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各企業活動領域における、環境取り組みの優秀事例を発表。「Hondaグリーン大会 領域大会」スタート!

2013年は、3年に1度の「Hondaグリーン大会本選」の開催年。

Hondaは、商品開発・生産・輸送など企業活動におけるすべての領域で環境負荷を低減していくため、各領域で環境負荷低減目標を定め、その達成に向けた取り組みを進めています。

「Hondaグリーン大会」とは、そうした各領域の環境取り組みの内容をHondaグループ内で広く共有し、水平展開していくために、1999年より実施されている優秀事例発表会です。毎年、領域ごとに「領域大会」が行われ、さらに3年に1度、領域ごとの優秀事例を選抜してHondaグループ全体で「グリーン大会本選」を開催しています。

2013年は第9回の本選開催年。8月28日から9月27日にかけて行われた2013年の各領域大会は、12月4・5日にツインリンクもてぎで行われる本選大会の予選会という意味を含んでいます。
Hondaグリーン大会 2013
2013年9月26日に開催された生産関連部門 領域大会の模様

国内5製作所をはじめとする8つの生産関連部門が15テーマを発表

国内5製作所をはじめとする8つの生産関連部門が15テーマを発表

審査委員長は、日本四輪生産統括責任者の山根庸史執行役員

審査委員長は、日本四輪生産統括責任者の山根庸史執行役員
2013.09.03 新生・SCM統括部として初めて迎えたグリーン大会。鋭い視点による取り組みが環境への意識をさらに高める。(取材日:8月28日)

現場視点から生まれた環境負荷軽減の取り組みがグリーンロジスティクスを推進。

 暑さの中にもどこか秋の空気が感じられるようになった、2013年8月28日。今年で15年目を迎えるグリーン大会の、SCM(サプライチェーンマネジメント)統括部における領域大会がHonda青山本社で開催されました。SCM統括部は、Hondaの四輪車・二輪車、汎用製品などを販売会社に輸送する物流を担い、さらにはサプライチェーン全体をマネジメントする部門として、今年度より生販物流部から新しく生まれ変わっています。

発表者に鋭い指摘を投げかける片山行SCM統括部長

発表者に鋭い指摘を投げかける片山行SCM統括部長

表彰の後、安堵の笑顔を見せる受賞者たち

表彰の後、安堵の笑顔を見せる受賞者たち
 会場には本田技研工業(株)のほか、Hondaの物流を支える関連企業・パートナー企業から多数の参加者が集まり、大会はスタート。CO2低減のみならず環境全般をテーマに、グリーンロジスティクスを推進するための具体的な取り組みとその成果について、各社・各部門よりプレゼンテーションが始まりました。
  従来のトラック輸送から鉄道や船による輸送へと切り替えるモーダルシフトや、ポリシートなどの包装資材の薄膜化、梱包資材の形状変更による積載効率の向上、そして中には、完成車納品時の自走距離に応じてガソリン給油量を見直すといったユニークな取り組みが発表され、熱心に耳を傾ける参加者の姿が印象的でした。
 今回発表された全10テーマの中から、審審査の結果、グリーンロジスティクス大賞に選ばれたのはホンダ運送(株)田中真樹子さん。この他、統括部長賞、特別賞が選出されました。この3組の発表は「領域優秀テーマ」として、本選での発表をかけて次の選考に進むことになります。会場は、受賞者に対する大きな拍手で包まれていました。
SCM統括部 領域大会 受賞取り組み

田中真樹子さん ホンダ運送(株) 営業本部 営業企画課

グリーンロジスティクス大賞
国内二輪車輸送 CO2排出量削減

田中真樹子さん ホンダ運送(株) 営業本部 営業企画課
 10年前と比較すると二輪車の国内市場は約半分に減少したが、輸送方法は従来のままであることに着目。配送エリアの平準化と配送日の最適化を行い、積載量の少ないトラックを走らせないことで、年間14%のCO2低減に成功した。「販売会社様と生産側の間に立ち、それぞれのニーズを両立させることに苦労しました」と田中さん。

