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CBR250RR
CIVIC

今を叶えたいから、
僕たちは走り出した。

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初代CBR250RR

入門者にやさしい『操れる』ハイスペックマシン

レーサーレプリカ隆盛の1990年、Hondaは初代CBR250RRを発売しました。“RR”の名を冠することもあり、1万9千回転まで回るエンジン、アルミツインチューブフレームなど250ccでありながら最新の技術が惜しげもなく投入されました。そのスペックに見合う車体構成として、開発チームのテストライダーは高い旋回性能が得られる『高いシートポジション』を提案しましたが、デザイナーはこれを反対、その逆の『低いシートポジション』を提案しました。その狙いは、重心を低くすることで『だれでも膝を擦れる』というアイデア。それは熟練者でなくてもコーナーリングでプロライダーのようにマシンを寝かしこんで楽しめるハンドリングでした。この提案が採用され生まれたCBR250RRは、入門者でも『操れる』ハイスペックマシンとして大ヒット。その乗りやすさから女性にも受け入れられ、当時の若者たちを魅了しました。

初代CIVIC

『ベーシック』がもたらす軽快な走り

1972年、販売の不振からで4輪撤退もささやかれていた当時、Hondaは初代CIVICを発売しました。1973年にはCVCCエンジンで世界で初めて排ガス規制のマスキー法をクリアしたのは有名な話です。“We make it simple”当時、大型化する自動車の中で軽量コンパクト、ワイドトレッドの『踏ん張った足』から生まれる軽快なハンドリングは、日本初のストラット式独立懸架サスペンションと相まって多くの若者に支持されました。台形ボディのCIVICのデザインを見て本田宗一郎もニコニコして誉めたといいます。国内のみならず海外でもヒットし、当時のHondaを救い4輪事業の礎を築きました。

走る楽しさのために

モデラーがカタチに込めたこと

新型CBR250RR/CIVICの担当モデラーはどんな想いでモデリングをしたか、造形から何を伝えたかったのか、二人の声をお聞きください。

CBR250RR

宮崎 寛之

2輪モデラー

2000年入社。アメリカ駐在を経験。主にクルーザーやバギーのモデリングを担当。近年では2016年モーターサイクルショー出展モデルConcept CB Type Ⅱを手がけた。

CIVIC

詫摩 由理佳

4輪インテリアモデラー

2009年入社。2代目インサイト、ヴェゼル、10代目CIVICのモデリングを担当。

宮崎:同じHondaのモデラーとはいえ、4輪とは開発拠点が違うのでカーモデラーと話せる機会は多くはないし、さらに僕はバイクだけでなくクルマにも興味があるのでCIVICのモデリングの話が聞けるのは貴重ですね。

詫摩:そうですね、私はバイクに乗らないので、こうして間近でCBRを見れて新鮮です!それにしてもバイクとクルマ、同じHondaでつくっているモビリティだけどこうも違うとは。ただこの2台の共通点の一つは“走り”を連想させるつくりですね。

宮崎:新型のCIVICは先代に比べ走りを意識したアグレッシブな印象に変わりましたね。最初に見たとき別のモデルなのかと思いました。

詫摩:歴代のCIVICの中でもとてもスポーティー方向に振ったエクステリアです。私のCBRの第一印象はとてもインパクトのある、エッジの効いた造形ですね。

新型が担うもの

“RR”のプライド

宮崎:CBR250RRのデザインコンセプトは、“RR”のバッジにふさわしい“走り”をデザインから感じてもらうこと。そして誰が見ても“かっこいい”と思えること。“かっこいい”の定義はさまざまですが、そのために目指したのは、シャープなエッジと多面体の構成で凝縮された塊感を出しました。それと同時にアスリートの筋肉の動きや、動物が獲物が狙う一瞬の筋肉の動きなど、“鍛えぬかれた精悍な体”の躍動感を表現したかった。それにより、ユーザーが250ccでありながら真のスポーツバイクに乗っていると感じてもらえればいいなと。
あと個人的な想いとしては、『最近のHondaは元気が無い』とよく言われるけど、そんな声をこのモデルでかき消したかった。そのためにも、先代のモデルからマシンの特性やデザインは大きく進化させました。

先代CIVICからの「進化」とは

詫摩:進化という点で言えばCIVICも同じですね。開発のグランドコンセプトでは先代のCIVICをどう進化させ“若返らせるか”というところが開発メンバーで何度もワイガヤした大事なところでもありますね。

宮崎:見た目からも進化した印象が伝わりますね。

詫摩:“進化”というと過去から受継いでそれをより良くする印象ですが、私たちチームは新しいCIVICを作るにあたり、既存の「CIVIC」と言うイメージをゼロベースで作る必要があったんです。進化するためには変化を恐れない姿勢が必要だったんですよ。

宮崎:今まで培ってきたCIVICのイメージをゼロから作るってとても勇気がいること。社内で波風は立たなかったのですか?

