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公開:2016年6月1日

取材:2016年5月25日

“人とくるまのテクノロジー展2016 横浜”に出展。国内最大級の自動車技術展で最先端の水素技術を公開。

“人とくるまのテクノロジー展2016 横浜”に出展。国内最大級の自動車技術展で最先端の水素技術を公開。 “人とくるまのテクノロジー展2016 横浜”に出展。国内最大級の自動車技術展で最先端の水素技術を公開。

 2016年5月25日〜27日、神奈川県のパシフィコ横浜で、自動車業界の第一線で活躍する技術者・研究者のための自動車技術の専門展“人とくるまのテクノロジー展2016 横浜”が開催されました。Hondaは化石燃料を使う製品を一切出展せずに水素エネルギーを中心とした技術・製品群を展示。自由な移動の喜びと持続可能な社会を両立させる未来に向けた方向性と、それを実現するHondaの技術を業界関係者に披露しました。

毎年、自動車業界関係者8万人以上が来場する、国内有数の自動車技術専門展。

 “人とくるまのテクノロジー展”を主催するのは、公益社団法人自動車技術会(自技会)です。1947年に設立され、現在、自動車に係わる研究者や技術者、学生など個人会員約5万名、賛助会員(法人)500社以上から構成される国内有数の学術団体となっています。
 この自技会が企画する展示会の中でも最大規模となるのが、“人とくるまのテクノロジー展”です。2016年度は、538社(1,155小間)の出展を集め、 5月25日〜27日の3日間に渡って開催されました。

 初日となった5月25日、詰めかけた来場者が開場と同時に一斉に入場。Hondaブースを訪れた人々の目に真っ先に飛び込んできたのは、中央に置かれた“クラリティ FUEL CELL”のカットボディです。今年3月に発表されたばかりの最新FCV(燃料電池自動車)の内部構造を惜し気もなく公開するカットボディの出現に、技術者・研究者を中心とする来場者たちは思わず圧倒された様子。
 まるでガソリンエンジン車のように、フロントフード下に全てが収まっている燃料電池パワートレイン。リアシート後部のスペースを効率良く使って配置された2つの水素タンク。FCVの主要コンポーネントが前後に凝縮され、真ん中の居住スペースが最大限に確保されている、MM思想(※)に基づいた構造が手に取るように分かります。

「今回Hondaは、国内でも最大級の自動車技術展に、敢えてガソリンエンジンなど化石燃料を使った製品を出展しませんでした。CO2ゼロを目指す次世代のエネルギーインフラとモビリティだけでブースを展開し、Hondaの技術の方向性を明確に示そうという意図です」(株式会社本田技術研究所 四輪R&Dセンター 技術広報室 渡邉和男チーフ)
 渡邉の言葉どおり、 “クラリティ FUEL CELL”カットボディの他には、再生可能エネルギーで水素をつくる“スマート水素ステーション(SHS)”のモックアップや、そのコア技術である高圧水電解システム“Power Creator”、外部給電器“Power Exporter 9000”などが並びます。
 技術者向けの展示会だけあって、技術解説のパネルがズラリと壁を埋めており、来場者たちは食い入るようにそれを見つめていました。

  • MM思想 マンマキシマム、メカミニマム:乗員の空間を最大に、メカニズム空間を最小にするというHonda独自の設計思想
“クラリティ FUEL CELL”のカットボディ

“クラリティ FUEL CELL”のカットボディ

“スマート水素ステーション(SHS)”と高圧水電解システム“Power Creator”

“スマート水素ステーション(SHS)”と高圧水電解システム“Power Creator”

“Power Exporter 9000”による外部給電デモ

“Power Exporter 9000”による外部給電デモ

予想外に高い注目を集めたのが、電動バイクのプロトタイプ“EV CUB”

予想外に高い注目を集めたのが、電動バイクのプロトタイプ“EV CUB”

(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター 技術広報室 渡邉和男チーフ

(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター 技術広報室 渡邉和男チーフ

(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター 清水潔主任研究員

(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター 清水潔主任研究員

他メーカーの来場者から鋭い質問が投げかけられた

他メーカーの来場者から鋭い質問が投げかけられた

 会期中は、主催者特別企画として自動車各社の開発責任者が最新モデル開発秘話を語る特別講演も開催され、5月25日のトップバッターには“クラリティ FUEL CELL”の開発責任者である(株)本田技術研究所の清水潔主任研究員が登場。今、自動車業界で最も旬な技術とも言えるFCVの最新情報を求める観客で満席となったホールを前に、壇上に上がった清水は燃料電池スタックを含むパワートレインの小型化に取り組んだエピソードなどを披露。その後は活発な質疑応答も繰り広げられました。

