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2018.02.13 update

本田技術研究所と大同特殊鋼、ダイドー電子の共同開発チームが
「ものづくり日本大賞」経済産業大臣賞を受賞!

2018年2月5日、ANAインターコンチネンタルホテル東京で「第7回ものづくり日本大賞」経済産業大臣賞・特別賞の受賞式が行われ、株式会社本田技術研究所、大同特殊鋼株式会社とそのグループ会社である株式会社ダイドー電子の3社共同による「世界初、重希土類完全フリーHEV用熱間加工ネオジム磁石および駆動モーターの開発」が製品・技術開発部門で経済産業大臣賞を受賞。

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本田技術研究所と大同特殊鋼、ダイドー電子の共同開発チームが「ものづくり日本大賞」経済産業大臣賞を受賞!

2018年2月5日、ANAインターコンチネンタルホテル東京で「第7回ものづくり日本大賞」経済産業大臣賞・特別賞の受賞式が行われ、株式会社本田技術研究所、大同特殊鋼株式会社とそのグループ会社である株式会社ダイドー電子の3社共同による「世界初、重希土類完全フリーHEV用熱間加工ネオジム磁石および駆動モーターの開発」が製品・技術開発部門で経済産業大臣賞を受賞。

ものづくりに携わる優秀な“人材”を顕彰する「ものづくり日本大賞」経済産業大臣賞

表彰式の会場はANAインターコンチネンタルホテル東京。
表彰式の会場はANAインターコンチネンタルホテル東京。
経済産業省 世耕弘成大臣の挨拶。
経済産業省 世耕弘成大臣の挨拶。
本田技術研究所と、大同特殊鋼、ダイドー電子の3社による共同開発チームが「製品・技術開発部門」で経済産業大臣賞を受賞。
本田技術研究所と、大同特殊鋼、ダイドー電子の3社による共同開発チームが「製品・技術開発部門」で経済産業大臣賞を受賞。
チームを代表して清水研究員に世耕大臣から表彰状の授与。
チームを代表して清水研究員に世耕大臣から表彰状の授与。
開発メンバー全員に贈呈されたメダル。
開発メンバー全員に贈呈されたメダル。

 「ものづくり日本大賞」は、製造・生産現場の中核を担っている中堅人材や伝統的・文化的な「技」を支えてきた熟練人材、今後を担う若年人材など、「ものづくり」に携わっている各世代の人材のうち、特に優秀と認められる“人材”を顕彰するものです。経済産業省、国土交通省、厚生労働省、文部科学省の4省が連携し、2005年から隔年で開催されています。

 表彰式は、経済産業省 世耕弘成 大臣の挨拶で開式となりました。
「ここにご列席のみなさんは、製造・生産の第一線において、特に優れた成果を残された方々であります。これまでも、そして今後も、常に改善を積み重ねる強い現場は、変わらぬ日本のものづくりの強みです」。

 ハイブリッド車(HEV)の駆動モーター用としては世界初の技術、重希土類をまったく添加しない「重希土類完全フリーネオジム磁石」と、その磁石に対応するHEV用モーターを開発した株式会社本田技術研究所と、大同特殊鋼株式会社、株式会社ダイドー電子の3社による共同開発チームが「製品・技術開発部門」で経済産業大臣賞を受賞。
 この磁石の必要性を説き、共同開発チームの中心となった(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンターの清水治彦、モーター設計を担当した相馬慎吾、磁石の材料とモーターへの適合を研究した加藤龍太郎と中澤義行、磁石の量産体制を築いた大同特殊鋼(株)の宮脇寛、磁石の開発リーダー(株)ダイドー電子の服部篤と、及川貴司(敬称略、所属は受賞時のもの)の各々に記念メダルが贈呈され、チームを代表して清水研究員に世耕大臣から賞状の授与が行われました。

