犬はなぜ唸るの?家族にも唸る理由ややめさせる方法をご紹介

useful useful お役立ち情報 お役立ち情報 October.2.2020

犬はなぜ唸るの?
家族にも唸る理由ややめさせる方法をご紹介

愛犬が唸る行動にはいくつかの理由と原因があり、飼い主さんに対して唸る理由のひとつに、愛犬が病気やケガを伝えるということもあります。また、しっぽを振りながら唸る理由やそれぞれの唸る行動に対しての対処法もご紹介します。

犬が唸る理由

愛犬に唸られることは、飼い主さんにとってショックなことですよね。しかし、犬が唸っているのは、飼い主さんのことが嫌いであったり、警戒をしているためではなく、何らかのメッセージを伝えようとしている場合があります。愛犬の気持ちや要求を知り、原因を取り除いてあげると、唸り癖を直すことができます。まずは、犬が唸るときの主な4つの理由を見ていきましょう。

犬が唸る理由① 警戒心や恐怖心

そもそも犬は、警戒心や恐怖心が強い動物ですので、初めての場所や、ほかの犬や家族以外の人に対して強い警戒心を持つ傾向にあります。
また、優れた聴覚を持つ犬にとって、雷や掃除機のように大きな音は恐怖の対象です。犬は人間のように言葉を話せないため、唸ることで警戒心や恐怖心を表しているのです。

犬は唸りながらしっぽを振ることもあります。怒っているの?喜んでいるの?と分からなくなりますよね。しっぽを振るという行為は興奮状態を表しています。もし愛犬が唸りながらしっぽを振っている時には、強く警戒していると思ってください。喜んでいるのかな?と頭などを触ろうとすると激しく吠えたり、噛もうとしてきますので、それ以上興奮させないようにしましょう。

ほかにも、犬がいたずらをして飼い主さんが怒ろうとしたら唸り声をあげることもあります。これは「怒られる」ということに対しての恐怖心からです。唸っているからと怒ることをやめてしまうと、犬は唸れば怒られないということを覚えてしまうので、毅然(きぜん)とした態度で悪いことをしたら怒りましょう。

犬が唸る理由② 縄張り意識

もともと群れで生活していた犬は、縄張り意識が強い動物でもあります。お客さんや宅配業者など家族以外の人を侵入者とみなし、唸ります。
この縄張り意識は、お気に入りのおもちゃなどの物に対しても発揮されます。縄張り意識からくる唸りは攻撃性が高いので、おもちゃを強引に引き離すなどの行為は危険です。

犬が唸る理由③ 母性本能から

母犬が子犬を外敵から守るために、母性本能で吠えたり唸ったりといった攻撃行動を取る場合があります。たとえ飼い主さんであっても、生まれたばかりの子犬に触ろうとする相手は、母犬にとって攻撃すべき対象になりかねません。
これは、出産によって母犬のホルモンバランスが変化するためです。なかには、妊娠していなくてもホルモン分泌が増加して「想像妊娠」をするケースもあります。ぬいぐるみをわが子と思い、人が取り上げようとすると吠える、唸るなどの攻撃行動を示す犬もいます。しかし、母性本能からくる唸りは基本的に一過性で、時間と共に解決することが多いでしょう。

犬が唸る理由④ 病気や怪我の痛みから

唸っている理由は、病気や怪我の痛みによることもありえます。特に高齢になってくると、体のさまざまなところが衰えて抵抗力も落ちるため、病気にかかりやすくなります。愛犬が高齢の場合は、唸ることで体調の悪さをアピールしている可能性も十分考慮すべきでしょう。同様に、怪我や病気の痛みに気づいてもらうために唸る場合もあります。

病気や怪我は早期発見が肝心ですので、日頃のスキンシップは有効な手段です。触ろうとすると嫌がって唸る、触ると強く唸る場合は、どこかが痛いというサインかもしれません。

犬が唸るときの注意点

恐怖心や縄張り意識、母性本能からくる唸りの場合には、緊張から愛犬の攻撃性が高まっている可能性があるので注意が必要です。無理なやり方でしつけようとすると、飼い主さんにも噛みつく恐れがあります。

