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前輪ハイセレクト/後輪ローセレクト方式
前2輪は、ロックしにくい方の車輪、つまり速度の高い方の車輪を基準にして、同時に左右輪のブレーキ圧を制御する方式。後輪はロックしやすい方の車輪、つまり速度の低い方の車輪を基準にして、同時に左右輪のブレーキ圧を制御する方式です。
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5段階ブレーキ圧指示電子制御回路
各車輪に装着された車輪速度センサーから、信号を受け、車輪のスリップ、加速度、減速度などを計算。その結果を総合的に判断して、ブレーキ圧の制御方向を決定。ソレイドバルブを介して、モジュレータ(ブレーキ圧調整)を作動させます。
ホンダ4w A.L.B.は、5段階(ブレーキ圧急増・漸増・一定保持・漸減・急減)にきめこまかくブレーキ圧を制御。すぐれた性能を実現しています。
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背圧型モジュレータ方式
油圧回路には、ホンダ独自で、レスポンスの早い背圧型モジュレータ(ブレーキ圧調整)方式を採用。フェールセーフ構造で、きわめて安全性の高いものになっています。また、キックバック(ブレーキペダルの小刻みな振動)を発生させ、ドライバーに4wA.L.B.の作動を確実に伝えることにより、路面状況をも、ドライバーに知らせます。例えば、軽いブレーキ時にもキックバックを感じたら、路面がすべりやすくなっているということがわかります。
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きめ細かな安全回路
万一の時にも、ブレーキ性能を確保するため、ホンダならではの、積極安全思想を徹底しました。まず電気電子制御系。前輪においては、トラブル時に前輪制御系の電源をカット。通常のブレーキに復帰させます。後輪は、簡単な並列回路を付加した2系統システム。1ヵ所のトラブルでの後輪ロックを防ぎます。このように前・後輪別々に安全回路を備えているのは、ホンダのアンチロックブレーキだけです。
次に油圧系では、フェールセーフ構造の背圧型モジュレータ、およびアキュームレータ(蓄圧器)の容量を大きくするとともに、蓄圧圧力が規定下になると警報するシステムを採用。また、自己診断回路を内蔵し、たえず電気系のトラブルを見はっています。
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PCV(プレッシャー・コントロール・バルブ)も採用
前後のブレーキ配分を適正にさせる、PCV。4w A.L.B.を装着すれば、後輪ロックの可能性はほとんどないわけですから、省略することも可能ですが、あえて採用しました。二重、三重の安全への配慮を施しています(アコード/サルーン1800GXR、ハッチバック1800RXT、ビガー/サルーンVXRに装着車を設定。ビガー/ハッチバックTXLに標準装備)。 |