MENU

HONDA

検索

環境TOPICSは、環境ニュースHot! Eyesとして生まれ変わりました。

2016.09.20 update

水素社会の早期実現を目指す徳島県が開催した
フォーラムで、水素エネルギーの活用事例を紹介。

2016年9月8日、徳島県徳島市の徳島グランヴィリオホテルにて、県が主催する水素グリッドフォーラム「一歩先の未来『水素社会』の早期実現に向けて」が開催されました。このフォーラム内で行われたパネルディスカッションで、Hondaは自社の思い描く水素社会の姿をはじめ、実際に水素エネルギーを活用した事例や徳島県との取り組み内容を発信しました。

動画で観る環境情報 Hot!Eyes

水素社会の早期実現を目指す徳島県が開催したフォーラムで、水素エネルギーの活用事例を紹介。

2016年9月8日、徳島県徳島市の徳島グランヴィリオホテルにて、県が主催する水素グリッドフォーラム「一歩先の未来『水素社会』の早期実現に向けて」が開催されました。このフォーラム内で行われたパネルディスカッションで、Hondaは自社の思い描く水素社会の姿をはじめ、実際に水素エネルギーを活用した事例や徳島県との取り組み内容を発信しました。

県が水素エネルギーの普及を強力に推進。認知拡大を目的としたフォーラムを開催。

FCV、燃料電池フォークリフトの実車が並ぶ姿は、水素社会が到来しつつあることを感じさせる
FCV、燃料電池フォークリフトの実車が並ぶ姿は、水素社会が到来しつつあることを感じさせる
整備士を目指す学生たちはボンネットの中をのぞきながら仲間と談義
整備士を目指す学生たちはボンネットの中をのぞきながら仲間と談義
広い会場を300人超の聴衆が埋め尽くした
広い会場を300人超の聴衆が埋め尽くした
開会挨拶を行う飯泉嘉門徳島県知事
開会挨拶を行う飯泉嘉門徳島県知事
岩谷産業株式会社 宮崎淳常務執行役員
岩谷産業株式会社
宮崎淳常務執行役員
徳島県庁舎に全国で初めて設置された、市販モデルのSHS(写真は開所式当日のもの)
徳島県庁舎に全国で初めて設置された、市販モデルのSHS(写真は開所式当日のもの)

 徳島県は、自然エネルギーや水素エネルギーの普及に積極的な県です。飯泉嘉門徳島県知事は34の道府県、200を超える企業で組織される自然エネルギー協議会の会長も務めており、Hondaと岩谷産業株式会社が共同開発したスマート水素ステーション(SHS)の市販モデルを全国で初めて導入いただいた県でもあります(徳島県でのSHS開所式の様子はこちらでご紹介)
 その徳島県で県内企業をはじめ、学生や県職員、一般の方など、広く県民の方々に水素エネルギーを理解いただき、水素社会の具現化を加速していくことを目的に、水素グリッドフォーラムが開催されました。

 フォーラム会場は、SHSが設置された県庁舎のすぐそばに位置する徳島グランヴィリオホテルです。ホテル内のホールには、Hondaの燃料電池自動車(FCV)“クラリティ FUEL CELL”をはじめ、トヨタ自動車株式会社のFCV“MIRAI”、株式会社豊田自動織機の燃料電池フォークリフトなども展示されました。
 ホールに足を踏み入れた来場者は、初めて目にするFCVに興味津々。開会までの時間をFCVの周りで写真撮影や談笑をしながら過ごしていました。

 300人を超える来場者が席を埋め、フォーラムが開会。開会挨拶では飯泉県知事が今夏の台風の同時発生をはじめとする身近なテーマから異常気象や地球温暖化に言及し、世界的にも脱炭素の機運が高まっていること、そして早急なエネルギー改革が必要とされていることを分かりやすく紹介しました。その上で「水素は究極のクリーンエネルギーとも呼ばれています。今日は、一歩先の未来である水素社会について、皆様に実感いただき、水素の活用方法についても共有したいと思います」と述べ、フォーラムの主旨を確認しました。
 これを受けて「水素エネルギー社会実現に向けて」と題した基調講演を行ったのが、岩谷産業(株)の宮崎淳常務執行役員です。徳島県庁舎へのSHSの設置を筆頭に、これまでに岩谷産業(株)が開設してきた水素ステーションを紹介。「水素を必要な所に安く安全に供給する体制を整えていくことが我々の役割」と話し、水素社会が全国に広がりつつあることを伝えました。