「臆病」「警戒心が強い」など、生まれ持った気質には個体差があるため、愛犬の個性や気質を見極めながら、その子に合った方法で根気よくしつけることが大切です。難しい場合は、専門のドッグトレーナーに相談するのもよいでしょう。

また、唸る行動の裏には、飼育環境に対するストレスが隠れていることも少なくありません。自由に動けるスペースや落ち着ける居場所があるかなど、愛犬の目線に立って見直してみましょう。

犬が家族に向かって唸る時の対処法

愛犬が家族に対して唸る場合には、「家族との信頼関係が築けていない」「犬の本能や習性を理解していない」という2つの理由が考えられます。

基本的に、しつけは家族全員で行い、どんなことをしたら怒るのか、後からではなく、その場ですぐ怒るといったように愛犬が混乱しないための共通ルールを作りましょう。

ひと昔前は、厳しい上下関係を教え込んで従わせるやり方が正しいと考えられていましたが、現在では、犬の本能や習性を理解し、「唸らなかったらほめる、ご褒美を与える」など、犬にとってストレスのない方法でしつけを行うほうが効果的とされています。

犬の唸りをやめさせる方法

ここからは、犬が唸るそれぞれの状況に適したしつけ方法について解説します。

犬の社交性を養う

犬が抱く「警戒心」や「恐怖心」の根源には、犬の社会性の欠如が挙げられます。犬にとっての社会性とは、遊びやスキンシップなどを通じて、ほかの犬に対しての振る舞い方や人間との接し方などを習得することです。しかし、社会性が身についていないと、様々なものに強い不安や恐怖を感じます。

子犬のうちから家族以外の人や、ほかの犬に会わせるようにしましょう。多くの人に触ってもらったりすることで、家族以外の人も怖くないということや、ほかの犬と遊ぶことで、力の入れ加減や接し方を学ぶため、散歩中に出会う犬などにも警戒しないようになります。

すでに成犬である場合には、無理にほかの犬と遊ばせようとしても、余計に恐怖心を植えつけてしまったり、相手の犬に対し攻撃をしてしまうといったトラブルがおきます。「唸る」という行為そのものをさせないために、その原因を取り除くことが大切です。まずは、散歩コースを見直してみましょう。
ほかの犬が散歩をしていない道などを散歩コースに選び、もし、ほかの犬と出くわすようであれば、素早く道を変えて愛犬に「唸る」という行為を行わせないようにしましょう。これを繰り返し、愛犬がほかの犬や人を見かけて唸る、吠えるといった行動が減ってきたら、徐々に散歩コースを人通りがある道などに変え、散歩をしていると、飼い主さん以外の人や、ほかの犬に会うということを愛犬に教えましょう。

来客に慣れさせる

来客や宅配業者が来たときに唸ったり、吠えたりする犬には、「落ち着かせる」訓練をしましょう。唸って興奮している愛犬を触ることで、さらに興奮をしたり、愛犬をなだめようと抱きあげたりというのは逆効果になります。

インターホンの音をきっかけに興奮をする犬には、インターホンが鳴ったらハウスをするようにしつけましょう。愛犬の落ち着く場所に行かせることで、徐々にインターホンの音に興奮しなくなります。

また、愛犬と遊びながらおもちゃの引っ張り合いをしていると、愛犬が唸り声をあげることがありますよね。これは怒っているわけではなく、興奮から唸っているという場合があります。確かめる方法として、愛犬の名前を呼んで目を合わせることができる、お座りやお手などの指示に応えることができる場合には、遊んで興奮したことによる唸りです。
もし、遊んでいる時の唸りもやめさせたい場合には、愛犬が唸り始めたら遊ぶのをやめて無視をしましょう。愛犬が落ち着いたらほめてあげましょう。これを繰り返すことで、「唸ると遊んでもらえない」と愛犬は学習します。

犬の「唸る」理由を理解して
適切なしつけをしよう

犬が唸るのには理由があります。頭ごなしに叱ったり、体罰を与えるなどは問題行動がさらに悪化する恐れがあるだけでなく、病気や怪我のサインを見落としかねません。なぜ唸るのか、背景にある心理を理解したうえで適切に対処しましょう。
飼い主さんが愛犬を常にコントロールできるようになれば、外で見知らぬ人や犬に会っても、安心して関係を築けるでしょう。

※このコンテンツは、2020年10月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。