山内晃代さん 本田技研工業(株) 部品室 浜松物流BL

統括部長賞
浜松地区コンテナ ラウンドユース展開によるCO2削減

山内晃代さん 本田技研工業(株) 部品物流部 浜松部品物流BL
 従来、輸出入で使用するコンテナは、荷降ろしが終わった空コンテナをそのつど港・倉庫へそれぞれ返却していた。輸出入のタイミングを調整し、空コンテナを次の輸出入時に転用するラウンドユースで空コンテナの配送を減らすことに成功。「清水港での実績を活かし、今後は名古屋港での運用をめざしていきます」と山内さんは抱負を語ります。

谷信さん (株)ホンダロジスティクス 栃木事業所

特別賞
Honda国内生産物流の環境負荷低減

谷信さん (株)ホンダロジスティクス 営業一部
 Hondaの国内輸送におけるロスを最小限に抑え、全国規模の物流最適化を目指すビッグプロジェクト。Hondaの国内拠点をつなぐJR貨物輸送を確立するモーダルシフト、特許出願中の積載効率向上方法の採用などの施策により、大幅なCO2低減効果が期待されている。「今後は、国内で培ったモーダル輸送技術をグローバルに水平展開していきたい」と話す谷さん。
 「環境への配慮なくして企業の事業活動もないと言えるほど、環境を起点に私たちの仕事の進め方が大きく変わってきています。今回の10テーマはいずれも、この変化をしっかりとらえていたと思います」と、審査委員長の片山行SCM統括部長は領域大会を振り返りました。さらに、今回の取り組みの成果を日々の仕事に活かし、保ち続けてほしい、というメッセージも。「自分自身だけではなく周囲の環境に対する関心度を高めていくリーダーとして、ますますの活躍を期待しています」という力強い言葉とともに、SMC統括部の領域大会は閉会となりました。
2013.09.13 カスタマーサービス本部初の領域大会。現場での気づきと工夫こそが、環境負荷低減へのカギ。(取材日:9月10日)

多岐にわたるフレッシュな発表が、取り組みの可能性を広げる。第一回目の開催は、大きな財産に。

 2013年9月10日、グリーン大会におけるカスタマーサービス本部の領域大会が、埼玉県和光市のHonda和光ビルにて開催されました。
 カスタマーサービス本部は、製品の購入からアフターサービスまでのすべての段階でお客様に高い満足を提供することを目指しています。環境取り組みとしては、補修部品の輸送段階におけるCO2低減、再生部品の販売やオイルフィルター、修理交換バンパーの回収・リサイクルなどを通じた製品の資源循環・3R活動を推進しており、その成果発表の場である領域大会は、今回が同部門にとって初めての開催となりました。

笑顔を交えて質問を投げかける家老亘部品供給部長

笑顔を交えて質問を投げかける家老亘部品供給部長

審査委員長(中央)と、表彰の後、緊張がほぐれてきた受賞者の二人

審査委員長(中央)と、表彰の後、緊張がほぐれてきた受賞者の二人
 会場には各部門から多くの参加者が集まり、緊張感がありつつもどこか和やかさが感じられるムードの中で大会はスタート。各テーマの発表者よりCO2の排出量低減、エネルギー使用量低減、廃棄物低減に向けた取り組みとその成果について、プレゼンテーションが行われました。
 物流倉庫における搬送コンベアの稼動最適化や、従来は紙だった海外現法・ディストリビューター向け研修用教材の電子化、バンパーの航空輸送における輸送体積の低減。さらには四輪取扱説明書を読みやすく再編集しつつ、ページ数を減らして紙の使用量を削減するという、直接お客様のメリットに繋がる取り組みなどが発表され、同部門の今後のヒントとなる多様な取り組み内容に、参加者たちは時にうなずき、メモを取りながら真剣に聞き入っていました。
 この日発表された全8テーマの中から、優秀テーマとして選ばれたのは、部品供給部の島田大介さんと、同じく部品供給部の滝口州さん。2名は本選での発表をかけ、次の選考に進むことが決まりました。カスタマーサービス本部として記念すべき第一回目の受賞に、会場からはあたたかい喝采が送られました。
カスタマーサービス本部 領域大会 受賞取り組み