実現しつつある水素社会の姿を、これまでに実施してきた事例を通して紹介。

飯泉県知事のコーディネートにより各パネリストが発表
飯泉県知事のコーディネートにより各パネリストが発表
産官学からパネリストが出揃い、それぞれの立場から取り組みを紹介
産官学からパネリストが出揃い、それぞれの立場から取り組みを紹介
Hondaスマートコミュニティ企画室 岡本英夫主任技師
Hondaスマートコミュニティ企画室 岡本英夫主任技師
徳島県県民環境部環境首都課自然エネルギー推進室 岡島啓治室長
徳島県県民環境部環境首都課自然エネルギー推進室 岡島啓治室長
外部給電器“Power Exporter 9000”を接続し、「走る電源」としての姿を披露
外部給電器“Power Exporter 9000”を接続し、「走る電源」としての姿を披露
岩谷産業(株)は、水素社会におけるエネルギーの流れを示すジオラマを用意
岩谷産業(株)は、水素社会におけるエネルギーの流れを示すジオラマを用意

 続いて行われたのが「水素エネルギーの可能性について」をテーマとしたパネルディスカッションです。飯泉県知事が自らコーディネーターを担当し、パネリストには基調講演を行った岩谷産業(株)の宮崎常務執行役員をはじめ、四国大学の松重和美学長、四国経済産業局資源エネルギー環境部長の原田富雄氏がテーブルに着きました。そして、Hondaからはスマートコミュニティ企画室の岡本英夫主任技師が登壇。それぞれが水素エネルギーのメリットや活用方法、徳島県や四国での取り組み事例などを発表しました。

 岡本は、再生可能エネルギーを利用して水素をつくるSHS、水素をつかうFCV、FCVにつないで電力を取り出す外部給電器という「つくる・つかう・つながる」技術で、HondaがCO2排出ゼロの水素社会の実現に取り組んでいることを紹介。さいたま市の保育園が停電するという実際の非常時にFCVが電源となり暑さから幼児たちを守った事例などを通して、実現しつつある水素社会の姿を伝えました。さらに、東京の丸の内で環境イベントの一環として開催された盆踊りに電力を供給したことを引き合いに出し、徳島県であれば阿波踊りにSHSや“クラリティ FUEL CELL”、外部給電器を活用してはどうか、と提案。会場を湧かせていました。

 盛況のまま幕を閉じたフォーラムの後、徳島県の県民環境部環境首都課自然エネルギー推進室の岡島啓治室長は、積極的に水素社会の実現に向けて取り組む理由を次のように話しました。
「私たちが水素エネルギーに取り組む背景には、南海トラフ地震の脅威に備えたいという思いが大きくあります。自らの土地で製造し貯蔵できる水素エネルギーは、環境面だけでなく防災面でも高い効果を発揮できます。水素エネルギーやその活用方法は、まだまだ一般の皆様が知るものではありませんでしたが、本日300人以上に出席いただき、水素社会への認知が進んだのではと手ごたえを感じています」

 またHondaの岡本も、多くの地域で水素エネルギーやその活用事例を紹介することが、水素社会の実現につながると語ります。
「国の政策で水素ステーションの整備が進む四大都市圏以外でも、強い意志を持った自治体とHondaが組んで普及活動を行うことは、水素社会を広げていくために大きな意義があります。我々の取り組み事例を通して水素エネルギーでどんなことができるのかをご理解いただければと考えています」

 今回のフォーラムは、徳島県の幅広い層にHondaが描く水素社会の姿を実感いただけた貴重な機会となりました。これからもHondaは、日本各地で水素エネルギーや水素社会へのご理解や共感を抱いていただけるよう、さまざまな取り組みを行っていきます。

(取材日 2016年9月8日)

環境TOPICSは、環境ニュースHot! Eyesとして生まれ変わりました。