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環境TOPICS

公開:2016年7月26日

取材:2016年7月19日

世界初!“クラリティ FUEL CELL”から公共防災施設に給電。磐田市の防災センターで外部給電実験を実施。

磐田市防災センター実証実験 磐田市防災センター実証実験

 2016年7月19日、静岡県の磐田市役所の敷地内に設置されている防災センターに、燃料電池自動車(FCV)“クラリティ FUEL CELL”から外部給電器“Power Exporter 9000”を介して電力を供給する実証実験を行いました。市販を開始した“クラリティ FUEL CELL”の外部給電機能を活用して公共の防災施設に給電することは、世界初の試みになります。

 磐田市で行われた “クラリティ FUEL CELL”から防災センターへの外部給電の実証実験。災害時に停電が起こった場合でも、外部電源から建物に電力を供給することで、備え付けの照明や部屋のコンセントから電気を使うことが可能になります。今回の実証実験により、市役所の職員をはじめとする関係者に、その外部電源にFCVが活用できることを紹介しました。

 防災センターは万が一の災害時に静岡県と連携しながら、対策を検討し実行していくための施設。非常時であっても電力が途切れることはあってはなりません。
 そこで、防災センターでは市内企業の(株)赤松電気が開発した停電時電源切替システム“エレクピース”を導入。これは電力会社からの電力供給がストップした場合に、スイッチを切り替えるだけで発電機などの外部電源から建物への電力供給を可能にするというシステムです。

 実証実験で発電機の代わりを務めるのが“クラリティ FUEL CELL”です。大勢の見学者が見守る中、Hondaのスタッフと(株)赤松電気の赤松重秀代表取締役が協力して実験をスタート。まずは実際に防災センターのブレーカーを落として、電力会社からの電気をシャットダウンします。
 照明が消えた室内で“エレクピース”の専用分電盤のスイッチを「発電機電源」に切り替えて屋外へ。“Power Exporter 9000”を介して“クラリティ FUEL CELL”を“エレクピース”と接続し、クルマと建物をひとつなぎにします。その瞬間、“クラリティ FUEL CELL”から防災センターへの電力供給が始まりました。
 屋外で接続の様子を見学した皆様に、建物への給電が始まったことを分かりやすくお伝えするため、防災センター内のコンセントから屋外まで延長コードを伸ばして接続した投光器や扇風機を稼働。防災センターに電力が供給されたことを実感いただきました。使い方の説明を挟みながらも接続にかかった時間はわずか5分程度。短時間で電力供給が始まったことに見学者らは驚きを隠せない様子で、供給可能な電力量や出力など、多くの質問が投げかけられました。

 この実証実験は(株)赤松電気が、磐田市に呼びかけて市の主催によって実現したもの。赤松代表取締役はFCVと外部給電器の登場を心待ちにしていたと話します。
「災害時に防災センターや避難所に電力供給の設備がないと、生命にかかわることになります。発電機よりも大容量の電源があればと思っていたところに登場したのが移動もできる電源車、FCVでした。私たちのシンプルなシステムにも問題なくつながり、理想通りの能力を持った製品だと改めて実感しました」

 また、実証実験の調整を行った、磐田市の総務部 危機管理課 防災グループの戸田智浩グループ長には「これまでも定期的に発電機を用いて“エレクピース”の試験運転を行ってきましたが、FCVは音が静かでガソリンのニオイもないことに驚きました。将来の非常電源のひとつとして注目していきたいと思います」と感想を述べていただきました。

“クラリティ FUEL CELL”から“Power Exporter 9000”を介してクルマが蓄えている電気を家庭用に変換して出力。そして“Power Exporter 9000”と(株)赤松電気の“エレクピース”を専用ケーブルでつなげば建物への給電が可能に

“クラリティ FUEL CELL”から“Power Exporter 9000”を介してクルマが蓄えている電気を家庭用に変換して出力。そして“Power Exporter 9000”と(株)赤松電気の“エレクピース”を専用ケーブルでつなげば建物への給電が可能に

室内に設置された“エレクピース”専用分電盤。「常用電源」から「発電機電源」にスイッチを切り替えると、部屋への電力供給が外部電源に変わる

室内に設置された“エレクピース”専用分電盤。「常用電源」から「発電機電源」にスイッチを切り替えると、部屋への電力供給が外部電源に変わる

実証実験では室内から電源コードを伸ばして接続した投光機や扇風機を稼働

実証実験では室内から電源コードを伸ばして接続した投光機や扇風機を稼働

“エレクピース”の説明を行う(株)赤松電気の赤松重秀代表取締役

“エレクピース”の説明を行う(株)赤松電気の赤松重秀代表取締役

“磐田市 総務部 危機管理課 防災グループ 戸田智浩グループ長

磐田市 総務部 危機管理課
防災グループ 戸田智浩グループ長

(株)本田技術研究所 汎用R&Dセンター 津野康一研究員

(株)本田技術研究所 汎用R&Dセンター
津野康一研究員

  “Power Exporter 9000”の開発に携わった(株)本田技術研究所 汎用R&Dセンターの津野康一研究員は次のように話します。
「初めて公共の防災施設に外部給電を行いましたが、“エレクピース”の存在があり、思った以上に簡単に接続できました。市販の製品との接続や一般的な建物への給電を実証できたことは非常に有意義だと考えています。また、地域の企業と協力して取り組むことで、市役所や地域の方々にFCVが移動だけでなく電源としても役立つと知ってもらうことができます。それも今回の実証実験の大きな収穫と言えると思います」

 Hondaはこうしたさまざまな地域や場所、企業とのコラボレーションの機会を活かしてFCVや外部給電機能を訴求することで、多くの方の共感を得ながら環境負荷低減に貢献できる水素社会の実現に向けて着実に歩みを進めていきます。

外部給電の実演前には、製品やHondaの水素社会の実現に向けた取り組みを紹介

外部給電の実演前には、製品やHondaの水素社会の実現に向けた取り組みを紹介

防災センターに配備されている通信設備。停電時には外部電源により、これらの機器に電力を供給する

防災センターに配備されている通信設備。停電時には外部電源により、これらの機器に電力を供給する

公用の電気自動車からも“Power Exporter 9000”を介して給電が可能。 さらに発電機の接続も実演

公用の電気自動車からも“Power Exporter 9000”を介して給電が可能。 さらに発電機の接続も実演

市職員や関係者に加え、報道陣も多く来場。実証実験への注目の高さが感じられた

市職員や関係者に加え、報道陣も多く来場。実証実験への注目の高さが感じられた

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