HONDA The Power of Dreams

1994年ロシア生まれ。カートでレースキャリアを始めると、2010年～13年にかけてフォーミュラBMW、フォーミュラ・ルノー、トヨタ・レーシング・シリーズ、そしてGP3シリーズへと階段を駆け上がります。Red Bullの育成ドライバーとして順調に経験を積み、14年に19歳でToro RossoよりF1デビュー。翌年には、セバスチャン・ベッテルの移籍に伴い、Red Bull Racingへと昇格します。18年はフェラーリのテスト兼リザーブドライバーに就任しました。

Red Bull Toro Rosso Hondaから再びF1へ復帰した2019年。開幕戦オーストラリアGPは10位フィニッシュでポイントを獲得。第5戦スペインGPではライバルとバトルを続け、いくつかのオーバーテイクを見せるなど9位に入賞。第7戦モナコGPでは、セーフティカー導入時にピットインしない戦略を選択、7位でチェッカーを受けました。このレースでHondaエンジンを搭載するマシンの4台同時入賞は1987年のイギリスGP以来、4台揃っての8位以内でのフィニッシュは1991年のイギリスGP以来となりました。第７戦カナダGPでは、10位入賞でチームにポイントをもたらし、第10戦イギリスGPは後方グリッドから着実に順位を上げ、力強いレース運びを披露して9位入賞。第11戦ドイツGPは、残り20周、3度目のセーフティカー中、クビアト選手が他チームに先駆けてスリックタイヤに変更。結果的に他のチームよりも1周早いタイミングでの判断をしたおかげで3番手に浮上、今季初となる３位表彰台を獲得しました。Toro Rossoとしては2008年以来の表彰台、そしてHondaとしては1992年以来のダブル表彰台という偉業を達成しました。第13戦ベルギーGPは、最後列の19番手スタートながら、13周目にはトップ10に食い込む追い上げを見せて、7位入賞でポイントを獲得しました。