環境TOPICS

熊本県の阿蘇市、天草市、芦北町で、超小型EV「MC-β」を期間限定のレンタカーとして貸出中。(取材日:9月1日)

 Hondaは、熊本県阿蘇市、天草市、芦北町の各自治体と共同で、2014年7月1日(天草市は8月9日)から超小型EV(電気自動車)「MC-β」を観光レンタカーとして貸し出す取り組みをスタートしました。
 これまでもHondaは、低炭素社会への貢献をはじめ、子育て層や高齢者の移動支援、観光地の振興といった各地域の街づくりや移動に関する課題に対して、社会システムとして求められる超小型モビリティの使い方やニーズを探索するべく、2013年11月から熊本県、さいたま市、宮古島市の各自治体と共同で社会実験を行ってきました。その一環として、必要な航続距離が比較的短く、多くのユーザーに利用していただける観光レンタカーが、超小型EVの普及に効果的だと考え、この社会実験への取り組みをはじめました。

「MC-β」の貸出場所、台数、貸出期間

※貸出期間は変更となる可能性があります

ドライバーは普段運転する機会が少ないという寺本茅尋さん

ドライバーは普段運転する機会が少ないという寺本茅尋さん

普通のクルマの感覚で運転できて、バイクのような爽快感が楽しめる「MC‐β」で名所巡り。

 見るからに扱いやすそうなコンパクトな車体と未来的フォルムが印象的なHondaの超小型EV「MC-β」。いまなら、この未発売の新世代モビリティをレンタカーとして利用し、阿蘇や天草、芦北の自然豊かな風景や趣のある市街地を自由に運転することができます。
 レンタル料金は1時間につき1,000円で、最大5時間3,000円(駅レンタカー九州 阿蘇駅営業所の場合)。こんな小さなクルマでちゃんと走れるの?なんて心配はご無用。最高速度は70km/hと普通のクルマの感覚で運転できて、バイクのような爽快感が楽しめるモビリティです。 また、フル充電で80kmを走る※1ので、近郊の観光地を巡るには十分。2人乗りなので、友人同士やカップル、親子※2で楽しく走れます。この「MC-β」をレンタルできるのは11月末までの期間限定ですので、ぜひご利用ください。
※1 JC08モード相当 Honda測定値
※2 135cm以下のお子様はお乗りいただけません。ご了承ください
 今回の環境TOPICSでは、熊本市在住の寺本茅尋(ちひろ)さんが、阿蘇市と天草市で実際に「MC-β」レンタルを体験。各地の観光名所を「MC-β」で巡った様子をレポートします。

阿蘇駅では4台の「MC-β」を貸出中

阿蘇駅では4台の「MC-β」を貸出中

爽やかな風を浴びながら、阿蘇の大自然を満喫。

 阿蘇駅で「MC-β」の貸出を行っているのは、駅レンタカー九州 阿蘇駅営業所。4台の「MC-β」を貸し出しています。駅構内にあるレンタカーの受付所で申し込むだけの簡単手続きで、「MC-β」へと案内してくれます。

ナビはタブレット端末で。「やっぱりナビがあると安心ですね」

ナビはタブレット端末で。「やっぱりナビがあると安心ですね」
 想像以上に小さな「MC-β」に、茅尋さんもびっくり。「小さくてころっとしたフォルムで、かわいいですね」とデザインも好印象のよう。運転席に乗り込むと「見た目よりも広い!」と二度驚いていました。
 出発前に、ハンドルの左にセットされたタブレット端末を操作。それぞれ約40kmで阿蘇山火口、または阿蘇五岳を一望できる大観峰を巡る2つの推奨モデルコースが登録されています。行きたいコースを選べば、自動でナビがセットされるので、地理に詳しくなくても安心して運転できます。今回、茅尋さんが走るのは、米塚を経由して阿蘇駅と草千里を往復する30km程度のコースです。
後部座席には鍵付きの荷物ケースも。
中にはカッパも入っています。
後部座席には鍵付きの荷物ケースも。中にはカッパも入っています。

米塚をバックに。「MC-β」はトルクフルなので登り坂も余裕

米塚をバックに。「MC-β」はトルクフルなので登り坂も余裕
 いよいよ阿蘇駅を出発。最初はそろりとアクセルを踏みこんでいた茅尋さんもすぐに運転に慣れたよう。スムーズに走りだします。
 小さな電気自動車がパワフルに山道を走ります。「山道を登れるか少し不安だったのですが、余裕でした」とのこと。一面の緑が続く道を登れば、きれいな台形の米塚が見えてきました。

草千里ヶ浜は、まるで緑のじゅうたん!

