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環境TOPICSは、環境ニュースHot! Eyesとして生まれ変わりました。

2017.10.24 update

青森県おいらせ町に本州最北のスマート水素ステーションが完成。
地熱活用やソーラーパネルの再利用などで省エネ・省資源な水素エネルギー活用を実現。

青森県の「三沢市ソーラーシステムメンテナンス事業協同組合」は、10月3日、「スマート水素ステーション開所式ならびにパネルリユース・リサイクルライン完成式典」を開催しました。Hondaのスマート水素ステーション(SHS)と燃料電池自動車(FCV)「クラリティ FUEL CELL」、外部給電器「Power Exporter 9000」を導入し、寒冷地における水素ステーションの稼働、FCVの運用を実証し、東北地方における水素エネルギーの普及拡大を目指します。

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青森県おいらせ町に本州最北のスマート水素ステーションが完成。地熱活用やソーラーパネルの再利用などで省エネ・省資源な水素エネルギー活用を実現。

青森県の「三沢市ソーラーシステムメンテナンス事業協同組合」は、10月3日、「スマート水素ステーション開所式ならびにパネルリユース・リサイクルライン完成式典」を開催しました。Hondaのスマート水素ステーション(SHS)と燃料電池自動車(FCV)「クラリティ FUEL CELL」、外部給電器「Power Exporter 9000」を導入し、寒冷地における水素ステーションの稼働、FCVの運用を実証し、東北地方における水素エネルギーの普及拡大を目指します。

青森県おいらせ町で開催された
「スマート水素ステーション開所式ならびに使用済み太陽光パネルリユース・リサイクルライン完成式典」

「スマート水素ステーション開所式ならびに使用済み太陽光パネルリユース・リサイクルライン完成式典」の関係者によるテープカット。
「スマート水素ステーション開所式ならびに使用済み太陽光パネルリユース・リサイクルライン完成式典」の関係者によるテープカット。
上空よりおいらせ水素ステーションを臨む。手前から敷地に入ってSHSで水素を補給する。奥にSHS電力供給用のソーラーパネルが設置されている。
上空よりおいらせ水素ステーションを臨む。手前から敷地に入ってSHSで水素を補給する。奥にSHS電力供給用のソーラーパネルが設置されている。
寒冷地仕様のSHS。SHSの周囲を専用の設備で覆って外気の温度影響を受けないようにしている。
寒冷地仕様のSHS。SHSの周囲を専用の設備で覆って外気の温度影響を受けないようにしている。
外部給電器「Power Exporter 9000」につないだ、燃料電池自動車(FCV)「クラリティ FUEL CELL」
外部給電器「Power Exporter 9000」につないだ、燃料電池自動車(FCV)「クラリティ FUEL CELL」
地熱を利用して、寒冷地でのSHSの設備内の温度を上げるために特別に設置された空気取り入れ口。
地熱を利用して、寒冷地でのSHSの設備内の温度を上げるために特別に設置された空気取り入れ口。
配管を通って、SHS内に暖かい空気を送り込み、水の凍結を防ぐ仕様。製造された水素は、装置内部のタンクに貯められる。
配管を通って、SHS内に暖かい空気を送り込み、水の凍結を防ぐ仕様。製造された水素は、装置内部のタンクに貯められる。
おいらせ水素ステーション内に設置されたソーラーパネル
おいらせ水素ステーション内に設置されたソーラーパネル
おいらせ水素ステーションでは、地震の被害で使用できなくなったソーラーパネルをリユースしている。
おいらせ水素ステーションでは、地震の被害で使用できなくなったソーラーパネルをリユースしている。
三沢市ソーラーシステムメンテナンス事業協同組合 相場博代表理事
三沢市ソーラーシステムメンテナンス事業協同組合 相場博代表理事
おいらせ町 三村正太郎 町長
おいらせ町 三村正太郎 町長
Honda スマートコミュニティ企画部 溝端健二 主幹
Honda スマートコミュニティ企画部
溝端健二 主幹
岩谷産業株式会社 矢野浩之上級理事
岩谷産業株式会社
矢野浩之上級理事
おいらせ町立百石中学校 野村勝君
おいらせ町立百石中学校
野村勝君
リユース・リサイクル設備の見学に向かう参加者たち。
リユース・リサイクル設備の見学に向かう参加者たち。
使用できなくなったソーラーパネルは、整備されて、リユースされる。
使用できなくなったソーラーパネルは、整備されて、リユースされる。
リユースもできないソーラーパネルは、素材別に分別して、それぞれリサイクルされる。ガラス材は発泡剤を混ぜて焼成し、新たな素材に生まれ変わる。
リユースもできないソーラーパネルは、素材別に分別して、それぞれリサイクルされる。ガラス材は発泡剤を混ぜて焼成し、新たな素材に生まれ変わる。

