e:HEV

Honda Hybrid History

Hondaの歴史が紡いだ
ハイブリッド

バイクのスーパーカブに始まり、
F1エンジン、HondaJet。
Hondaのハイブリッドシステム
「e:HEV」には
エンジンメーカーとして70年以上も培ってきた
技術が詰まっています。

1980年代

さまざまな電動化の研究をスタート

1999-

Honda IMA
初代INSIGHTを発売

燃費性能と運転の楽しさを両立

  • 1999年に世界最高燃費35.0km/L(10・15モード走行/5速MT車)を達成(Honda調べ)
  • Honda独自の1モーターシステムとアルミボディーで、
    軽快な走りも実現
  • この技術は世界初の6速MTハイブリッドスポーツ
    CR-Zまで進化

※インテグレーテッド・モーター・アシスト

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2012-

SPORT HYBRID
i-DCD※1
1モーターハイブリッド
システムの進化

手の届く価格で、賢く、楽しく

  • 7速DCT※2とモーターを組み合わせた革新的システム
  • モーターのみの走行とエンジンのみの走行が可能
  • より身近なコンパクトカーへの
    ハイブリッド展開を実現。
    FIT、FREEDなどに搭載

※1 インテリジェント・デュアル・クラッチ・ドライブ
※2 デュアルクラッチトランスミッション

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2013-

SPORT HYBRID
i-MMD
高度なエンジニアリングで
2モーター化を実現

世界最高効率と走りの良さを目指した
ハイブリッド

  • コンパクトに収めるため、CVTを取り払う
  • エンジン走行時は直結クラッチでタイヤを駆動し、
    あとは2つのモーターだけというシンプルな構造
  • 3つの走行モードを切り替え
  • ACCORD、ODYSSEYなどに搭載

※インテリジェント・マルチモード・ドライブ

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2014-

SPORT HYBRID
SH-AWD
世界初の3モーター
ハイブリッド
を開発

ハイブリッドで、走りを極める。
Hondaの新発想

  • トルクベクタリング機能による高度な走行性能
  • LEGENDやNSXに搭載され、スーパースポーツカーの
    新しい可能性を開拓
  • 単なる低燃費に止まらない。モーターの特性を
    活かした、
    新しい走りの提案

※スーパーハンドリング・オールホイール・ドライブ

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2020-

e:HEV
「SPORT HYBRID i-MMD」

進化させ、新たな境地へ

スムースで賢いHondaならではの
ハイブリッド進化

  • 低燃費で、モーターの力強い加速が味わえ、
    高速クルーズではエンジンで走行
  • 加速するとモーターで走りながらも
    エンジン車のような
    シフトアップの
    エンジンサウンドが楽しめる
    Hondaらしい
    スポーティーな走り
  • 最新のCIVICを含む現行モデルに採用
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2025-

Honda S+ Shift
ドライバーと
シンクロする走りへ。
進化するハイブリッド

五感で感じる、
走りの楽しさを日常に

  • PRELUDEを皮切りに「Honda S+ Shift」を
    順次搭載。
    体感、聴覚、視覚を通して
    ドライバー操作と
    クルマの応答のシンクロを目指す

※ホンダ エスプラス シフト

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ハイブリッドの歴史を詳しく見る

Philosophy

Hondaの哲学

長きにわたるHondaのクルマづくりの歴史。
その根幹には、時代を超えて受け継がれてきた
独自の哲学があります。
e:HEVがHondaらしさに満ちた
クルマであることを、
歴代のエンジニアに継承されてきた
3つの哲学から紐解きます。

第一節
Hondaの走りは
耐久レースで磨かれる

Hondaの市販車は、レース参戦で得た知見やノウハウをフィードバックしていることをご存知でしょうか。創業者・本田宗一郎の「レースをしなけりゃクルマは良くならない」という言葉にあるように、モータースポーツ活動を通じて市販車へフィードバックする開発アプローチの考え方は、Honda創業以来続く挑戦であり、近年はガソリン車だけでなく、e:HEVもレースに参戦しています。

そもそも、Hondaのモータースポーツと言えば「TYPE R」を思い浮かべる人が多いかもしれません。TYPE Rはサーキットでのレース参戦も想定されたモデルである一方で、e:HEVは世界トップクラスの効率を目指して開発されたあくまでも市販車向けのパワートレーンです。だからこそe:HEVのレース参戦は、その走りにさらに磨きかけようとするHondaらしいチャレンジであると言えます。

e:HEV初のレース参戦は、FIT e:HEVによるJoy耐でした。FITのダイナミクス領域担当だった開発責任者は、サーキット用にセッティングを施してレースに挑むことは、クルマを開発する上での醍醐味であり大きな学びになると考えていました。実際に、サーキットで走る中で、バッテリーに貯めた電気をいかに効率よく速さにつなげていくかが、e:HEVのさらなる進化のカギだったのです。

