TCRシリーズはWSC(World Sporting Consulting LTD)が2015年に立ち上げたツーリングカーレースのシリーズであり、FIA格式であるWTCR(世界ツーリングカーカップ)を最高峰に、TCRヨーロッパシリーズ、アジアシリーズ、中東シリーズといった地域レースも人気を集めています。またドイツやイタリア、中国、タイなど14か国で国内シリーズも開催され、世界中で大きな盛り上がりを見せており、現在最も注目を集めるレースカテゴリーの一つとなっています。
日本では、2017年に「スーパー耐久シリーズ」にST-TCRクラスが設定され、2019年からは新たに「TCRジャパンシリーズ(スプリントレース形式)」の開催が予定されています。
排気量2,000cc以下のターボエンジンを搭載した4ドアまたは5ドアのFF車(前輪駆動)の市販車をベースに、TCRテクニカルレギュレーションに則ってチューニングされます。
本レギュレーションにより、エンジンの最大出力は約350hpに制限される他、最大全長や全幅なども細かく定められています。
さらに、GT3と同様のBoP(Balance of Performance)と呼ばれる性能調整も行われるため、様々な車両がイコールコンディションで争われます。