CHAPTER 4

船外機のデザインは、機能がまとう薄絹

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由良 当時は入社2年目だった磯野さんをBF 250のプロジェクトリーダーに抜擢したとうかがいました。
山岸 ええ。船外機のデザイナーには力仕事も多いですから。操船もしなきゃいけなかったりするので、あまり華奢な人間にはやらせられないと思って。
磯野 入社してすぐに半年間の工場実習をして、それから1年間デザイン室で「デザインとはこういうものだ」という修業が始まります。そしてそれが終わるのが夏ぐらい。そのとき山岸さんに呼ばれて「フラッグシップを君が

やれ」と。
船外機のことも全然知らなかったんです。でも、フラッグシップという機械でHondaの象徴をつくっていきたいという想いもあったので「やります!」と勢いで答えて。設計の構造とか要件がわからない状態で、どういうものをつくるか学ぶところから始まりました。
若いからできたのかもしれませんが、設計さんって結構、厳しいです。「コスト面でできないとか、「機能面でできるわけがないだろう」というやり取りがありました。船外機チームって、海の男みたいな人が多いですから。