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Honda e Design Event Report

@ AOYAMA Welcome Plaza 2020/11/03~16

Honda e Design Event Report

@ AOYAMA Welcome Plaza 2020/11/03~16

世界的に権威のある「レッド・ドット・デザイン賞」の、プロダクトデザイン部門(自動車)「ベスト・オブ・ザ・ベスト賞」を受賞するなど、デザインでも高い評価を受けているHonda e。そのデザインの意図や開発背景を語るトークショーが、11月7日(土)にHondaウエルカムプラザ青山で行われました。ゲストにインテリアスタイリストの川合将人さんを招き、Honda eのデザインを担当した岩城慎(全体統括)、佐原健(エクステリア担当)、明井亨訓(インテリア担当)、半澤小百合(CMF担当)の4名が参加しました。

Cross talk 01

人に愛されるものはどうしたらできるんだろう?

デザインセンター オートモビルデザイン開発室 岩城慎(全体統括)

デザインセンター オートモビルデザイン開発室
岩城慎(全体統括)

トークショーは全体統括である岩城の挨拶から始まりました。

岩城私たちが集中したのは『人間にとって親しみやすく愛されるものはどうしたらできるんだろう?』という問いへの取り組みでした。これはクルマやデザインに限らないことですが、私たちが常に意識しているのは、なにより『人』のためにこそ技術を使おうということ。みんなでその方向を向いてがんばってきました。Hondaのそういった気持ちは、このHonda eが表してくれていると思います。

Honda e

しかし開発統括としては、不安を抱えながらのスタートだったという裏話も。

岩城最初にスケッチを見たとき、あまりにこれまでのクルマの概念・ワールドから飛び出していたので、正直受け入れるのが難しいところもありました。そのときは私も辛かったし、社内からも『本当に大丈夫か?』という空気が流れてくる。一方でここにいるメンバーを含めたチームは、臆することなくしっかりと仕事をしてくれて、見事に素晴らしいものをつくり上げました。自分たちでも非常に特徴のあるクルマだなということは思っていますが、世界的にも高い評価をしていただいていて、とても嬉しく思っています。

岩城の語った「人のため」というテーマ。それを実現するため、開発前から真剣な議論の応酬、リサーチの積み重ねがありました。

Cross talk 02

「This is Honda EV」って何だ?

デザインセンター オートモビルデザイン開発室 佐原健(エクステリア担当)

デザインセンター オートモビルデザイン開発室
佐原健(エクステリア担当)

岩城と同じく、開発初期からのメンバーである佐原。彼も「どうすれば人のためになるのか」という問いに頭を悩ませました。

佐原当初の話は『ヨーロッパで小型のEV』を出すという、ただそれだけでした。デザインもコンセプトも、私たちが最初から考えなければいけません。そんな中、最初の会議で開発責任者に言われたのが『目指すのはThis is Honda EVだ。好きなものを作れ』という言葉でした。ですが好きなものを作るといっても、前提としてお客様が何を求めているのかを考えなければいけません。

お客様が求めているものは何か。その答えを探しているときに目を向けたのが、幸福度が高いといわれている北欧のとある都市でした。

佐原ノルウェーのオスロは、新車販売の半分以上がEVという、世界で一番EVが普及しているところなんです。幸福度が高く、EVが普及している。その場所に何があるのかというのを見に行くことにしました。そこで感じたのはEVがどうということよりも、豊かな生活と豊かな自然の中で時間がゆったりと流れているような感覚でした。この空気の中で思ったのは『新しいからとか、EVだからとか、そういうことじゃない。人の生活に密着したものを作りたい』ということ。ここがスタート地点でしたね。

Honda eのチャームポイントである丸い「目」

Honda eのチャームポイントである丸い「目」

佐原エクステリアの最大の特徴は丸い目です。壁を作らないで、人の心にすっと入ってくるような表情。LEDを使うと、消えているときは目を真っ黒にすることができるんです。だからいつもは真っ黒だけど、電源を入れていると豊かな表情が浮かび上がってくる親しみやすさ。それを、新しさを意識しつつデザインしました。Honda eのデザインコンセプトである『アフィニティー(親しみやすさ)&モダン』をうまく伝えられたのではと思っています。

さらにHonda初のカメラを使用したドアミラーや収納型のドアハンドルなど、特徴的なエクステリアには開発者の想いや技術がこれでもかと詰め込まれています。

Cross talk 03

リビング空間をそのまま外に持ち出したようなインテリア

デザインセンター オートモビルデザイン開発室 明井亨訓(インテリア担当)

デザインセンター オートモビルデザイン開発室
明井亨訓(インテリア担当)

親しみやすさ、そして新しさを追求したエクステリア。そのコンセプトはもちろんインテリアにも通じています。

明井Honda eのコンセプトのひとつとして、『Seamless life creator(シームレスライフクリエーター)』というものがあります。このクルマが生活とつながる。住まいとつながる。社会とつながる。Honda eにはモビリティとしてだけではなく、日々とクルマをつなげるという役割や価値も持たせています。インテリアの面でいえば、普段の生活空間とクルマの中がシームレスにつながる。リビング空間がそのまま外に持ち出される。そういう存在を目指してデザインを進めました。