島田大介さん 部品供給部 物流BL

補修部品の包装簡素化による包材使用量の削減
島田大介さん 部品供給部 物流BL
 鈴鹿物流センター開設以来、4年間に渡り行ってきた包装使用量の削減をさらに推進。板金部品での簡易包装、一般向けバンパーシートの集約包装化、大物板金部品の包装レス化により、二年間でダンボール使用量を964t(東京ドーム24.5個分)削減。島田さんは「トライ段階の当初は、包装簡素化によるダメージが出た製品もありましたが、諦めずに解決策を探し続けたことが成功の要因です」と笑顔で振り返ります。

滝口州さん 部品供給部 サービスパーツBL

レアアース to レアアース そして、Parts to Parts HV用バッテリーの徹底リサイクル
滝口州さん 部品供給部 サービスパーツ開発
 今年世界で初めて完成した、使用済みIMA用バッテリーから取り出したレアアースのリサイクル事業だけにとどまらず、今回は従来廃棄していた全部品のリサイクルに取り組んだ。使用済みIMAバッテリーの構成部品28個中10個の部品については品質を高めることで再使用を可能にし、それ以外の部品は鉄、プラスチックとしての再資源化に成功。「培った技術を活かして、一機種だけではなくいろいろなIMAバッテリーに応用していきたい」と滝口さんは語ります。
 最後に、審査委員長の家老亘部品供給部長が大会を振り返りました。「多岐にわたる取り組みが報告されてよかったと思います。特に、現場での気づきからテーマを吸い上げて実行しているところに、皆さんの底力を改めて感じました」と賛辞を送り、また一方では、それぞれの取り組み内容と環境効果の結び付きをより明確化していくことが大切、と今後の課題にも言及。「それでもカスタマーサービス本部として初めて領域大会を開催できたことは、我々にとって大きな財産。これをいい形で進化させていきたいと思います」と抱負を語り、大会を締め括りました。
2013.09.20 施設・設備、開発の低炭素化を目指すアイデアフルな取り組みが発表された(株)本田技術研究所 領域大会。(取材日:9月13日)

グリーンラボの推進に向けて、施設や設備、そして、開発プロセス自体の改革に挑戦。

 2013年9月13日、埼玉県朝霞市の(株)本田技術研究所 二輪R&Dセンターにおいて、研究所領域グリーン大会が開催されました。
 Hondaの商品開発領域を担う(株)本田技術研究所は、環境取り組みのテーマとして「グリーンラボの推進」を掲げ、省エネルギー・省資源、ゼロエミッション(廃棄物や環境負荷物質を限りなくゼロに近づけること)を基本方針に、施設・設備、そして開発プロセス自体の環境負荷低減を目指しています。

各組の発表後、総評を行う審査委員長の筒井哲也 取締役執行役員

各組の発表後、総評を行う審査委員長の筒井哲也 取締役執行役員

喜びの笑顔を見せる受賞者たち

喜びの笑顔を見せる受賞者たち
 今大会では、新設されるクリーンルームの設置段階から携わった空調省エネ、汎用製品のワイヤーハーネス再利用を推進する仕組み作り、PCディスプレイの輝度調整による消費電力低減など、日々の業務の中で導き出した身近なテーマから、中にはテストコースにおける植栽を通じた大自然との共生といったスケールの大きなテーマまで、創意工夫に富んだ発表が披露され、会場を盛り上げました。また最後には、開発そのものの低炭素化を目指して現在推進中の「低炭素開発推進プロジェクト」からも参考プレゼンが行われ、大会を締めくくりました。
 審査対象となった7テーマの中から最優秀賞に輝いたのは、(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター開発推進室の渡辺悠人さん。優秀賞は二輪R&Dセンター管理室の田中満さんと、四輪R&Dセンター管理室の河口大輔さんでした。最優秀賞1組の発表は、12月に開催されるグリーン大会本選での発表をかけて、次の選考に進むことになります。
(株)本田技術研究所 領域大会 受賞取り組み

