CHAPTER 1

入社2年目で、旗艦モデルを担当した若手デザイナー

レーシングカーデザイナーの由良拓也氏が所有するOCEAN MASTER 31「Stream line」号に、
Honda汎用機デザイナーの磯野史弥がデザインしたBF 250が2基搭載されている。
静岡の用宗(もちむね)マリーナの船上でふたりが語った。

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磯野 今日は船にお招きいただき、ありがとうございます。実際にBF250を船に付けられて、いかがですか?
由良 僕の船はシア(甲板にある船首尾方向の反り返し)がすうっと下がってきたら、水面に手がすぐ届くぐらい低いでしょう。だからこの大きなエンジンが上に出っ張るとどうかなと思ったのですが、付けてみると、なんてことはなかったんですね。
 今、これをもっと縦に伸ばした形状にするカバーをつくろうと思っています。この船はバウ(船首)が高くて後ろが低いから、頭がすぐ風下に回頭す

るんですね。だから、後ろにもっと風を受ける面が欲しい。それならエンジンの面積を大きくしようかという発想です。
磯野 とても勉強になります。
由良 こういう“ポン付け”のエンジンは、エンジンだけ換えたら、もうすべては共通に使えるのがメリットですね。でも、自分だけでやったら大変だったんですよ。いろいろ思い出深いです。
磯野 今日はうれしいです。船外機の場合、生のユーザーの声が聞ける機会って限られるんです。