の主な改良点
・フロントトレッドを15mm拡大
・ジオメトリーの改良
・初期応答性に優れた減衰力特性のダンパーを採用
これらの改良の結果、いちだんとステアリング操作に正確に反応する、シャープでスポーティな操縦性能を確保しました。 |
サルーン専用サスペンション |
(A)コンプライアンス <小> |
(B)コンプライアンス <大> |
・スプリング及びダンパーを乗り心地重視で設定
・コンプライアンス機能の向上
これらにより、サルーンはひときわ静かで、なめらかな乗り心地を発揮。中でも、従来エンジンマウントに使われていた低動倍率ラバーをサスペンション・ブッシュに使用することで、路面からのショックの吸収能力を大幅に向上させました。 |
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路面の突起を乗り越えるとき、Aは車輪を上下させるだけですが、Bは車輪を一度後方へいなして衝動を吸収します。 |
ハッチバック専用サスペンション |
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・スプリング及びダンパーを走行性重視で設定
・リアプログレッシブコイルスプリングを採用
・フロント及びリアにスタビライザーを設定
これらにより、ハッチバックならではのダイナミックな走行性能を実現。中でも、低速ではしなやかにショックを吸収し、荷重の度合いによってバネの硬さを変えるリアプログレッシブコイルスプリングは、走りのハッチバックにふさわしい“多重性能”メカニズムです。 |
[ロックアップ機構付]ホンダマチック4速フルオート |
世界に誇る2軸平行式設計をはじめ、ホンダが築きあげた独創の技術を結集した最新のホンダマチックです。
●小型・軽量・高効率設計
2軸平行式設計、フィードパイプ給油方式などにより、世界でもトップレベルの小型・軽量・高効率を達成しました。新翼形状の新型トルコンも高効率化に大きく貢献。力強い走りを生み出します。
●VAM(Vibration Absorbed Mechanism)付ロックアップ機構
ホンダ独自のトルク応動コントロール機構が、エンジントルクとロックアップトルクに関連してロックアップ作動(4速定速走行時の約50km/h以上)するため、作動時のショックが少なく、スムーズな走りを実現しています。
●優れた低燃費を達成
オーバードライブレシオ+ロックアップ機構の組み合わせで、いちだんとエンジン回転数を低減。すぐれた低燃費を生み出します。
●信頼性の高い油圧制御方式
複雑になりがちな電気制御を避け、信頼性の高い油圧制御方式を採用しました。
(アコード/サルーン1600GCを除く全タイプ、ハッチバック1600RLを除く全タイプ
ビガー/全タイプ) |
動力伝達経路説明
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ロックアップクラッチ作動時
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ロックアップクラッチ非作動時
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車速応動型パワーステアリング |
低速時には軽く、速度を増すにつれ、ほどよい手応えを伝える、理にかなった独創のメカニズム。今回、サルーンとハッチバックのハンドリングをそれぞれの走りにふさわしいものに設定しました。サルーンはマイルドに、ハッチバックはよりダイレクトなドライブフィーリングが得られるチューニングを施しています。
(アコード/サルーン1600GCを除く全タイプ、ハッチバック1600RX、1800RX・RXT、ビガー/ハッチバックTUを除く全タイプ) |
高剛性ボディ |
高い剛性を誇るモノコックボディを、高出力・新エンジンの搭載にあわせてさらに鍛えあげました。
●振動を抑えるクロスメンバー
●ステアリング振動を抑えるサイドステー
●ボディ全体の剛性を上げ、静粛性を向上させるサイドシルダイヤゴナル
これらの改善により、いちだんと堅牢なボディを実現。ハイクォリティ・カーならではの静かで、落ち着きある走りを生み出しています。 |
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