 Hondaブース以外では、株式会社東京アールアンドデーと株式会社アプトポッドの共同ブースに、Hondaとマーシャル諸島共和国の共同実証実験(※2)で使用している車両と同じカラーリングを施した“フィットEV”が置かれているのが目にとまりました。
「マーシャル諸島共和国で使用される“フィットEV”には、車両の状況を逐一監視してクラウドサーバに記録する弊社のシステムが搭載されています。この事例を通じて、多くの業界関係者に弊社の技術力を知っていただきたいと思い、この“フィットEV”を展示させていただきました」(株式会社アプトポッド 代表取締役 坂元 淳一氏)

  • マーシャル諸島共和国における共同実証実験については、環境ドキュメンタリー Honda Faceをご覧ください。 > Part.1 > Part.2

 さらに会場の外では、各社の最新技術搭載車12モデルによる公道試乗も行われました。Hondaはこれに“クラリティ FUEL CELL”と“S660”の2種を提供。まだまだ実車試乗の機会が少ないFCVは特に人気を博し、業界関係者はもちろん、多くのジャーナリストが予約の列を作っていました。
「クラリティに試乗しましたが、スロットルを開けた時の加速感や回生ブレーキのフィーリングが非常にスムーズで、運転者の感覚とまったく違和感なく仕上げられていたのが印象的です。FCVだからと妥協せず、クルマとしての基本をしっかり磨き上げてきたことが感じられました」(フリーライター 高山則政氏)

マーシャル諸島共和国仕様に仕立てられた“フィットEV”

マーシャル諸島共和国仕様に仕立てられた“フィットEV”

(株)アプトポッド 代表取締役 坂元 淳一氏

(株)アプトポッド 代表取締役
坂元 淳一氏

試乗車となった“クラリティ FUEL CELL”

試乗車となった“クラリティ FUEL CELL”

“クラリティ FUEL CELL”に試乗したフリーライターの高山則政氏

“クラリティ FUEL CELL”に試乗したフリーライターの高山則政氏

試乗では、話題の軽スポーツ“S660”も人気を博した

試乗では、話題の軽スポーツ“S660”も人気を博した

日頃横浜市内のカーシェアリングに使用されている超小型モビリティの試乗車

日頃横浜市内のカーシェアリングに使用されている超小型モビリティの試乗車

期間中、8万人を超える来場者でにぎわったパシフィコ横浜

期間中、8万人を超える来場者でにぎわったパシフィコ横浜

Hondaブースには駐日英国大使館のクリス・ヘファー参事官も訪れた(写真左)

Hondaブースには駐日英国大使館のクリス・ヘファー参事官も訪れた(写真左)

自技会定時総会で、Hondaの松本宜之専務執行役員が新会長に就任。

 自技会は、この“人とくるまのテクノロジー展”と同日程で“2016年春季大会”も開催しました。その中で行われた“第6回定時総会”では2016-2017年度の理事・監事も選出され、新しい会長にはHondaの取締役 専務執行役員であり、(株)本田技術研究所 代表取締役社長 社長執行役員でもある松本宜之が任命されました。
「昨今の自動車業界は、電動化や自動運転技術の開発などに伴って異業種との垣根が取り払われつつあり、まさに激動の時期を迎えています。そんな中で、今後も日本の自動車技術が世界の自動車業界をリードし、未来を作っていくのだという気概を持って、会長職に臨みたいと思っています」(松本)

 3日間の期間中、約8万7,000人もの来場者を集めて閉幕した“人とくるまのテクノロジー展”。その意義と成果について、最後にHonda渉外部の尾棹典昭主幹はこのように語りました。
「日頃はライバルとして切磋琢磨する自動車各社が、業界の発展のために協力し、情報を交換し合い、親交を深めるのが、この“人とくるまのテクノロジー展”です。今年は自技会新会長にHondaの松本専務が就任するという節目の年にもなりましたが、そこでHondaの最先端の水素技術を披露し、業界関係者の注目を集めることができたのは、大きな成果だと思っています」

“自由な移動の喜び”と“持続可能な社会”の実現のために。Hondaは世界の自動車技術をリードする存在であることを目指し続けます。

自動車技術会の第6回定時総会が開催された会場

自動車技術会の第6回定時総会が開催された会場

新会長就任の挨拶を行うHondaの松本専務

新会長就任の挨拶を行うHondaの松本専務

総会では、HondaOB杉山智之氏への自技会名誉会員証授与も行われた

総会では、HondaOB杉山智之氏への自技会名誉会員証授与も行われた

Honda渉外部 尾棹典昭主幹

Honda渉外部 尾棹典昭主幹

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