渡辺悠人さん 四輪R&Dセンター開発推進室 CIS BL

最優秀賞
PC-EWS未使用時の消費電力削減

渡辺悠人さん 四輪R&Dセンター開発推進室 CIS BL
※科学技術計算、計測、CAD/CAMなどの技術作業用に用いられる高性能なコンピューターのこと。
 PC1台分ではわずかでも、研究所全体で数千台ともなれば、PC未使用時の消費電力も大きなロスになる。この課題に着目し、独自のアプリケーションを開発して、昼休みや打ち合わせなどのPC未使用時にスリープモードに切り替える仕組みを整備。CO2排出量に換算して年間122t分の消費電力低減を実現。「節電量を見える化するなど、PC使用者のモチベーションにつながる工夫を盛り込みました」と渡辺さん。

田中満さん 二輪R&Dセンター管理室 設備管理ブロック

優秀賞
給茶機の省エネ

田中満さん 二輪R&Dセンター管理室 設備管理ブロック
 研究所内にある給茶器は24時間稼働であり、深夜から朝の未使用時間帯も待機電力を消費していること。また、給湯の設定温度が高く、お湯が熱すぎるという声が使用者から出ていることに注目。夜間の稼働停止と設定温度の見直しにより、給茶器1台あたり年間で1,120kwhの消費電力を低減。「単純に機器を止めればいいというわけではなく、飲料としての安全性の確保をくり返し検証しました」と田中さん。

河口大輔さん 四輪R&Dセンター設備管理課 動力係

優秀賞
研究棟 冷熱源供給方式変更によるCO2削減

河口大輔さん 四輪R&Dセンター設備管理課 動力係
 研究装置の稼働状況が変わっていたが、装置用の冷熱源プラントにおける冷水専用チラー(機器の温度を一定に保つための装置)の運転制御はそのままであった。そこで、これまで研究装置用と空調用とで独立していたプラントの運転制御を統一し、チラーの無駄な運転をなくしたことで、年間240tのCO2低減を達成。「他の建屋でも使われている設備なので、水平展開していけたら」と河口さんは抱負を語ります。
 「さまざまな取り組みとその成果を聞かせていただき、みなさんの実力を強く実感できた1日だった」と、審査委員長の筒井哲也 取締役執行役員が大会を振り返りました。また、大会前日に発表されたプレスリリースを話題に取り上げ、「イギリスのNPO法人CDP(The Carbon Disclosure Project)による、世界の大手企業500社の環境取り組みの調査結果において、Hondaは日本企業でトップの開示スコアを獲得しました。こうした社会的評価も、みなさんが身近な問題に地道に取り組み続けた成果だと思います」と参加者に賛辞を送り、大会は大きな拍手とともに閉会しました。
2013.09.27 販売店をはじめ、お客様に一番近い部門を統括する日本営業本部の領域大会。(取材日:9月20日)

人の気持ちを動かすソフト面の取り組みを伴ってこそ、ハード面の取り組み効果が最大化する。

 2013年9月20日、Honda青山本社において、グリーン大会日本営業本部領域大会が開催されました。
 全国のHonda販売店やサービス網などを統括する日本営業本部では、お客様の一番身近にいる事業所が環境に配慮し、地域との調和を図っていくことがHondaの企業価値向上につながると考え、全国四輪販売店へのソーラーパネル設置をはじめ、様々な環境施策を推進してきました。

