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環境TOPICS

2014年度“Hondaグリーン大会 領域大会”を開催。各領域で環境取り組みの事例を共有。

2014年度“Hondaグリーン大会 領域大会”

Hondaでは、商品開発や生産、輸送といった企業活動のすべての領域で、環境負荷低減目標を定め、その達成に向けてさまざまな取り組みを行っています。その環境取り組みの事例を共有し、水平展開を行うために1999年より開催している事例発表会が「Hondaグリーン大会」です。
グリーン大会は企業活動の領域ごとに「領域大会」が行われ、3年に一度、そこから優秀事例を選抜して全領域で「本選大会」が開催されます。2013年度にその本選大会を終え、2014年度はまた新たな本選大会に向けた3年間の初年度。発表者、審査員ともにフレッシュな気持ちで参加していました。今回の環境TOPICSでは、2014年度に行われたグリーン大会の中から、3領域の大会の様子をお届けします。

オフィス領域 管理本部領域グリーン大会(取材日: 2014年7月24日)

オフィスビル、サーキット、学校法人。さまざまな業態の多彩なテーマが勢揃い。

15のテーマがエントリーされ、熱の入った発表が続く

15のテーマがエントリーされ、熱の入った発表が続く
審査委員長として、発表者に施策を発展させるためのアドバイスを行う吉田正弘常務執行役員
審査委員長として、発表者に施策を発展させるためのアドバイスを行う吉田正弘常務執行役員
 2014年度、他の領域に先んじてグリーン大会を開催したのは管理本部領域です。2014年7月24日、埼玉県和光市のHonda和光ビルに発表者が集結しました。
 開会の挨拶では、青木高夫総務部長がHonda青山本社で行われたキャビネットゼロ施策を紹介。これは保存すべき文書をデータ化するなどの方法で、キャビネットの数を大幅に減らすという取り組みです。すっきりとしたフロアが、視覚効果で空調機の設定温度より涼しく感じることに触れ、環境取り組みのヒントは意外なところに転がっていると話します。そして、このグリーン大会をそのヒントを見つけるために役立ててほしいと参加者にリクエストしました。
 管理本部領域には、本社機能を有するオフィスビルからサーキットや自動車教習所、さらには学校法人まで、幅広い業態が集まっています。そのため、発表内容もさまざま。本田航空(株)のパイロット訓練生にタブレット端末を貸与し、配布する教材を電子化した取り組みや、デスク周りのごみ箱を撤去し、代わりに古紙と廃棄物のBOXを設置することで廃棄物発生量の低減を図った(株)ホンダコムテックの取り組み、リサイクル工場見学などにより学生の環境意識を向上させた学校法人ホンダ学園の取り組みなど、多種多様なテーマが発表されました。自らと異なる業態の職場で行われている取り組みから、水平展開できるものを探そうと集中して発表を見つめる参加者の姿が印象的でした。
開会の挨拶を行う青木高夫総務部長

開会の挨拶を行う青木高夫総務部長

文書のデータ化をテーマにした発表も多く見られた

文書のデータ化をテーマにした発表も多く見られた

笑顔で賞状を見せる受賞者たち

笑顔で賞状を見せる受賞者たち

会場となった和光ビルの屋上にて、参加者全員で集合写真

会場となった和光ビルの屋上にて、参加者全員で集合写真

最優秀賞 電気使用量低減の取り組み 中山雅之さん (株)モビリティランド 鈴鹿サーキット
 最後に、審査委員長を務めた吉田正弘常務執行役員が以下のように総評を述べました。
「これからは環境負荷の低減目標と快適な職場環境を両立していくことが重要だと考えています。無理や我慢が必要な取り組みは長続きしません。だからこそ、業態がまったく異なる発表者が集まった今日の大会で感じたことを活かし、アイディアを育てていただきたい。そして、環境取り組みと従業員の気持ちの面でバランスの良い施策につなげていただくことを期待しています」

商品開発領域 (株)本田技術研究所グリーン大会(取材日: 2015年1月15日)

技術者が揃う研究所の領域大会では、実験装置や設備に関するテーマが多数。

各自の持ち時間は10分。簡潔で分かりやすく取り組みをまとめた発表が行われる

各自の持ち時間は10分。簡潔で分かりやすく取り組みをまとめた発表が行われる
審査委員長として、大会の総評を述べる筒井哲也本田技術研究所取締役執行役員
審査委員長として、大会の総評を述べる筒井哲也本田技術研究所取締役執行役員
 2015年1月15日、埼玉県和光市の(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター(和光)において、研究所領域のグリーン大会が開催されました。
 発表の前には、本田技研工業環境安全企画室の坂内隆室長が、Hondaの環境に対する考え方をおさらいし、世界各地の事業所で行われている大規模な太陽光発電や風力発電などを紹介。結びに「Hondaの環境負荷低減は一人ひとりのご協力にかかっています」と述べ、これから始まるグリーン大会での施策発表に期待を寄せました。
 研究開発業務を担っているこの領域の発表では、ハイブリッド車のバッテリーの放置模擬テストを行う装置の省電力化や船外機のテストに使用する水槽での節水施策など、実験装置や設備に関する環境取り組みが目立ちます。
 また、装置やアプリケーションを開発し、施策に活かしているケースも多く見られました。自身も技術者である参加者たちの注目を最も集めたのは、発表者が冷凍機の運転の無駄を把握するために自作したモバイル型熱量計を紹介した時です。持ち運んで利用するため、アタッシュケース内に機器を組み込んだと話し、実物を披露すると会場から嘆声が漏れました。
 最優秀賞に選出されたテーマも、パーツを自作したトイレの手洗い器における節水の取り組みでした。
本田技研工業の坂内隆環境安全企画室室長がHondaの環境取り組みのトピックスを紹介

