MENU
HONDA
検索

環境TOPICSは、環境ニュースHot! Eyesとして生まれ変わりました。

2018.11.06 update

持続可能な循環型社会の実現を目指す技術
Hondaが「資源循環技術・システム表彰」2部門で受賞!

2018年10月11日、「平成30年度 資源循環技術・システム表彰(第44回)」の表彰式が東京都港区の機械振興会館で開かれ、ホンダエンジニアリング株式会社のテーマ「複動金型及び製品ビードによるスクラップ削減」と、本田技研工業株式会社と日本重化学工業株式会社の2社連名による「リチウムイオン電池の高度リサイクル」がそれぞれ表彰されました。

動画で観る環境ニュース

持続可能な循環型社会の実現を目指す技術 Hondaが「資源循環技術・システム表彰」2部門で受賞!

2018年10月11日、「平成30年度 資源循環技術・システム表彰(第44回)」の表彰式が東京都港区の機械振興会館で開かれ、ホンダエンジニアリング株式会社のテーマ「複動金型及び製品ビードによるスクラップ削減」と、本田技研工業株式会社と日本重化学工業株式会社の2社連名による「リチウムイオン電池の高度リサイクル」がそれぞれ表彰されました。

3Rに関する先進的で高度な技術・システムを表彰

表彰式には受賞者、関係者などが出席した。
表彰式には受賞者、関係者などが出席した。
主催者の(一社)産業環境管理協会 冨澤龍一会長。
主催者の(一社)産業環境管理協会 冨澤龍一会長。

 「資源循環技術・システム表彰」は、廃棄物の発生抑制(リデュース)、使用済み物品の再使用(リユース)、再生資源の有効利用(リサイクル)の“3R”に関する先進的で高度な技術・システムを有する事業や取り組みの奨励と普及を目的として、一般社団法人産業環境管理協会が経済産業省の後援を受けて主催する表彰制度です。

 今回で44回目となる歴史と栄誉あるこの表彰で、ホンダエンジニアリング株式会社のテーマ「複動金型及び製品ビードによるスクラップ削減」が経済産業省産業技術環境局長賞を、本田技研工業株式会社と日本重化学工業株式会社の連名によるテーマ「リチウムイオン電池の高度リサイクル」がレアメタルリサイクル賞を受賞しました。

ホンダエンジニアリングの金型技術がドロー工程でのスクラップを低減

ホンダエンジニアリング(株)が経済産業省産業技術環境局長賞を受賞
ホンダエンジニアリング(株)が経済産業省産業技術環境局長賞を受賞
プレス工程には①ブランキング(ロール状の鉄板を必要な大きさ・形にカット)、②ドロー(立体的に成形)、③トリム(不要部分のカット)、④ベンド(折り曲げ)、⑤ピアス(穴あけ)の5工程がある。
プレス工程には①ブランキング(ロール状の鉄板を必要な大きさ・形にカット)、②ドロー(立体的に成形)、③トリム(不要部分のカット)、④ベンド(折り曲げ)、⑤ピアス(穴あけ)の5工程がある。
経済産業省大臣官房 渡邊昇治審議官(産業技術環境局担当)から盾を受け取るホンダエンジニアリング(株)車体生産技術部部長 鬼澤修二技師(左)。
経済産業省大臣官房 渡邊昇治審議官(産業技術環境局担当)から盾を受け取るホンダエンジニアリング(株)車体生産技術部部長 鬼澤修二技師(左)。

 Hondaは、国内工場から排出される鉄くず等のうち半分以上の割合を占めるプレススクラップの低減を重要課題と認識しています。

 生産技術の研究開発および、生産設備の製造を行う企業であるホンダエンジニアリング(株)は、スクラップ低減技術の事例がまだ少ない、ドロー工程※1での施策を実施。
 そして、従来と同等の製品品質を保ちながらもスクラップを低減する技術「複動金型技術」と「ビード製品化技術」を開発し、これが経済産業省産業技術環境局長賞に輝きました。

 「複動金型技術」はプレス成形工程において、金型の成形ストロークを部分的に変化させ、スクラップとなってしまう素材部分を最小限にできる技術です。(動画参照)
 「ビード製品化技術」は、従来スクラップになっていたビード※2部分の製品化を可能にした技術です。(動画参照)

 この2つの技術は2017年から鈴鹿製作所のN-BOXの生産に導入され、1台あたり約4kg、年間約840tのプレススクラップ低減を実現しています。しかもこの技術は様々な機種に展開が可能なため、国内だけではなくグローバルに水平展開も可能です。