このレース参戦によって、市販車の開発だけでは得られなかったノウハウを数多く獲得し、2022年には走りに磨きをかけたFIT e:HEV RSが登場しています。日々の研究はもちろん、サーキットへの挑戦も続けていくことで、これからもe:HEVの進化は続いていきます。

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第二節
受け継がれる「M・M思想」

Hondaのクルマづくりの根幹には人々の生活の可能性を拡げたいという「人間中心」の考え方があります。その考え方を象徴するのが「M・M思想(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)」です。これは「人のためのスペースは最大に、メカニズムのためのスペースは最小に」を意味しています。既成概念に囚われず「クルマはどうあるべきか」を追求した末に導き出されたHondaのクルマづくりにおける基本思想です。

M・M思想の原点と言えるのが、N360(1967年3月発売)です。当時、狭いのが当たり前だった軽自動車ですが、開発陣は制約の中で最大の居住空間を確保しようと考えたのです。大人4人が余裕を持って座れるよう、キャビン設計から始まり、小型軽量なパワートレーン、居住空間のための前輪駆動、コンパクトなトランスミッションと、工夫を尽くしました。販売2ヵ月後には軽自動車市場でトップに。M・M思想による広々とした快適性が支持されたのです。
※1967年5月時点。軽自動車市場販売実績より(5,571台)

N360で得た知見をもとに、世界のベーシックカーを目指して開発されたのが初代CIVIC(1972年7月)です。制約上、ラゲッジスペースを十分に確保することができなかったN360ですが、CIVICでは全長3,405mm(3ドア)に抑えながら実用的なラゲッジスペースを確保することに成功。全幅は1,505mmとなり、広々と感じる車内を実現しています。M・M思想を追求したCIVICは、その明快なコンセプトが受け入れられ、世界的な大ヒットにつながりました。

そして、M・M思想を語る上で、忘れてはならないのはFIT(2001年6月)の開発で誕生した「センタータンクレイアウト」です。後席下の燃料タンクを前席下に配置することで後席の足元空間が広がり、さらに後席を畳めば奥行きのあるラゲッジスペースが出現。スモールカーの常識を覆すパッケージングを実現したこの技術は、e:HEVにも受け継がれ、 人々の生活の可能性を拡げているのです。

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第三節
いつの時代も
「操る喜び」を求めて

「操る喜び」はいつの時代も変わらないHonda不変の哲学です。そのスタンスは電動化時代においても崩すことはありません。1980年代からはじまった電動化研究を続け、Hondaの最適解として辿り着いたのがe:HEVです。優れた環境・安全性能と、アクセルを踏んだ瞬間から爽快な走る楽しさを味わえるe:HEVならではの新しい「操る喜び」へと進化しています。

歴代のハイブリッド技術の集大成として2020年に誕生したe:HEVは、2つのモーターとエンジンを組み合わせ、優れた燃費と走る楽しさを両立させたHonda独自のハイブリッドシステムです。日常のほとんどをモーターのみで走り、EVのようなスーッとした加速の爽快感を味わうことができます。走り出しはスムース、加速はダイレクトな手応えがあり、上質で爽快な走りの楽しさを実現しています。

2022年には、スポーティーな走りを求めたSPORTS e:HEVへと進化。ドライバーのアクセル操作に連動して力強い加速感を提供するダイレクトアクセルをはじめ、リズミカルなエンジンサウンドで走りの爽快感を提供するリニアシフトコントロールなど、新たな加速フィーリングを獲得しています。これらは、2.0L 直噴エンジンを搭載したことによって実現した技術です。アクセルを踏み込めばまるでMT車がシフトアップするかのような楽しさに満ちており、速度とエンジンサウンドがシンクロする加速フィールはこれまでになかった気持ちよさを感じることができます。

時代が求めるカーボンニュートラルの実現と、「操る喜び」の両立は、Hondaが挑戦している大きな課題のひとつです。環境性能の向上だけでなく、スポーティーな走りも諦めない。e:HEVだからこそ体感できる新しい「操る喜び」への進化に、今後もご期待ください。

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