草千里ヶ浜は、まるで緑のじゅうたん!
 約15kmを登りきると、折り返し地点の草千里。見渡す限りの大草原に、雨水がたまってできたという池が美しく空を映しています。そしてその奥には、噴煙を上げる中岳。阿蘇を代表する、ダイナミックな風景が満喫できます。
  茅尋さんにドライブの感想を伺うと「窓がない分、すごく解放感があります。乗りはじめは聞き慣れないモーターの音に違和感がありましたが、すぐに慣れました。それよりもエンジン音がないから、静かで風が気持ちいい」と楽しそう。「MC-β」の魅力を十分に感じてもらえているようです。

阿蘇山観光に「MC-β」をご利用いただいた江芳儀さん(左)と西窪夏子さん(右)

阿蘇山観光に「MC-β」をご利用いただいた江芳儀さん(左)と西窪夏子さん(右)
 草千里から阿蘇駅に戻る道中、女性2人組が乗った「MC-β」に遭遇!ドライバーの西窪夏子さんは、留学時代の友人の江芳儀(Chang-Fang-Yi)さんと一緒に阿蘇観光に来たそうです。「駅を降りた時に『MC-β』を見かけて、これならペーパードライバーの私でも運転できそうだと感じて借りました」(西窪さん)
 実際に運転した感想を伺うと「小さくて運転しやすいし、阿蘇山観光だけならこれで十分。2人分の荷物も乗りました」とのこと。また江芳儀さんは「前後で話もしやすいし、乗っていて快適。日本で新しくて珍しい乗り物に乗れたという、よい思い出にもなりますね」と話してくれました。

無事、阿蘇駅に到着。「クルマに乗り慣れない私でも運転できました」

無事、阿蘇駅に到着。
「クルマに乗り慣れない私でも運転できました」
 約30kmを走り終えて阿蘇駅に到着。鍵に加えてタブレット端末も返却します。バッテリーの残量計はまだ半分ほど残っていました。登り坂では比較的早く感じられるバッテリーの消費も、下りはモーターの回生ブレーキ※3を使う機会が多く、その際に充電されるため、ほとんど減らないのも「MC-β」の特徴です。
茅尋さんは「クルマに乗り慣れない私でも普通に運転できちゃいました。景色が右も左も近いのが新鮮で、すごくおもしろかったです」とまだまだ乗り足りないようでした。
※3 回生ブレーキ:走行時の運動エネルギーを、内蔵モーターの発電に より電気エネルギーに変換(回生)して減速するブレーキ方法

ドライブしたのは、米塚を経由し、阿蘇駅と草千里を往復する約30kmのコース

ドライブしたのは、米塚を経由し、阿蘇駅と草千里を往復する約30kmのコース

雄大な自然を肌で感じながら、のびのびドライブ

雄大な自然を肌で感じながら、のびのびドライブ

あか牛が放牧されているのどかな風景を、静かで環境にやさしい「MC-β」が走ります

あか牛が放牧されているのどかな風景を、静かで環境にやさしい「MC-β」が走ります

阿蘇市観光協会
事務局長 松永辰博さん
 「まだどこでも発売されておらず、見た目にも新しい『MC-β』を自分で運転できるというのは、観光の目玉になるだろうと思ってレンタカーを取り扱いたいと考えました。ちょうど夏休み期間にも重なりますし。利用率は上々で、他の軽自動車と同じくらい借りていただいています。その理由は、列車の待ち時間の1時間、2時間で観光名所をチョイ乗りできるという手軽さと熊本の方の性格でしょうか。わさもん(新しい物好き)なんですね。貸出期間は残り3カ月ほどですが、これからは爽やかな秋の風を浴びて走れる季節。ぜひ『MC-β』で阿蘇路をドライブしにきてください!」