 ホンダエンジニアリング(株)車体生産技術部部長 鬼澤修二技師が受賞の喜びを語ります。
「工場での資源の有効利用や環境負荷低減といった、グリーンファクトリーを目指す私たちの取り組みを評価していただき、本当に嬉しく思います。今後も生産現場に喜ばれる技術の開発を加速させることで、社会に貢献していきたいと思います」

※1
素材を立体的に成形する工程。
※2
成形を安定させるため、プレス時の圧力によって素材が引き込まれないよう凹凸形状となっている部分。

経済産業省産業技術環境局長賞「複動金型及び製品ビードによるスクラップ削減」説明動画

  • 複動金型技術

  • ビード製品化技術

本田技研工業と日本重化学工業がLiBのリサイクルスキーム実現へ!

日本重化学工業(株)の2社連名「リチウムイオン電池の高度リサイクル」がレアメタルリサイクル賞を受賞。
日本重化学工業(株)の2社連名「リチウムイオン電池の高度リサイクル」がレアメタルリサイクル賞を受賞。
冨澤会長に表彰状を授与される日本重化学工業(株)取締役機能材料事業部長 小国事業所長 角掛繁氏(左)。
冨澤会長に表彰状を授与される日本重化学工業(株)取締役機能材料事業部長 小国事業所長 角掛繁氏(左)。
本田技研工業(株)カスタマーファースト本部資源循環推進部長 阿部知和技師(左)。
本田技研工業(株)カスタマーファースト本部資源循環推進部長 阿部知和技師(左)。
日本重化学工業(株)機能材料事業部電子材料部副部長 技術企画グループリーダー 布浦達也氏「Hondaと一緒に推進した研究結果が評価され非常に嬉しい。引き続きHondaと協力して、資源循環を実現したいです」。
日本重化学工業(株)機能材料事業部電子材料部副部長 技術企画グループリーダー 布浦達也氏「Hondaと一緒に推進した研究結果が評価され非常に嬉しい。引き続きHondaと協力して、資源循環を実現したいです」。
「3R事例発表会」も行われ、各受賞テーマの解説に、参加者たちは熱心に聞き入っていた。
「3R事例発表会」も行われ、各受賞テーマの解説に、参加者たちは熱心に聞き入っていた。

 レアメタルリサイクル賞を受賞した、本田技研工業(株)と日本重化学工業(株)の2社連名による「リチウムイオン電池の高度リサイクル」は自動車駆動用のリチウムイオン電池(LiB)に含まれるコバルトなどのレアメタルを有効活用し、再びバッテリー材料にも使用される水素吸蔵合金の原料とすることを可能にした技術で、現在実用化に向けて動き始めています。

 LiBは、本田技研工業(株)が製造・販売しているハイブリッド車など多くの電動車両に搭載されています。
 このLiBの正極にはニッケルやコバルトといったレアメタルが使用されていますが、使用済みLiBからニッケルやコバルトをそれぞれ金属として抽出するのは煩雑で高コストな処理が必要なため、そのほとんどが焼却、スラグ化されていました。
 今回の技術は、アルミ箔に塗布されたニッケルとコバルトの酸化物を一緒に溶解して高純度のニッケル・コバルト合金を回収し、水素吸蔵合金の原料として再資源化することを可能にしました。また、焼却施設をもつ特定の工場でのみ行っていた処理を、焼却を行わなくなったために、各地の工場で解体処理を行うことができます。そのため、大きくて重いLiBの輸送にかかるコストの削減が期待されます。
 これら全体がLiBのリサイクルコスト低減につながり、社会インフラとしての処理スキーム確立が期待されています。

 今回の受賞について、本田技研工業(株)カスタマーファースト本部資源循環推進部長 阿部知和技師が語りました。
「日本重化学工業さんにご協力をいただきながら、環境省研究事業の基礎的な研究の部分でこのような賞をいただくことができました。この技術は、使用済みLiBの処理費用を低減しながらレアメタルを資源として有効活用できるスキームを評価していただけたのだと思います。今後は多くのパートナーにも協力をいただきながら、事業化に向けて更に開発を進めていきます」。

 今回Hondaはスクラップ低減技術と、レアメタルの有効利用も含めたLiBのリサイクル技術で2部門で賞をいただくことができました。これからもHondaは持続可能な循環型社会の実現に向けた技術の開発に取り組み続けます。

(取材日 2018年10月11日)

環境TOPICSは、環境ニュースHot! Eyesとして生まれ変わりました。

「自由な移動の喜び」と「豊かで持続可能な社会」の実現|Honda Smart Community 「自由な移動の喜び」と「豊かで持続可能な社会」の実現|Honda Smart Community