ACCORD - 1976.05

ACCORD
FACT BOOK
ACCORD
ACCORDの概要

幅広い豊かな社会生活を望む人に、個性的な生活の創造を望む人に、多面的な「調和」をもたらすことを目的に設計しました。
さまざまな生活用途を満たす、パーソナルな〈ハッチバック・セダン〉。大きく開く、大容量の〈ラゲージスペース〉は、用途の広い可変空間です。
安定感と〈自然な流れ〉で象徴されるスタイリング。〈拡がる視界〉。乗員をやわらかく包む室内設計は〈豊かな居住空間〉を生んでいます。
快適さ、高い質感、扱い易さ、これらが走りの良さとあいまって「ゆとり」を生みだしています。
走破性にすぐれたFF機構。このクラス最大の広いトレッド。
低公害で、ねばり強いエンジンと良好な燃費。風切り音の少ないボディ形状と、二重構造のドアシール。安定した、静かな長距離走行が可能です。

ACCORD

クーラー組み込みも考慮に入れ、四季を通じた快適な空調システム。人間工学にもとづく機能を追求したシート。重厚なドアの開閉感。持つ人に質感の高さと愛着を抱かせます。
車速応動型のパワーステアリング(EXタイプ)を用意しました。より楽な運転を望む人や厳しい道路事情の中で余裕のある運転感覚を望む人のための、このクラスで初めての装備です。

環境への調和と積極安全。
もちろん、51年度排出ガス規制適合、低燃費で定評のあるCVCCエンジンシステムによる低公害車です。
広い視界、有効に作動するブレーキ機構、動きが自由で、装着のわずらわしさのないELRシートベルトなど、細かい配慮がほどこされており、これら一つ一つの機能が総合されて、より高い安全性をもたらしています。
安全性のための、もう一つの配慮として、車から人への十分な情報の伝達—マン・マシンのコミュニケーション—をはかりESV(実験安全車)と実用車との接点を求め、積極安全を主張しています。
ハッチバック・タイプのセダンは、世界に数多くみられますがACCORDは、実際に「見て」「乗って」「走って」違いの分るクルマです。ホンダは〈新しいクルマの価値〉を求めた、ACCORDを開発することによって、従来からの分類にはおさまらない、パーソナルでヒューマンなクルマの基準を新たに創造しようと考えています。