HONDA The Power of Dreams

大学生で鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)を受講。2000年にヨーロッパへ渡り、イギリスF3への出場を開始。02年Jordan Hondaのドライバーとして、F1世界選手権へのデビューを果たしました。テストドライバーとしての1年を挟み、08年の途中まで、B・A・R Honda、SUPER AGURI F1 TEAMでF1グランプリに参戦。04年のアメリカGPで、日本人ドライバーとして歴代最高タイとなる、3位という成績を残しました。インディカーへの参戦は2010年にスタートし、11年にはオーバルコースのアイオワ・スピードウェイで、日本人初となるポールポジション(PP)を獲得。エドモントン・シティセンター・エアポートの特設ロードコースで、2度目のPPを手にしました。12年シーズンには、ブラジル・サンパウロのストリートコースで初表彰台となる3位フィニッシュ。エドモントンではキャリアベストとなる2位フィニッシュを果たしました。13年A.J. Foyt Racingに移籍。チームとしても日本人ドライバーとしても初めて、インディカーでの優勝を、ビッグレースのロングビーチで果たしました。14年シーズンは、セント・ピーターズバーグとデトロイトのレース2でPPを獲得しました。15年シーズンは、第8戦で13年以来となる表彰台を獲得するなど、総合14位となります。16年も引き続きA.J. Foyt Racingから参戦し、最高位は4位。総合では17位でシーズンを終えています。17年シーズンは、Andretti Autosport からインディカーに参戦。し烈なバトルの末に、インディ500を日本人として初めて制覇しました。Rahal Letterman Lanigan Racing から参戦した18シーズンは、第16戦ポートランドで常設ロードコースでの初勝利、キャリア3勝目を挙げるなど、総合12位でシーズンを終えました。

引き続き、Rahal Letterman Lanigan Racingから参戦した2019年シーズン。第3戦アラバマは、全長2.3マイルのテクニカルなサーキットを90周する決勝レースで、ポールポジションからスタート。ライバル勢より明らかに速いペースかつ、安定した走りを続け、90周のレースの74周を、トップで走る圧勝で今シーズン初優勝、キャリア4勝目を挙げました。第103回インディ500は、途中1ラップの周回遅れになりながらも、ラップダウンを挽回するお手本のような作戦で、ゴールまで60周を切ったところで、リードラップに復活。見事な走りで3位ゴールを達成しました。続く第7戦デトロイトでも予選9番手から、得意のウェット・コンディションで、次から次にライバル勢をパス。2戦連続のトップ3フィニッシュを果たしました。第15戦マディソンは、予選5番手からスタート直後にポジションを落としたものの、ピットタイミングをずらす作戦が功を奏し、レース中盤過ぎから安定した速さを発揮したことで、トップに躍り出ました。最後は激しいバトルの末、2台がゴールラインに並んで飛び込む、スリリングなフィニッシュとなり、0.0399秒差の劇的な逆転勝利で今シーズン2勝目。Hondaは、シーズン7勝目となりました。