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Honda Face Top > CASE15:(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター(栃木)低炭素開発推進プロジェクト EPISODE-1

Face (株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター(栃木)低炭素開発推進プロジェクト Face Top

筒井研也主任研究員

筒井研也主任研究員

栃木研究所のCO2排出量が多いという事実に驚きました。

 2010年3月、ある会議に出席した筒井研也主任研究員はそこでの報告に驚きました。その会議の中で、自身が勤務している栃木県にある(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター(以下、栃木研究所)を含め国内Honda全事業所で排出される年間CO2の量が報告されたのです。
 「私の感覚からすれば研究開発部門より生産部門である製作所のCO2排出量が多いだろうと思っていました。ところが報告を聞いてみると、研究所のCO2排出量がHonda事業所の中でも多い事業所の一つであり、その多さに驚きました。」
 栃木研究所というのは(株)本田技術研究所において四輪車の研究開発を担っている部門です。『研究所』という語感から全体をイメージする事は難しいかもしれませんが、そこは大規模な設計棟、材料をはじめとした基礎研究設備、次世代パワートレインなどの環境技術の研究棟、世界最大規模の衝突実験棟、そしてテストコースも備えた先進的な総合研究施設なのです。
 「クリーンな車は、クリーンな研究所から送り出さなければいけない」
 そう考えた筒井主任研究員は、さっそく研究所のCO2排出量低減のためのプロジェクトチームを発足させました。

井坂裕治技師

井坂裕治技師

CO2排出量を低減するには、研究所全体で取り組む必要があることが分かりました。

 「もちろん、それまでも栃木研究所では、設備管理課を中心に環境推進委員会を組織して、強力に省エネを推進してきました。まずは電気のスイッチをこまめに消す身近な第一歩から、徹底して従業員への意識付けを行いました。また総合的なエネルギーマネジメントの観点から、(株)ホンダソルテックの開発によるメガソーラーシステムとコージェネレーションシステムを組み合わせた、スマートグリッドシステムを構築し、電力使用量の平準化により総合的なCO2排出量低減の手段として有効な「世界最大」と謳われるNAS電池(大規模施設用の大容量電池)を設置してきました」(井坂裕治技師)
 では、研究開発部門はどうだったのか?
 「まあ、ひとつの聖域になっていたのは確かですね。いい製品を早く開発し、お客様に喜んでいただけるのが一番で、CO2の排出に関しては認識が薄かったというのは確かにありました」(筒井主任研究員)
 2010年9月、栃木研究所全体のCO2排出量低減を目標に掲げたプロジェクト、「低炭素開発推進プロジェクト」がスタートしました。その第1ステップとして、今の状態が続くと2020年のCO2排出量はどうなるのかを予測し、低減目標を設定して、そのための具体策を考えることから始まりました。
 まずは現状把握のため、CO2排出量の実態調査を行ったところ、
 「燃料と電気によるCO2排出量を調べると、電気によるものが大部分を占めていました。さらにその内訳として部署ごとの電気使用量を調査したところ、突出した使い方をしている部署は無く、設備の規模や人数なりに満遍なく使っていることが分かりました。つまり、どこかに大きな原因がある訳ではない。CO2排出量を減らすには研究所全体が一丸となって取り組まなければならない、ということが分かったのです」(後藤洋技術主任)