重希土類を「減らす」から始まった3社共同プロジェクト

 HEVの駆動モーターには、永久磁石の中でも最も強力なネオジム磁石が使われていますが、永久磁石には高温になると急激に磁力を失う「減磁」という性質があります。この減磁によってモーターが機能を失わないよう、磁石の原料にジスプロシウムやテルビウムなどの重希土類を添加して耐熱性を高める必要があるのです。
 しかし、重希土類はその希少性と有力鉱床の偏在から、安定調達と材料コストに不安を抱えています。
 これらの不安を解決するため、重希土類を「減らす」ネオジム磁石の研究は、実は2009年から進められていました。そして磁石だけでなく、モーター設計チーム、磁石の量産化チームの努力が実り、世界初となる重希土類を全く使わないネオジム磁石と、それに対応するモーターがついに完成。
 これにより、ネオジム磁石の適用を拡大していくうえで資源調達のリスク回避と、調達ルートの多様化を図ることが可能となったのです。

 この技術は2016年9月に発売されたフリードを皮切りにして、2017年発売のフィット、グレイス、シャトルの各ハイブリッド車、そして今月中旬にマイナーモデルチェンジし発売になるヴェゼル ハイブリッドにも搭載され、今後も搭載車種を拡大していく予定です。

Hondaらしい自由なクルマづくりの未来を広げる技術

重希土類完全フリーネオジム磁石とHEV用モーターの展示。
重希土類完全フリーネオジム磁石とHEV用モーターの展示。
経産省 西銘恒三郎副大臣をはじめ参加者の多くが関心を寄せ、この技術への高い期待がうかがえた。
経産省 西銘恒三郎副大臣をはじめ参加者の多くが関心を寄せ、この技術への高い期待がうかがえた。
「このような評価をいただき、とても嬉しい」と笑顔で語るダイドー電子 技術部 服部篤 部長。
「このような評価をいただき、とても嬉しい」と笑顔で語るダイドー電子 技術部 服部篤 部長。
「まだまだ開発を続ける」と話す本田技術研究所 四輪R&Dセンター 清水治彦 研究員。
「まだまだ開発を続ける」と話す本田技術研究所 四輪R&Dセンター 清水治彦 研究員。
本田技術研究所 四輪R&Dセンター 加藤龍太郎 研究員は、「入社以来、この研究にすべてを捧げてきたので…。感無量です!」と目を潤ませた。
本田技術研究所 四輪R&Dセンター 加藤龍太郎 研究員は、「入社以来、この研究にすべてを捧げてきたので…。感無量です!」と目を潤ませた。
今回の主役たちが壇上で堂々のガッツポーズ!
今回の主役たちが壇上で堂々のガッツポーズ!

 CO2排出低減に大きく寄与する電動車(電気自動車、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車)の普及が進む、いわゆるEVシフトのなかで、その電動車に欠かせないモーターの重希土類をゼロにする技術の誕生は、クルマの未来を大きく広げるものです。

 (株)ダイドー電子 技術部 服部篤 部長も「2009年から、8年近くHondaと開発を続けた成果ですので、このような評価をいただき、とても嬉しいです」と喜びのコメントのあとに「現在は、今回の技術をステップアップさせるような開発をHondaとともに続けています。世の中のEVシフトを支えていく技術になるように頑張っていきます」と語る通り、ネオジム磁石の適用拡大を可能にする技術は、EVシフトの流れを支えるうえで非常に重要な技術の開発でした。

 そして、この技術の生みの親ともいえる清水研究員も「基礎研究から始めたものが製品になって、それで賞をいただけるということは、感慨深いものです。この研究の元には、貴重な資源は大事に使わなければならないという大前提があるので、やり甲斐がありましたし、周りの理解も得ることもできました。まだまだ色々な車種に適応していけるよう、さらに開発を続けていきます」と今後も研究を続けていくことで、Hondaらしい自由なクルマづくりの未来を約束してくれたのでした。

(取材日 2018年2月5日)

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