詫摩:ただ新しくする訳ではなくて、時代や価値観が変わっている『だから私たちはこうするんだ』ということをしっかり説明することで評価者たちも皆分かってくれました。それと先ほど宮崎さんが言われた“元気”について、私も同じ気持ちで仕事に打ち込みました。『昔のHondaは良かった』より『今のHondaが好き』って言われたくて。

本質を知ること

宮崎:モデラーはコンセプトやスケッチをカタチにする仕事。言い換えればデザイナーや設計者など、チームの想いを最終的なカタチに落とし込むこと。開発中にチームメンバーから『○○のようなカタチ』にしてほしい、というオーダーをよくもらいましたが、言っていることがぜんぜん理解できないことがありました(笑) なぜなら、それを言っている本人が表現したいモノの本質を分かってなかったから。自分はそのモノの意味や成り立ち、本質を知らないとカタチにすることはできないと思っています。

詫摩:本質を知る、すごくわかります!私が共感できるのはフェイクだけど本物の金属のように感じてもらえる素材表現です。素材の持つ特性などを深く理解することで、より本物に近い質感を出すことができる。私はそれもモデラーの役割の一つだと思います。

宮崎:確かに。僕らは単に見た目のカタチだけを作っているのではなく、人はそれを見たときにどう感じるか、例えば樹脂素材でも造形表現でまったく違う素材に見せることができたら、それはモデラー冥利に尽きます。

詫摩:視覚や触れた感覚からワクワクする感じとか、そのカタチから人の気持ちに響けば良いですよね。

走りに利くカタチ

“走る”気持ちのスイッチが入る

宮崎:今回の写真のテーマが「今を叶えたいから、僕たちは走り出した。」というらしいんですよ。走るぞ!みたいな気分にさせる造形に関してはCBRはつくりこんでますよ。

詫摩:CBRに実際に跨ってみて、この前傾姿勢になる高さのシートで、すっと足を置くと、その瞬間に「行くぞ!」って“走る”スイッチが入った気がします!

宮崎:ライディングポジション、特にシート周りはこだわりました。高さのあるシートは旋回性能と軽快なイメージを出せますが、その反面で足付き性を犠牲にするもの。それでは乗る人を選んでしまう。そうしないためにシートとタンクを極限までくびれさせ、腿の付け根の自由度を増やしました。その結果、かっこよくて扱いやすいモデルに仕上がったと思います。
バイクのデザインはそれ単体だけでなく、乗っている人の姿も含めて完成すると思っています。

詫摩:へぇ~、ハンドルやシート、ステップの位置で乗る人の姿もデザインしているのですね。

自然と“走り”に集中できるモードに

宮崎:CIVICに乗ってみて、明確なオンオフのスイッチというより、ハンドリング、風景やエンジン音を楽しんでいるうちに、自然と自分自身の走りのモードに入ってゆける気がします。

詫摩:そうですね、CIVICのインテリアで狙ったのは「走り」を感じさせる上質な空間です。質感の高さからくる心地よさ。それが結果的に走りに集中するためのものになっているのだと思います。肘を置くと自然な高さにあるセンターコンソールやステアリングスイッチの形状までも、人が触れるところから感性のすべてを使って走りを感じてもらえれば嬉しいです。

宮崎:確かにインテリアは高級感はあるけどわざとらしい加飾がない。TYPE Rは赤いステッチを効かせて『走るぞ』って気持ちにさせてくれるけど、こっちは構えずに走りを楽しめそう。

体験をつくる

詫摩:速いことが楽しさに直結するわけではなくて、操ることや、景色を見ること、その体験と時間から“楽しさ”が生み出せればいいなと思います。それがこのCIVICのインテリアの狙いでもあります。

宮崎:体験と時間は重要ですね。モビリティは単なる移動手段ではなくそれ以上の価値がないと。自分が若かった頃に乗っていたバイクの記憶、いまだに残る楽しかった思い出もそのバイクの価値ですね。このCBR250RRも買ってくれた人の記憶に長く残る、そんなバイクでありたいです。SNSや販売統計を見ると、嬉しいことに若い人が人生初のバイクとして購入するケースが多いようです。

詫摩:CIVICを購入される方も20代30代の若い世代が多く、そしてMTの比率が高いと聞きました。このクルマで楽しい思い出をたくさん残してくれたらいいな。

宮崎/託摩:このCBR250RRとCIVICから元気な“走り”と元気な“Honda”を多くの人に体験してもらいたいですね。

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