審査委員長として総評を行う日本営業本部長の峯川尚専務執行役員

審査委員長として総評を行う日本営業本部長の峯川尚専務執行役員

表彰後、喜びの笑顔を見せる受賞者たち

表彰後、喜びの笑顔を見せる受賞者たち
 冒頭、審査委員長である峯川尚日本営業本部長から、「今日、皆さんの発表から多くの気付きが得られることを期待しています。日頃の取り組みの成果を、余すところなく発表してください」との激励を受けて発表がスタート。事業所での電力デマンド管理による節電、積載効率向上による輸送トラック台数の低減など、省エネ・CO2低減に関する取り組みから、環境ポスターコンクールの実施による従業員の環境意識向上の取り組みまで、様々な施策とその成果が発表されました。
 今回発表された8つのテーマの中から見事に優秀賞に輝いたのは、(株)ホンダパーツ関西の林紀彰さん、(株)ホンダボディサービス岡山の田中伸治さん、(株)ホンダカーズ宮城中央の片倉純也さん、本田技研工業(株)の国岡祐希さん。この4名は、12月に開催されるグリーン大会本選での発表をかけて、次の選考に進みます。
日本営業本部 領域大会 受賞取り組み

林紀彰さん (株)ホンダパーツ関西 滋賀営業所

優秀賞
電力仕訳作戦【照明用電力の削減】

林紀彰さん (株)ホンダパーツ関西 滋賀営業所
 2009年に倉庫の屋根を一部スケルトン化して電力消費量を大幅にカットしたが、その後も微増傾向にあった。事務機器への節電タップの設置、事務所と倉庫内の蛍光灯の間引きなどによる節電に取り組むとともに、注意喚起ラベルを掲示してスタッフの節電意識向上を推進。電力消費量、CO2排出量ともに2009年度比10.1%低減を達成した。「既存の設備で如何に電力を減らすか、皆で考えて工夫しました」と林さん。

稲毛邦昭さん (株)ホンダボディサービス岡山

優秀賞
電力使用の最適化〜デマンド・モニタリングと電力平準化稼動の追及〜

稲毛邦昭さん (株)ホンダボディサービス岡山
 電気のムダ使いを感じている職員が多いにもかかわらず、実際に対策が取られていなかった。「節電勉強会」でスタッフの意識向上を図りつつ、消費電力の8割以上を占めるエアコン、乾燥設備を中心にデマンドモニターを設置して電力の見える化を実施し、電力消費量とCO2排出量の大幅な低減に成功。稲毛さんは「スタッフ35名全員で取り組んだ活動です。皆の努力を評価いただけてうれしいです」と喜びを語りました。

片倉純也さん (株)ホンダカーズ宮城中央 泉インター店

優秀賞
徹底した節電を徹底する

片倉純也さん (株)ホンダカーズ宮城中央 泉インター店
 東日本大震災以後の慢性的な電力不足解消と経費圧縮を目的に節電施策を実施。ショールームの電力コントロール、節電シールなどによるお客様への節電の呼びかけ、事務所や会議室などバックヤードの電力コントロールを行い、一年間でコストをかけずに電力消費量10%低減を達成。「小さくて地道な活動ですが、今後もコツコツと徹底的に続けていくことが大切だと思っています」と片倉さん。

国岡祐希さん 本田技研工業(株) 日本営業本部 四輪品質サービス部 サービス技術センター九州

優秀賞
エコについて考える〜意識改革でガソリン消費量を減らせ!〜

国岡祐希さん 本田技研工業(株) 日本営業本部 四輪品質サービス部 サービス技術センター九州
 販売店訪問業務の増加で、社有車の走行距離が増えガソリンの消費量が増加していた。各車の燃費記録表作成などによる「燃費運転意識の向上」と、エンジン回転数を2,000回転以下に抑えて走行する「燃費運転技術の向上」の観点からスタッフの意識改革を進め、年間704.4ℓのガソリン消費量低減を実現。「最初は一人で始めた施策なので、周りの協力を得るまでが大変でした」と国岡さん。
 「プレゼンテーションの後に大会を振り返った峯川本部長は、「今日はハード(設備)とソフト(人の意識)の両面からさまざまな発表を聞くことができ、多くの気付きを与えてもらいました。ありがとうございました」と賛辞を送りました。さらに、今後の日本営業本部としての環境取り組み姿勢に関して、「やはり基本となるのはソフトの部分だと実感しています。人の気持ちを動かすというのは一番難しい取り組みですが、それができて初めてハード面での効果を最大化できます。存在を期待される企業を目指す上でも、まずはソフトの部分での改善に継続して取り組んでいきましょう」とエールを送り、大会は幕を下ろしました。
2013.10.04 Hondaおよびグループ企業・学校の中から、全15チームが成果を披露した、管理本部領域大会(取材日:9月25日)

