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環境TOPICSは、環境ニュースHot! Eyesとして生まれ変わりました。

2016.10.17 update

アジア最大級の展示会“CEATEC JAPAN 2016 ”開催。
オープンイノベーション※1によるコトづくりコンセプトを初披露。

2016年10月4日から7日まで、千葉県の幕張メッセにて「CEATEC JAPAN2016」が開催されました。展示会のテーマが「つながる社会、共創する未来」であることをふまえて、Hondaブースでは業務用テレマティックサービス「Honda Biz LINC」と、超小型電気自動車(EV)「MC-β」をベースにしたオープンイノベーションモデル※1を展示し、「Smart Delivery」をテーマにした今までにないプラットフォームコンセプトを初めて披露しました。

※1
オープンイノベーション:自社だけでなく外部が持つ技術や製品、サービスなどを組み合わせ、新しいビジネスモデル、サービスを開発する手法。

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アジア最大級の展示会“CEATEC JAPAN 2016 ”開催。オープンイノベーションによるコトづくりコンセプトを初披露。

2016年10月4日から7日まで、千葉県の幕張メッセにて「CEATEC JAPAN2016」が開催されました。展示会のテーマが「つながる社会、共創する未来」であることをふまえて、Hondaブースでは業務用テレマティックサービス「Honda Biz LINC」と、超小型電気自動車(EV)「MC-β」をベースにしたオープンイノベーションモデル※1を展示し、「Smart Delivery」をテーマにした今までにないプラットフォームコンセプトを初めて披露しました。

※1
オープンイノベーション:自社だけでなく外部が持つ技術や製品、サービスなどを組み合わせ、新しいビジネスモデル、サービスを開発する手法。

配送事業のニーズに応えるスマートなプラットフォームコンセプトを提案。

Hondaブースでまず目をひいたのが「マイクロコミューター豊島屋モデル」
Hondaブースでまず目をひいたのが「マイクロコミューター豊島屋モデル」

 CEATECはこれまでIT・エレクトロニクス総合見本市と呼ばれていましたが、今年は17回目を迎えてコンセプトを一新し「CPS/IoT※2の展示会」として開催されました。 CPS、IoTはいずれも実社会とサイバー空間を連携させてより豊かな社会を築いていくためのテクノロジーです。そのため例年とは異なり、膨大なデータ活用したサービスや課題解決ソリューションの提案が目立ちました。

 今年で出展4回目を数えるHondaは「Smart Delivery」をテーマにブースを構成し、近距離配送ニーズに対応可能なプラットフォームコンセプトを提案しました。
 都市化や過疎化、物流の高度化など、地域コミュニティの環境変化に合わせて近距離移動に対する多様なニーズが高まっていることをふまえ、単にモビリティという「モノ」を提供するのではなく、多様なニーズに対応可能な近距離移動という「コト」をオープンイノベーションによって実現する新たな提案です。

※2
CPS(サイバーフィジカルシステム):実世界の多様なデータをネットワーク等で収集し、これをサイバー空間で大規模に分析して新たな価値を生み出すもの。
IoT(インターネットオブシングス):PCやスマホなどの情報通信機器だけでなく、世の中に存在する様々な“モノ”をインターネットに接続し、自動認識や自動制御、遠隔計測などを行うこと。
3Dプリンタを使って作られたボディのパーツは全部で200個ほど
3Dプリンタを使って作られたボディのパーツは全部で200個ほど
豊島屋の看板商品である鳩サブレーをモチーフにしたデザイン
豊島屋の看板商品である鳩サブレーをモチーフにしたデザイン
配送時に使いやすいよう工夫をこらした荷室
配送時に使いやすいよう工夫をこらした荷室
デザイン・製作を担当した(株)カブクの横井康秀インダストリアルデザイナー
デザイン・製作を担当した(株)カブクの横井康秀インダストリアルデザイナー
ベース車両となった「MC-β」
ベース車両となった「MC-β」
「マイクロコミューター豊島屋モデル」
「マイクロコミューター豊島屋モデル」

 Hondaブースでまず目を引いたのは、さまざまな用途や顧客の要望に合わせてボディを選択・デザインできる「Variable Design Platform」の考え方を超小型EV「MC-β」に取り入れ、3Dプリンタでオリジナルボディを製作した「マイクロコミューター豊島屋モデル」です。