幅の広さが特徴のディスプレイ

幅の広さが特徴のディスプレイ

明井リビング空間をクルマの中にどのように再現するか。その方法の一つとして、大きい横長のディスプレイがあります。このディスプレイのモチーフは、リビングにおいてあるテレビです。同時にパネル部分の木目はテレビを置いているボードをイメージ。Honda eはコンパクトなクルマですが、木目パネルを横長に見せることによって、より広々とした空間を演出しています。

デザインセンター オートモビルデザイン開発室 半澤小百合(CMF担当)

デザインセンター オートモビルデザイン開発室
半澤小百合(CMF担当)

インテリアとCMF(Color/Material/Finishing)はふたつでひとつだと語るCMF担当の半澤は、ソファについてのこだわりを話してくれました。

半澤ソファで追及したのは、シンプルな見た目と居心地のよさの両立です。シートの素材はリビング空間にあるソファの素材に近いメランジ調のものを採用しました。カラーリングは多くの人に受け入れられるようにモノトーンを基調に。その中にシートベルトや木目のブラウンを入れることで、華やかさを演出するようなコーディネートをしています。

随所に木目が取り入れられたインテリア

随所に木目が取り入れられたインテリア

半澤例えばドアの内側にあるウェービングステッチや、シートベルトのブラウンカラーというものは、それでなくても成立はします。ですが、すべてをシンプルにしてしまうと寂しくなってしまうんです。なので、気づいた人が少しうれしくなるような、そんな工夫をできるだけ盛り込んでいます。

Cross talk 04

シームレスな時代に合ったクルマ

インテリアスタイリスト 川合将人さん

インテリアスタイリスト 川合将人さん

インテリアデザインの話が出たあとに、インテリアスタイリストの川合将人さんにお話を伺いました。川合さんはモデルルームや店舗の内装コーディネート、また広告のスタイリングなどでも活躍する気鋭のスタイリストです。

川合Honda eの第一印象はデザイン家電でしたね。高機能が内包されつつも、デザイン全体としてはシンプルにまとめられている。ですが、しつらえの中にある球状のヘッドライトや色味からは、人が見たときのことをよく考えてデザインが統制されていることが分かります。先ほど半澤さんが話されていたような遊び心も、アクセントとしてとても素敵だと思います。

川合さんコーディネートの生活空間

川合さんコーディネートの生活空間

今回のHondaウエルカムプラザ青山ショールーム内の展示は、Honda eのデザインコンセプトである『アフィニティー&モダン』に基づいて、川合さんによってレイアウトされています。

川合Honda eのデザインやカラーリングをモチーフとして家具の選定や配置をしています。エクステリアのホワイト、インテリアのブラックとブラウン、そしてウォールナットの素材。基本的にはそういったスキームを立てて、家具に落とし込んでいます。メインの家具は北欧のメーカーが多いですね。

半澤私たちはデザインを進めていくうえで、家具やインテリアの写真を並べて、世界観を伝えるための資料を作ることがあります。まさにその資料通りのものがあるという感じで、驚いています。

クルマと家具。Honda eとインテリア。その意外な関係が話題になったイベントが、2019年にイタリアのミラノで開催された世界最大規模の家具見本市「ミラノサローネ」です。

ミラノデザインウィークでのHonda e展示ブース

ミラノデザインウィークでのHonda e展示ブース

川合さんも「開催中のミラノには特別な空気感があります」と語る「ミラノサローネ」。Hondaはその一環イベントである「ミラノデザインウィーク」に、Honda experienceと題した出展を行い、Honda eプロトタイプを展示しました。

明井クルマ関係でない方からの反応も上々で、イベントとしては成功したのかなと。Hondaとしてはこういった取り組みは初めてだったのですが、これからも継続していきたいと考えています。

Honda e

最後に、コロナ禍で変わってゆくインテリアやデザインのこれからについて伺いました。

川合僕はモデルルームなどで仕事をする機会もあるのですが、自宅で無理なく仕事ができるための家具が強く求められていると肌で感じています。例えばデスクでいえば、人気が出ているのは奥行が浅かったり、壁付で収納だけといったシンプルなもの。Honda eのコンセプトはシームレスだと伺っています。家とオフィスの境目がなくなってきている時代に、リビングとクルマの境目・生活とクルマの境目をなくすシームレスなHonda eという存在は、これからの時代にフィットしたクルマといえるのではないでしょうか。

集合写真

新型コロナウイルス感染拡大防止のためクローズドなイベントとなりましたが、終始和やかな雰囲気でトークは進行。イベント終了後も、川合さんを中心にトーク参加者が談笑を交わす様子が印象的でした。

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