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Honda Face Top > CASE39:本田技研工業(株)Hondaスマートホームシステム プロジェクト EPISODE-3

Face 本田技研工業(株)Hondaスマートホームシステム プロジェクト Face Top

モビリティの活用を促進する新技術の開発も、HSHSの重要なテーマです。

モビリティの利便性がさらに向上すれば、人とモビリティはさらに親密になり、暮らしの中におけるモビリティの活用がさらに進むはずです。そうした新技術の開発も、新しい暮らしの創造を目指すHSHSの重要なテーマです。

(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター 中川智明 研究員

(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター 中川智明 研究員

C棟のガレージ床に設置された非接触充電システムの充電パッドと、その真上に位置を合わせて駐車されたフィットEV。この状態で充電プラグ等の機具を接続することなく充電が行われる。

C棟のガレージ床に設置された非接触充電システムの充電パッドと、その真上に位置を合わせて駐車されたフィットEV。この状態で充電プラグ等の機具を接続することなく充電が行われる。

非接触充電が本格的に拡大すれば、無限の航続距離を得るのと同じです。

 人とモビリティの親密さが今まで以上に高まっていくと、EVと家の関係は新しい姿に変化していきます。そんな新しい姿として導入されたのが、「非接触充電」と「自動駐車」です。
 「非接触充電とは、ガレージの床に設置した充電器からプラグなどを接続せず、離れた状態で充電する装置です。駐車すれば勝手に充電されるわけですから、EVの利便性を向上させる装置として期待が寄せられています」(本田技術研究所 四輪R&Dセンター 中川智明 研究員)
 Hondaはこの非接触充電器を株式会社IHIと共同開発しましたが、規制等の関係でまだ商品化に至っていません。現在、政府と業界が揃って規格の統一や法律改正に向けて動いています。
 「2015年には電波法が改正されて、クルマ用非接触充電器も電子レンジやIHヒーターと同じ扱いで市販できるようになる見込みです。それまでこのC棟で、実際の生活の中で使用する検証を徹底的に繰り返していきます」(中川)
 しかし非接触充電の将来性はもっと大きいところにあります。自宅のガレージだけでなく、出かけた先のスーパーやコンビニなどで駐車するたびに充電する。これが実現すれば、航続距離が無限であるかのような使い方が可能になり、人は充電するという操作から完全に開放されるのです。
 「さらにバッテリーの容量も小さくできますから、資源やエネルギーの有効活用という面からも期待できます」(中川)
 しかし、非接触充電器の唯一ともいえる課題は、所定の位置に正確にクルマを停めないと充電効率が落ちる点です。
 「床の充電パッドからの距離が適切な範囲内に駐車する必要があります。しかし駐車支援無しで位置を合わせるのは人間の能力では不可能に近い。そこで登場するのが『自動駐車システム』なんです」(中川)

(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター 大澤直樹 主任研究員

(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター 大澤直樹 主任研究員
自動駐車に使用する、住宅側のカメラ
スマホを操作して自動駐車システムを搭載したフィットEVは駐車を開始

自動駐車は安全性の確保が最優先。あらゆる歩行者、障害物の認識が必要です。

 駐車支援システムは、既に商品化されている技術です。現行オデッセイに搭載したスマートパーキングアシストシステムは、ミラー下などに設置したマルチビューカメラで駐車エリアの白線を認識し、ステアリング操作を自動化しています。これを発展させたものが、今回の自動駐車システムです。
 「もともと、駐車が苦手、バックが嫌い、といった方々をサポートするために開発した技術です。しかし今回は、非接触充電に必要な正確な位置への駐車のために導入しました」(本田技術研究所 四輪R&Dセンター 大澤直樹 主任研究員)
 C棟に導入された自動駐車システムは、完全な無人駐車です。ドライバーがクルマを降りてスマホを操作すると、フィットEVがバックを開始してガレージへと入っていき、所定位置に対して前後±5cm、左右±10cm、角度±2度以内の精度で正確に駐車します。
 使用しているのは、車体後ろに標準装備されているリアビューカメラと、住宅敷地内に設置された3台のカメラで計4台。これらの映像を地上側サーバが処理して、正確で安全な駐車を行います。C棟では、ガレージをわざと駐車しずらい位置に設定していますが、自動駐車システムは的確な操作でガレージへの最短コースを進みます。
 「自動駐車そのものは、車載カメラ1台でも可能です。外部カメラを使う理由は、安全性と正確性の向上のため。たとえば自分のクルマの隣のクルマのさらに奥、なんて場所は車載カメラでは絶対見えません。でも外部カメラを使えばその死角を見ることができます。さらに複数位置からの映像で、より正確な位置と的確な軌道を算出することが可能になるんです」(大澤)
 自動駐車システムは、クルマメーカー各社がこぞって開発を進めている「旬」な技術。しかしHondaのように外部カメラを利用したシステムの公開例はまだ他にありません。
 「この方法には、クルマ側に必要な装備が少なくて済むというメリットもあります。将来的には、ショッピングセンターなどの監視カメラと連動して、建物の入り口で人を降ろしたら自動で駐車場に入り、帰りは自動で人を迎えに行く、なんてことも可能になるでしょう。でも、そこで問題になるのはやはり安全性です。このC棟でも、いろいろな服を着たいろいろな背丈の人間を間違いなく認識し、動くものがあれば間違いなく障害物だと認識する、というシステム精度の向上のために実証実験を行っているんです」(大澤)

車載カメラ(青)と外部カメラ(赤)の映像を処理し、フィットEVがガレージに入っていく。
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