暖かい季節が近づくと気になるのがノミやマダニといった寄生虫です。犬は人より嗅覚が優れているため、強い香りの虫よけスプレーを嫌がる場合があります。そこで、自然の香りで肌にもやさしい、わんこ用の虫よけアロマスプレー液の作り方や、わんこを驚かせない噴霧方法もご紹介します。
暖かい季節になると、お花見をするために公園へ出かけたり、ドッグランで遊ばせたりという機会も増えます。色々な場所へおでかけできることはわんこにとっても嬉しいことですが、寄生虫に注意をしましょう。
代表的なノミ・マダニは、ノミで気温13℃、マダニで気温15℃以上で活発になります。
今回ご紹介する虫よけアロマスプレーは、アロマに慣れていないわんこのために、虫よけの効果だけではなく、香りが穏やかで刺激の少ないラベンダーの精油を使います。
注意点:精油は自然の植物より成分が濃い状態ですので、原液をわんこの肌に直接着けないようにしましょう。原液の精油や無水エタノールが手についたらウェットティッシュで拭きとりましょう。
スプレーボトルにラベンダーの精油と無水エタノールを入れましょう。
※精油は水に溶けない性質のため、エタノールで溶かしてからフローラルウォーターで薄めます。
スプレーボトルをクルクルと回して、精油と無水エタノールを混ぜます。
※スプレーボトルを50回程度回してください。
同じスプレーボトルにクロモジのフローラルウォーターを入れてください。
※フローラルウォーターとは、精油を作る際に得られる香りつきの水のことを指します。
※フローラルウォーターが手に入らない場合は、精製水を代用することもできます。
スプレーボトルのフタを閉め、精油、無水エタノール、フローラルウォーターが混ざるように、しっかりとボトルを振り混ぜます。
あっという間に虫よけアロマスプレーの完成です。
アロマというと専門的な知識が必要に感じるかもしれませんが、実はとても手軽に作ることができます。
今回ご紹介した虫よけアロマスプレーは防腐剤や保存料を使用していませんので、作成から2週間以内に使用を完了してください。
スプレー液を使用期限までに使い切れない場合、ドッグカート、ペットベッド、洋服、リードなどに噴霧することをおすすめします。また、ブラシにスプレー液を噴霧してブラッシングすると、リラックス効果が得られるだけでなく、摩擦による静電気の発生も防げます。
まずは虫よけアロマスプレー液が目、口、鼻など、皮膚の粘膜部分に触れないように注意しましょう。
スプレーボトルを持っていない手でわんこの目、鼻、口を覆い、お尻の方向へ噴霧します。体に直接噴霧すると、一カ所に濃くつく可能性があり、わんこを驚かせることもあります。そのため、スプレーボトルの向きはわんこの体より上に向け、スプレー液の霧で包み込むように噴霧します。
スプレーはおなかや足に直接噴霧するのではなく、犬の背中やお尻に吹きかけ、手で塗り広げます。犬は毛並みを乱されるのを嫌うので、毛並みに沿って塗布しましょう。
わんこが草むらに顔を突っ込むことがあるため、草むらに隠れているマダニが鼻の頭、口や目の周り、耳などに寄生する可能性があります。スプレー液を顔に使う時は、おなかや足と同じように、吹きかけずに塗り広げます。
まず、飼い主の手のひらにスプレー液を噴霧し、手を軽く振ってアルコールを飛ばすことから始めます。
手に残ったスプレー液を鼻、口、目、耳の周りに丁寧に塗布します。
※目、口、鼻の中にスプレー液が入らないように注意し、外側だけに塗布しましょう。
今回はラベンダーの精油を使用しました。ラベンダーには虫よけ効果だけでなく、落ち着かせる効果もあります。散歩前に興奮したり、寝つきが悪かったり、初めての場所で落ち着かない時には、周囲の物やペットベッド、わんこ自身の香りがない場所にラベンダーを噴霧すると安心できるでしょう。
興奮や不安で落ち着かないわんこには、アロマスプレー液をつけた手で首の裏側から背中の中心に向けてゆっくりと撫でてあげましょう。ラベンダーの香りとこの方法により、さらにリラックス効果が高まります。
文・監修:PECO
※このコンテンツは、2024年3月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。