天草空港に到着。「『MC-β』で夕日を眺めるのが楽しみ!」

天草空港に到着。
「『MC-β』で夕日を眺めるのが楽しみ!」

天草では、歴史探訪と海に沈む夕日を堪能。

 天草空港に到着。天草市では本渡レンタカーが、3台の「MC-β」の貸出を実施しています。天草を訪れる交通手段に合わせて、天草空港や本渡港に配車してくれるのだそう。今日は、まず市街地にある天草キリシタン館を訪れ、通詞島付近で水平線に沈む夕日を目指します。

古い歴史を伝える天草キリシタン館の前を、新世代のモビリティ、「MC-β」が走ります

古い歴史を伝える天草キリシタン館の前を、新世代のモビリティ、「MC-β」が走ります
 空港から市街地へ。やはりコンパクトで特徴的なデザインの「MC-β」は走るだけで目を引くようで、通りかかる歩行者やドライバーの視線を集めます。まったく新しいモビリティに興味津々のようでした。市街地を通り抜け一方通行の坂道を上ると、天草キリシタン館に到着です。

海のすぐそばまで「MC-β」で。「『MC-β』だと景色が近いんです」

海のすぐそばまで「MC-β」で。
「『MC-β』だと景色が近いんです」
 夕日がきれいに見える場所を探して、天草キリシタン館から天草市の北端にある通詞島へと、一般道を車の流れに乗って走る「MC-β」。「このサイズでもしっかりスピードが出るので、他のクルマの邪魔にならないんです」と茅尋さんも話します。
 通詞島までの道のりには、お互いにゆずりあいながらすれ違う狭い山道も。「あの道で路線バスと出会った時は、このクルマでよかったと思っちゃいました」と振り返ってくれました。

夕日を「MC-β」と眺めながら。「もうすっかりお気に入りです」

夕日を「MC-β」と眺めながら。「もうすっかりお気に入りです」
 水平線に沈む夕日を眺めながら、茅尋さんに「MC-β」の感想を伺ってみました。
 「はじめは超小型EVってどんな乗り物なんだろう、乗ってみたいという興味だけでした。でも、実際に乗ってみると、運転自体は普通のクルマとあまり変わらないんです。それで見た目より中のスペースが広くて乗り心地がいい。小さくて扱いやすいし、ドライブしていて気持ちいいから、すっかりお気に入りですね。電気自動車と聞くと走れる距離が気になるけれど、今回のルートなら十分楽しめました。発売されたら買っちゃうかも。近所のいろんなところに『MC-β』と行ってみたいです」
 茅尋さんには「MC-β」を存分に楽しんでもらえたようです。皆様もお近くに立ち寄りの際は、ぜひ「MC-β」の乗り心地を体験してみてください!

天草空港から天草キリシタン館を訪れ、通詞島付近で夕日を堪能した後、本渡の町へと戻る約40kmのコースでした

天草空港から天草キリシタン館を訪れ、通詞島付近で夕日を堪能した後、本渡の町へと戻る約40kmのコースでした

狭い道はお手の物。歩行者が来ても余裕を持ってすれ違えます

狭い道はお手の物。歩行者が来ても余裕を持ってすれ違えます

「阿蘇の自然も天草の町並みも、 『MC-β』ならドライブがもっと楽しくなりますよ」

「阿蘇の自然も天草の町並みも、 『MC-β』ならドライブがもっと楽しくなりますよ」

有限会社 本渡レンタカー
代表取締役 倉田泰さん
 「おすすめの観光ルートは、天草キリシタン館をはじめとする史跡巡りやイルカウォッチングに行って、本渡に戻るコース。イルカウォッチングでは、イルカを見に行っている間、施設で『MC-β』を充電させてもらえるようになっています。実は、この『MC-β』を扱うことにしたのは、島民の皆様へのPRのためでもあるんです。短い距離の往復や狭い道を通り抜けるという使い方は天草の生活に合っていますから。そのPRの効果もあって、老人ホームの訪問看護に利用できるのではないかと検討されています。家の前まで入っていくには、小さいクルマがぴったりですからね」

「MC-β」レンタルのご予約はこちらから

環境ドキュメンタリーHonda Faceにて「MC-β」の開発と社会実験編を公開中!

【阿蘇市】駅レンタカー九州 阿蘇駅営業所 【芦北町】御立岬公園 CASE37