会場となったホンダ太陽(株)の中庭で、参加者全員が集まって

会場となったホンダ太陽(株)の中庭で、参加者全員が集まって

自動車学校からサーキット、航空会社まで、様々な業態が集まる※から、発表の内容も多種多様。

 2013年9月25日、大分県速見郡日出町にあるホンダ太陽株式会社日出(ひじ)工場において、グリーン大会の管理本部領域大会が開催されました。
 管理本部が管轄するのは、Hondaの国内9オフィスビルを含む国内連結グループ会社13社、および学校法人1校。会場となったホンダ太陽(株)もその中の1社で、「障がいのある人達の社会的自立の促進」という理念のもとに設立されたHondaの特例子会社です。
 近年、管理本部の領域大会は東京、埼玉のビルで行っていましたが、本選大会年である今年は、実際に現場を見ることによる事例の共有化、また障がい者が働く現場を知る機会としても活かすため、ホンダ太陽(株)が会場に選ばれました。従業員の約半数が障がい者という同社は、「平成25年度障害者雇用優良事業所厚生労働大臣表彰」を受賞しています。

開会挨拶で発表者を激励する青木高夫総務部長

発表一つひとつに丁寧な講評を挟む、審査委員長の吉田正弘常務執行役員

発表一つひとつに丁寧な講評を挟む、審査委員長の吉田正弘常務執行役員

発表の合間には、従業員の方々との交流の場も設けられた
 青木高夫総務部長の挨拶で大会はスタート。多種多様な業態の企業が集まる管理本部の領域大会らしく、社有車・教習車へのEV・ハイブリッド車導入、ビニールごみの有価化、航空燃料の節約施策、食堂の残飯排出量の低減など、他の領域大会ではなかなか見られないテーマが次々と発表されました。
管理本部領域大会で発表を行った企業(発表順)
(株)レインボーモータースクール、(株)モビリティランド 鈴鹿サーキットランド、(株)モビリティランド ツインリンクもてぎ、希望の里ホンダ(株)、ホンダ太陽(株)、本田航空(株)、(株)ホンダトレーディング、ホンダ開発(株)、本田技研工業(株)白子ビル、(株)ホンダコムテック、本田技研工業(株)和光ビル、(株)ホンダファイナンス、本田技研工業(株)青山ビル、ホンダテクニカルカレッジ関東、本田技研工業(株)IT本部
受賞者3人の発表の様子
 自社の施策に取り入れたい、参考にしたいと思う発表に参加者が投票する「シェア アイデア賞」が新設され、計5賞となった今回の表彰枠。受賞した取り組みは以下のとおりで、この中から「最優秀賞 ツインリンクもてぎ 大金瑞穂さん」「チャレンジ賞 Honda青山ビル 上水流秀明さん」「チームワーク賞 ホンダファイナンス 目加田隆吾さん」が、12月のグリーン大会本選に向けて次の選考へ進むことになりました。
管理本部 領域大会 受賞取り組み

大金瑞穂さん (株)モビリティランド ツインリンクもてぎ

最優秀賞
省電力施設への取り組み

大金瑞穂さん (株)モビリティランド ツインリンクもてぎ
 ツインリンクもてぎのCO2排出量の6割が電力使用によるもの。そこで、各職場での省エネ施策の実施、電力負荷の高い照明施設のLED化による固定エネルギー低減や、ビッグレース・イベント開催時の電力ピークカットなどのために、変電所系統への発電機導入を実施。年間の電力使用量を20%低減(2010年度比)した。「従業員一人ひとりの取り組みが積み重なって、今回の最優秀賞という結果に繋がったと思っています」(大金さん)