 これは鎌倉の老舗菓子店である株式会社豊島屋とデジタル製造技術に強みを持つ株式会社カブク、そしてHondaの3社が連携したオープンイノベーションモデル。道が狭い鎌倉市内での(株)豊島屋の商品配達を想定して取り回しの良い超小型EV「MC-β」をベースに選定。フロントやサイドには豊島屋のロゴが、後部荷室には銘菓「鳩サブレー」がデザインされたオリジナルボディを(株)カブクが3Dプリンタで製作しました。
 (株)カブクの横井康秀インダストリアルデザイナーは、「鳩サブレーの可愛らしさをイメージし、愛着がわいて近寄りたくなるデザインに仕上げました。幾重にも鳩サブレーが重なったデザインは3Dプリンタならではの造形です。また外観だけでなく荷室も豊島屋さんの配送箱に合わせた大きさで、柔軟に仕切り板を変更できたり、縁には固定用バンドをひっかけるフックを備えるなど、きめ細かい要望に応える専用荷室を3Dプリンタで製作しました」とこのクルマの特徴を語ります。

 従来の同一プロダクト大量生産から、個々のユーザーニーズに個別対応するオーダーメイドのプロダクト生産へ。Hondaはこのオープンイノベーションモデルで、3Dプリンタの活用によるモビリティの革新を提案しています。

(株)ゼンリンデータコムと開発を進める業務用テレマティックサービス「Honda Biz LINC」
(株)ゼンリンデータコムと開発を進める業務用テレマティックサービス「Honda Biz LINC」
(株)本田技術研究所 二輪R&Dセンター 今野健志 主任研究員
(株)本田技術研究所 二輪R&Dセンター 今野健志 主任研究員

 そしてもうひとつの展示が、株式会社ゼンリンデータコムと開発中の業務用テレマティックサービス「Honda Biz LINC」です。
 これはスマートフォンやタブレットの位置情報(GPS)を活用し、二輪車や軽トラックを使った宅配などの近距離移動における業務効率アップを支援するクラウド型ソリューションサービスで、本部や店舗がタブレットに受注内容や配達先をインプットすると、配達員はスマートフォンで受注内容などを確認し、表示される最適ルートで配送します。
「インターネット通販の発達などで、近距離配送に対するニーズは高まる一方です。これに対し、私たちメーカーもオートバイやクルマを提供するだけでなく、近距離配送という『コト』をソリューションとして提供する必要があると考えて、このサービスを開発しています」(本田技術研究所 二輪R&Dセンター 今野健志 主任研究員)

鎌倉や京都など、古都の狭い路地をイメージしたHondaブース
鎌倉や京都など、古都の狭い路地をイメージしたHondaブース
「かぐや姫」が月に帰るモビリティを探しにHondaブースを訪れるという仕掛けも
「かぐや姫」が月に帰るモビリティを探しにHondaブースを訪れるという仕掛けも
3Dプリンタを使った様々なボディデザイン案も展示
3Dプリンタを使った様々なボディデザイン案も展示
3Dプリンタの成形デモでは、新型NSXのミニカーを製作
3Dプリンタの成形デモでは、新型NSXのミニカーを製作
鎌倉や京都など、古都の狭い路地をイメージしたHondaブース
鎌倉や京都など、古都の狭い路地をイメージしたHondaブース
「かぐや姫」が月に帰るモビリティを探しにHondaブースを訪れるという仕掛けも
「かぐや姫」が月に帰るモビリティを探しにHondaブースを訪れるという仕掛けも
3Dプリンタを使った様々なボディデザイン案も展示
3Dプリンタを使った様々なボディデザイン案も展示
3Dプリンタの成形デモでは、新型NSXのミニカーを製作
3Dプリンタの成形デモでは、新型NSXのミニカーを製作

モビリティの提供だけでなく、事業者の要望に基づく “コトの支援”にも挑戦。

開催初日にHondaブースで催されたパネルディスカッション
開催初日にHondaブースで催されたパネルディスカッション
産業技術大学院大学 海老澤伸樹 教授
産業技術大学院大学 海老澤伸樹 教授
(株)豊島屋 久保田陽彦 代表取締役社長
(株)豊島屋 久保田陽彦 代表取締役社長
(株)ゼンリンデータコム 山口育生 取締役執行役員・ITS本部長
(株)ゼンリンデータコム 山口育生 取締役執行役員・ITS本部長