本田技研工業の坂内隆環境安全企画室室長がHondaの環境取り組みのトピックスを紹介

和やかな雰囲気ながら、発表後には審査員が突っ込んだ質問を投げかける

和やかな雰囲気ながら、発表後には審査員が突っ込んだ質問を投げかける

発表者が自作したモバイル型熱量計

発表者が自作したモバイル型熱量計

最優秀賞を受賞したHG管理室 試作技術推進課のメンバー

最優秀賞を受賞したHG管理室 試作技術推進課のメンバー

最優秀賞 トイレ手洗い器の水使用量低減 越戸彰彦さん (株)本田技術研究所 HG管理室 試作技術推進課
 大会を締めくくったのは、審査委員長の筒井哲也本田技術研究所取締役執行役員の言葉です。
「昔のグリーン大会では、建屋ごとの電力使用量を見える化することなどがテーマに挙げられていましたが、いまや装置ひとつ、装置の中の部品ひとつに着目されています。そこにどれだけ電力や水が使われていて、どう工夫すれば良くなるのかを考えられており、着実に皆さんの環境意識と取り組みレベルの向上が見てとれました。これからも、それぞれの職場でたゆまぬ努力を続けてください」

生産領域 生産領域グリーン大会(取材日: 2015年2月13日)

生産設備だけでなく、リサイクルルートや包装仕様など、年々取り組み範囲が拡大。

取り組みの開始から実用化まで数年かかったという施策をはじめ発表テーマは力作揃い

取り組みの開始から実用化まで数年かかったという施策をはじめ発表テーマは力作揃い
発表者に質問を投げかけ、他工場への展開を促す山根庸史執行役員
発表者に質問を投げかけ、他工場への展開を促す山根庸史執行役員
 各地の工場をはじめとするHondaの生産領域でのグリーン大会は、2015年2月13日、Honda青山本社で開催されました。
 開会の挨拶で、グリーンファクトリー推進ブロックの青山隆志技師が参加者に対し、「グリーン大会は事例を共有する場です。各自の職場で水平展開できるかという観点で見ながら、この発表会に参加してください」と呼びかけます。
 発表されたテーマは、塗装工程の洗浄剤の化学物質を低減する取り組みや乾燥炉の停止時に設備保護のために行われる冷却運転の効率化、完成車の水漏れをチェックするシャワーテスターの改良、そして希少金属のリサイクルルートの見直しや包装仕様の改善など、多岐にわたりました。
 発表の後には、審査員が発表者に対していくつも質問を投げかけます。これは、各事業所の環境責任者を務める審査員自らが、積極的に水平展開を進めようとしていることの表れ。「この事業所にも使えるのでは?」「我々の事業所でも取り組んでみたいのでノウハウを展開してください」といったコミュニケーションが活発に行われていました。
 また、会場に集まった参加者も、職場で活かせる取り組みを見つけてメモを取るなど、熱心に発表に耳を傾けていました。
グリーン大会の意義を語る青山隆志技師

グリーン大会の意義を語る青山隆志技師

発表者のプレゼンテーションに聞き入る参加者たち

発表者のプレゼンテーションに聞き入る参加者たち

審査員同士で意見交換し合うシーンも頻繁に見られた

審査員同士で意見交換し合うシーンも頻繁に見られた

賞状を手に笑顔を見せる受賞者たち

賞状を手に笑顔を見せる受賞者たち

最優秀賞 自作ブロー機能による切削油持ち出し量削減 吉原潤さん トランスミッション製造部 鈴鹿工場 MM Mo 保全グループ
 結果発表の後、山根庸史執行役員は環境を主眼に置いたテーマが増えたと総括を述べます。
「かつては事業的に効率が良く、結果的に環境にも良いというテーマが多く発表されていました。そこからどんどん環境負荷の低減を第一目的に取り組んでいるテーマが増えています。しかも、汎用的かつ低コストで実現可能なものが多く、水平展開がしやすい。皆さんの知恵やノウハウを国内、そして世界の各事業所に展開していくことで、環境負荷低減を推進していくことができると実感しました」

それぞれの環境取り組みがHonda全体に広がり、環境負荷低減に大きく貢献。

 グリーン大会で発表されたテーマの中には、全国各地の事業所で、やがては世界の事業所にまでそのノウハウが共有され、水平展開されていく取り組みもあります。Hondaの中の小さなチームが実用化した環境取り組みの積み重ねが、Honda全体の環境負荷低減につながっていくのです。また、今回の発表内容に触発されて生まれたアイディアが、来年、再来年のグリーン大会で発表されているかもしれません。次回の開催が楽しみになる2014年度のグリーン大会でした。