上水流秀明さん 本田技研工業(株)青山ビル

チャレンジ賞
環境情報見える化

上水流秀明さん 本田技研工業(株)青山ビル
 これまで省エネ設備への更新などでエネルギー使用量を半減(1990年度比)してきた青山ビル。更なる低減を目指して、中央監視システムの改修を機に、エネルギーの使用状況を閲覧できるシステムを構築。ビル内のモニターやPCでリアルタイムに「見える化」することで従業員の環境意識向上を図った。「データを見てもらい、役立ててもらうために、できるだけ親しみやすい画面構成を心掛けました」(上水流さん)

草深俊宏さん (株)モビリティランド 鈴鹿サーキット

アイデア賞
廃棄物排出量の削減 “お客様の満足度向上のために”

草深俊宏さん (株)モビリティランド 鈴鹿サーキット
 鈴鹿サーキットのごみの有価処理量を増加させ、廃棄物排出量の低減を目指した。いかに正しく分別するかが鍵となったが、園内への「しゃべるごみ箱」の設置や大型ビジョンでの掲示、ごみ回収カートの増強などで、お客様・レース関係者・出店者への啓発を実施し、回収効率アップを図った。「ビッグレースの後、1週間かけてごみを分別する作業員の苦労を見てきて、これを何とかしなければ、という思いで取り組みました」(草深さん)

目加田隆吾さん (株)ホンダファイナンス

チームワーク賞
CO2の削減

目加田隆吾さん (株)ホンダファイナンス
 環境数値目標の必達を掲げ、環境推進委員を中心に従業員全員で活動。継続施策以外での取り組みを強化するため推進委員でチームを設け、テーマを絞り活動を実施。「水チーム」はトイレを中心とした節水、「光チーム」は電力消費量の低減などに取り組んだ。「オフィス中心なので大きな投資もできない分、全員のチームワークで知恵を出していこうという姿勢が評価されたのだと思います」(目加田さん)

徳永隆之さん (株)ホンダトレーディング

シェア アイデア賞
本社移転を活かした電力削減

徳永隆之さん (株)ホンダトレーディング
 本社移転の際、新オフィスの構想段階から環境視点でのレイアウト設計や設備選定を行い、オフィスの抜本的な環境負荷低減に取り組んだ。執務エリアの集約による個別空調の数量低減、配置の工夫によるOA機器の台数低減などを実現し、CO2排出を旧オフィス比30%以上低減。「従来コツコツ施策中心に取り組んできましたが、移転という大きなチャンスを逃さずオフィス改革に活かすことができました」(徳永さん)
 審査結果の発表の後、審査委員長である管理本部長吉田正弘常務執行役員は以下のように総括して大会を締めくくりました。
「単に施策を考え、実行し、環境負荷を低減するだけではなく、その結果をお客様と、お取引先と共有し、共に考えていくことが今後ますます重要になっていきます。また、施策と人間の気持ちとのバランスも重要です。短期的に結果が出ても継続できなければ意味が無い。環境施策では、無理せず続けられることが非常に大切なのです。そうしたことを踏まえて活動していただき、次回も素晴らしい発表が集まることを期待しています」
2013.10.11 領域大会の最後を締めくくったのは、グリーン大会の元祖、生産関連部門の領域大会(取材日:9月26日)

すべての環境施策の出発点は、現場に根差した視点で考えること。それがHondaの工場を進化させる。

 2013年9月26日、Honda浜松製作所において、グリーン大会の生産関連部門領域大会が開催されました。
 生産領域はモノ作りを生業とするHondaの核となる領域であり、また1970年代に現在のグリーン大会の前身となる委員会を発足させた領域でもあります。
 今回は、栃木、埼玉、浜松、鈴鹿、熊本の国内5製作所をはじめ、生産企画統括部、品質改革センターおよびホンダエンジニアリング(株)から15のテーマが発表されました。