 展示会初日、Hondaブースでは 「モノづくりからコトづくりへの転換 〜オープンイノベーションとカスタマイゼーション〜」をテーマとした、外部有識者によるパネルディスカッションを開催しました。
 産業技術大学院大学の海老澤伸樹教授は、「今回Hondaが提案するオープンイノベーションモデルは、従来のマスプロダクションが応えられなかった多品種少量生産の潜在ニーズに応える画期的なもの。加えてB2CのモビリティからB2Bプラットフォームの提案へと領域を広げていくHondaの新しい挑戦に期待しています」と新たなビジネスへの可能性を語りました。
 一方、ユーザーとして「マイクロコミューター豊島屋モデル」の開発に携わった(株)豊島屋の久保田陽彦社長は、「3Dプリンタによる立体的な造形が素敵で、鎌倉の街で評判になればと思っています。また、こうしてほしいと要望するとそれに対応したボディが即座に出力される。そういうところにも3Dプリンタの可能性を感じます」と笑顔を見せました。
  さらに(株)ゼンリンデータコムの山口育生取締役は、「Honda Biz LINCは宅配事業者のニーズに特化して機能を拡充していますので、このサービスを通して事業者様の顧客満足度向上に貢献できると思います」と語りました。

「Honda Biz LINC」の説明を熱心に聞き入る来場者
「Honda Biz LINC」の説明を熱心に聞き入る来場者
期間中、来場者が途切れることの無かったHondaブース
期間中、来場者が途切れることの無かったHondaブース

 パネルディスカッションが盛大な拍手とともに終了すると、来場者はブース内で展示物や壁面のパネルの解説などに見入っていました。特に豊島屋モデルはあまりに可愛らしい外観ゆえに、説明員に「本当に走れるんですか」「座ってみてもいいですか」と声をかける人が少なくありませんでした。
 今回の展示はいずれも初めて披露するものだけに注目度が高く、この展示を通して、Hondaのものづくりに対する姿勢、新たなステージを来場者に伝えることができました。

Hondaの展示が「USメディアパネル イノベーション アワード Industrial Design部門賞」を受賞。

(後列左から) 本田技術研究所 二輪R&Dセンター 仙野雅治 研究員 (株)ゼンリンデータコム ITS本部 千葉裕美氏 本田技術研究所 二輪R&Dセンター 小寺久美子 Hondaスマートコミュニティ企画室 中島芳浩 主任技師 (前列左から)  Hondaスマートコミュニティ企画室 榊秀雄 主任 (株)カブク 横井康秀氏
(後列左から) 本田技術研究所 二輪R&Dセンター 仙野雅治 研究員
(株)ゼンリンデータコム ITS本部 千葉裕美氏
本田技術研究所 二輪R&Dセンター 小寺久美子
Hondaスマートコミュニティ企画室 中島芳浩 主任技師
(前列左から)  Hondaスマートコミュニティ企画室 榊秀雄 主任
(株)カブク 横井康秀氏

「CEATEC JAPAN 2016」に出展された製品・技術・サービスを、米国IoT関係ジャーナリストの選考委員会が審査し、革新性に優れ今後の米国市場への影響力が高いと思われるものを表彰する「米国メディアパネル・イノベーションアワード」。このアワードにおいて、Hondaが提案した2つのオープンイノベーションモデルが「Industrial Design部門賞」を受賞し、10月6日に授賞式が行われました。
 「誰もが子供の頃ノートに描いた自分だけの夢のクルマ。それが今は、最新の3Dプリンタ技術を使うことで現実になる。そんな未来への創造力をかきたてるHondaの技術にこのアワードが贈られるのは当然のことです」という審査員の言葉が表すように、従来のプロダクトの在り方を革新する今回のHondaの提案は、日本だけでなく世界から大きな期待を持って迎え入れられたと言えます。
「モノからコトへ。オープンイノベーションという手法を使い、これを実現しようとするHondaの姿勢が評価されたという意味で、今回の受賞は大変意義あることだと思います」( Hondaスマートコミュニティ企画室 榊秀雄 主任)
 このオープンイノベーションモデルの今後の進化に注目です。

(取材日 2016年10月4日・6日)

環境TOPICSは、環境ニュースHot! Eyesとして生まれ変わりました。