 「三沢市ソーラーシステムメンテナンス事業協同組合」は、東日本大震災による広域停電を経験した三沢市の企業が、エネルギー自給と非常時の電源確保を目指して設立したもので、メガソーラーの建設や保守メンテナンス、売電事業などを展開している事業体です。
 今回、「平成28年度環境省地域再エネ水素ステーション導入事業」の一環として、Hondaのスマート水素ステーション(SHS)と燃料電池自動車(FCV)「クラリティ FUEL CELL」、外部給電器「Power Exporter 9000」を導入し、災害時の対応力を強化するとともに、寒冷地における水素ステーションの稼働、FCVの運用を実証し、東北地方における水素エネルギーの普及拡大を目指します。

 寒冷地へのSHS設置は、水素の原料となる水の凍結が問題となりますが、同組合は地熱で温めた空気を設備に送り込み、冬季でも一定温度以上を保つシステムを独自に構築。これにより東北地方でのSHS稼働を実現しました。
 また、このSHSに電力を供給するのは、同組合が新たに立ち上げた使用済みソーラーパネルのリユース・リサイクル事業から生まれた30kWhの発電能力を持つ使用済みソーラーパネルです。
 一般に、ソーラーパネルは10年ほどで寿命を迎えるため、建設最盛期に設置されたソーラーパネルは、近年一斉にその廃棄の問題に直面しています。そこで、同組合では、使用済みソーラーパネルのリユース・リサイクル設備を三沢市内に開設しました。
 このおいらせ町のスマート水素ステーションのユニークな点は、SHSとFCVの設置のみではなく、その設備を稼働するための電力供給に地熱の活用やソーラーパネルのリユース・リサイクルまでも含めて、設備トータルできわめて省エネ・省資源な方法による再生可能エネルギー由来の水素製造設備設置を実現したことです。式典の第2部では、使用済みソーラーパネルのリユース・リサイクル工場にバスで移動して、その施設見学を行いました。

 SHS開所式で挨拶に立った同組合の相場博代表理事は、「東北地方を襲った大震災。その時、青森県は停電になり、三沢市の方たちも、丸一日電気が来ない生活を余儀なくされました。地元の人にはそういう思いを二度とさせたくないと思い、エネルギーの自給自足ができる社会を私たち組合が力を合わせて立ち上げることにしました。また、合わせて再生可能エネルギーの効率的な利活用を実現しようと強く思いました。そして、その想いを地元に還元していくこと、それこそが私たちの理念なのです。私たちにとっても、水素はひとつの夢であり、地元の人だけでなく、日本中の人々が安心して暮らせる社会の実現に向けて、今後も夢に向かい、恐れずに改革に臨んでいきます」と決意を述べました。

 来賓として開所式に出席したHondaスマートコミュニティ企画部の溝端健二主幹は、 「開設のお話があったとき、おいらせ町の立地から寒冷地という条件をどうクリアするかが、懸念事項でした。しかし、組合の方の『地元の方たちに二度とつらい経験を経験させないように、組合を立ち上げて事業を起こそうと思った』という想いに、私たちHondaとしても、絶対に実現させるという強い想いを抱きました。日夜、組合の方、岩谷産業様と議論しながら、Hondaとしても全力で、できる限りの努力をさせていただき、寒冷地でのSHSの設置という困難を乗り越えることができました。今日の開所式を迎えられて、本当にうれしく思っています。今回のおいらせ町での開設をモデルケースとして東北地方における水素エネルギーの普及がさらに進むことを願っています」と今後への期待を述べました。

 SHSをHondaと共同開発した、岩谷産業株式会社の産業ガス・溶材事業本部電力・ガスプラント部の矢野浩之上級理事は、「同町への開設は本州において最北のケースであったため、寒冷地仕様への変更をHondaと協力しながら試験をし、設置することができました。東北地方でも今後、第2、第3の設備を開設できるように今回の設備がその一助になると思います。また、今後は自信をもって東北地方のみならずさらなる寒冷地への開設に向けて展開していきたい」と展望を述べました。

 式典では、おいらせ町に設置されたSHSの愛称の発表も行われました。愛称はおいらせ町内の中学校の生徒から公募し「おいらせ水素ステーション 水素の家」に決定ました。命名者のおいらせ町立百石中学校の野村勝君によると「水素の家」という名前には、「このステーションは、新しい「水素」社会の実現に向けてのひとつのきっかけだと思います。また、なぜ「家」という言葉を使ったかというと、その活動がまず自分の家からおいらせ町、三沢市、青森県そして日本全体へとどんどん大きな地域へと広がっていくでしょう。その大きな意味での「家」に暮らすみんなのために、家族みんなで支えあいながら、暖かく幸せに暮らせる社会がくるといいな」という未来への夢が込められているそうです。