審査委員長の山根庸史執行役員

審査委員長の山根庸史執行役員

受賞3テーマの発表者と審査委員長

受賞3テーマの発表者と審査委員長
 全国から集まった発表は、この日のために練り上げられた秀作ばかり。電極を使った循環冷却水内のスケール(不純物)固着防止策、塗装工程における廃油の有価化、電力消費とCO2を低減するエアブロー間欠化、鍛造工程の大幅なショートプロセス化など、生産現場の困りごと解消と環境負荷低減の両方を達成したアイデアが次々と披露されました。
 全ての発表が終了した後は、懇親会を兼ねた審査発表会を開催。参加者同士、日頃顔を合わせる機会の少ない仲間たちと和やかに語らう中、各賞が発表されました。最優秀賞には「浜松製作所 ギア加工モジュール 面取盤・シェービング盤環境改善」、アイデア賞に「熊本製作所 完成車工場 高速レーザートリム技術導入によるCO2排出量削減」「品質改革センター栃木 総務ブロック 厨房換気エネルギーのダイエット」が選出され、この3テーマが次の選考へと進むことになりました。
大会終了後、参加者全員で
大会終了後、参加者全員で
生産関連部門 領域大会 受賞取り組み

小田一魅さん 浜松製作所 ギア加工モジュール 技術グループ

最優秀賞
面取盤・シェービング盤環境改善

小田一魅さん 浜松製作所 ギア加工モジュール 技術グループ
 部門が一丸となって環境負荷の軽減・低減を進めてきたギア製造において、油性加工である面取りとシェービング工程の加工方法の見直しを実施。水溶性加工をベースとした加工方法を確立したことで、副産物の低減及び省エネを達成した。「最優秀賞という大変な賞をいただくことができ、驚いています。この賞はメンバー全員で助け合い、知恵を出し合ったからこそ得られた結果だと思います」(小田さん)

高牧原賢治さん 熊本製作所 完成車工場 ボディーモジュール

アイデア賞
高速レーザートリム技術導入によるCO2排出量削減

高牧原賢治さん 熊本製作所 完成車工場 ボディーモジュール
 レーザートリムの高速化技術を開発し、少量生産の二輪車燃料タンク製造に導入。従来の金型トリムに比べて高額な専用投資を必要としないため、コスト低減を実現。また消費電力の低減などによりCO2排出量の低減も実現した。「今回のテーマは、熊本製作所の生き残りをかけて環境負荷低減と競争力アップを目指した生産技術です。多くの優秀な発表の中でアイデア賞をいただけたことを非常に嬉しく思います」(牧原さん)

小川純一さん 品質改革センター栃木(QCT) 総務ブロック 施設管理グループ

アイデア賞
厨房換気エネルギーのダイエット

小川純一さん 品質改革センター栃木 総務ブロック 施設管理グループ
 厨房に設置された排気ファンが、各種厨房機器の使用状況に関わらず連続運転して強制排気している事実に着目。厨房機器の使用状況に応じた必要風量をスケジュール化し、インバータとダンパーの設置で最適な風量コントロールを実現。消費電力とCO2排出量を大幅に低減した。「厨房換気量のダイエットに取り組みました。今後も、小さな省エネの取り組みを地道に積み重ねる努力を続けたいと思います」(小川さん)
 最後に本大会の総括を述べたのは、今回の審査委員長、日本四輪生産統括責任者である山根庸史執行役員です。
「昨年から明らかに進化していることを実感できる素晴らしい発表ばかりでした。もともと環境レベルが非常に高いHondaの生産現場に、更に高度な施策を上乗せした皆さんの努力を、非常に頼もしく思います。今後も皆さんの力で生産現場の取り組みを更に活性化させていってください。それが、Hondaが『良いものを早く、安く、低炭素でお客様にお届けする』ために最も必要なことなのです。来年、再来年と、いっそう素晴らしい発表が集まることを心から期待しています」
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