 厳しい環境に対して柔軟な発想で省エネ・省資源に挑み、新事業を立ち上げていく地元企業。その原動力は地元に貢献したいという熱意です。そんな地元企業の期待に応え、「水素の家」のように「みんなが安心して家族のように暮らせる」町が日本中に実現するように、これからもHondaは「つくる・つかう・つながる」製品を開発し、再生可能エネルギーを利用した水素社会の実現に向けた活動に取り組んでまいります。

SHS内に取り込んだ空気の流れは図のようになっており、外気を地熱によって温めた空気と、外気をそのまま取り入れたものを混合させることで、室内温度をコントロールしている。
SHS内に取り込んだ空気の流れは図のようになっており、外気を地熱によって温めた空気と、外気をそのまま取り入れたものを混合させることで、室内温度をコントロールしている。
2017年 ⻘森県おいらせ町 スマート水素ステーション 温度グラフ
外気温は冬季に氷点下になっており、水の凍結の恐れがある。地中温度のグラフを見ると、外気温度の影響をほとんど受けずに、一定である。そのため、地熱を利用し、外気を温めてSHS建屋内に取り込むことで、水の凍結を防いでいる。

工場出荷から設置完了まで、スマート水素ステーション追跡レポート。(取材協力: 中村運送サービス有限会社)

  • スマート水素ステーション(SHS)の工場出荷から設置完了までを追跡レポート。

    スマート水素ステーション(SHS)の工場出荷から設置完了までを追跡レポート。

  • 出発点は、兵庫県明石市にあるSHSの最終組み立て工場、エーテック株式会社。

    出発点は、兵庫県明石市にあるSHSの最終組み立て工場、エーテック株式会社。

  • 工場内で完成したSHSを、出荷のために厳重に梱包。

    工場内で完成したSHSを、出荷のために厳重に梱包。

  • 梱包が終わると、クレーンで吊り上げて移動。

    梱包が終わると、クレーンで吊り上げて移動。

  • トラックの荷台に降ろして固定した後、さらに保護用のビニールをかける。

    トラックの荷台に降ろして固定した後、さらに保護用のビニールをかける。

  • 兵庫県明石市から青森県おいらせ町に向けて出発。

    兵庫県明石市から青森県おいらせ町に向けて出発。

  • 日本標準時の起点となる、兵庫県の明石市の標識を通過。

    日本標準時の起点となる、兵庫県の明石市の標識を通過。

  • 明石市から陸路はるばる、おいらせ町へ。

    明石市から陸路はるばる、おいらせ町へ。

  • おいらせ町に到着したトラック。

    おいらせ町に到着したトラック。

  • トラックのわきにクレーンが横付けされた。

    トラックのわきにクレーンが横付けされた。

  • トラック荷台から、クレーンでSHSを吊り上げて移動。

    トラック荷台から、クレーンでSHSを吊り上げて移動。

  • 建屋の正面からスライドさせて、SHSを搬入することができるレールを敷設し、準備。

    建屋の正面からスライドさせて、SHSを搬入することができるレールを敷設し、準備。

  • 建屋の前にクレーンでSHSを降ろす。

    建屋の前にクレーンでSHSを降ろす。

  • 専用工具を用いて建屋の中へSHSを収める。

    専用工具を用いて建屋の中へSHSを収める。

  • SHSの位置を慎重に調整しながら、搬入。

    SHSの位置を慎重に調整しながら、搬入。

  • 無事SHSを設置しました。

    無事SHSを設置しました。

  • スマート水素ステーション(SHS)の工場出荷から設置完了までを追跡レポート。
  • 出発点は、兵庫県明石市にあるSHSの最終組み立て工場、エーテック株式会社。
  • 工場内で完成したSHSを、出荷のために厳重に梱包。
  • 梱包が終わると、クレーンで吊り上げて移動。
  • トラックの荷台に降ろして固定した後、さらに保護用のビニールをかける。
  • 兵庫県明石市から青森県おいらせ町に向けて出発。
  • 日本標準時の起点となる、兵庫県の明石市の標識を通過。
  • 明石市から陸路はるばる、おいらせ町へ。
  • おいらせ町に到着したトラック。
  • トラックのわきにクレーンが横付けされた。
  • トラック荷台から、クレーンでSHSを吊り上げて移動。
  • 建屋の正面からスライドさせて、SHSを搬入することができるレールを敷設し、準備。
  • 建屋の前にクレーンでSHSを降ろす。
  • 専用工具を用いて建屋の中へSHSを収める。
  • SHSの位置を慎重に調整しながら、搬入。
  • 無事SHSを設置しました。

(取材日 2017年10月3日)

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