2019年3月15日(金)

Honda RacingがインターコンチネンタルGTチャレンジにNSX GT3 Evoで参戦

Honda RacingがインターコンチネンタルGTチャレンジにNSX GT3 Evoで参戦
  • NSX GT3 Evoによるグローバルレースプログラムを展開
  • ベルトラン・バゲット、マリオ・ファーンバッハー、レンジャー・ファン・デル・ザンデの3選手がドライブ
  • Motulがテクニカルパートナーに

Honda Racingは、GT3レース最高峰の「インターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)」にNSX GT3 Evoで参戦します。

先日のブランパンGTワールドチャレンジ・アメリカで、2019年の2戦目にして初勝利を挙げた最新型のNSX GT3を投入し、強力なドライバーラインアップと、Motulのテクニカルサポートを受けて、IGTCのシリーズ残り4戦に臨みます。

ドライバーは、ベルトラン・バゲット選手(33歳、ベルギー) 、マリオ・ファーンバッハー選手(26歳、ドイツ)、レンジャー・ファン・デル・ザンデ選手(33歳、ドイツ)の3名で、3月30日(土)にラグナセカ・レースウェイで決勝が行われる「カリフォルニア8時間レース」に出場します。また、このほかのレースに関しては、ラインアップ変更の可能性があります。

日本ではSUPER GTシリーズで活躍するバゲット選手は、昨年NSX GT3がスパ24時間レースに初参戦する際にステアリングを握ったほか、イタリア・モンツァで開催されたインターナショナルGTオープンにも参戦しました。フォーミュラ・ルノー3.5でのタイトル獲得など、フォーミュラレースで実績を残していますが、2013年にはWECのLMP2クラスでル・マン24時間レースを制し、同年のクラスチャンピオンに。さらには、SUPER GTで最大のレースと言われた鈴鹿1000㎞でも、最後の開催となった2017年に優勝を果たしています。

1月のデイトナ24時間でNSX GT3 Evoの実戦デビューを担当したファーンバッハー選手は、昨年のIMSAのGTDクラスにMeyer Shank RacingからNSX GT3を駆って参戦し、チームランキング2位をもたらしました。GTレースで結果を残してきたドライバーで、セブリング12時間レースでは過去2勝、プチ・ル・マンやインターナショナルGTオープン、ADAC GTマスターズでも優勝経験を持っています。

ファン・デル・ザンデ選手は、2017年にマカオで行われたFIA GTワールドカップで、NSX GT3をドライブ。さらには、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップでタイトル獲得の経験もあり、今年1月に行われたデイトナ24時間でも総合優勝を果たしました。また、スパ、ニュルブルクリンクの24時間レースでも表彰台に登壇しており、北米伝統のプチ・ル・マンでもクラス優勝を飾っています。

2019年に導入されるNSX GT3 Evoは、空気抵抗の低減と空力効果の強化を狙いとして、新たなフロントスプリッターやボディワークなど、多くのアップグレードが施されています。

また、新型ターボチャージャーにより、スロットルのレスポンスやブーストのコントロール、燃費性能が向上。さらに、高次元のドライビング環境を提供するために、ディスプレイとデータロガーをアップグレードしています。

Honda Racingのプログラムは、JAS Motorsportが運営し、すべてのNSX GT3 Evoはイタリア・ミラノの同社ファクトリーで組み立てられます。

IGTCは、今季4レースが予定され、ラグナセカ(米国)、スパ・フランコルシャン(ベルギー)、鈴鹿(日本)、キャラミ(南アフリカ)で8~24時間の耐久レースが開催されます。

コメント

ベルトラン・バゲット選手
「今季、NSX GT3 EvoとSUPER GTのNSX-GTで戦えることになりとても楽しみです。NSX GT3を初めてドライブしたのは、昨年のスパ24時間でPro-Amクラスへのエントリーでした。素晴らしいレースができましたが、今季はProクラスへの参戦になるので、もっとレベルが高くなります。レンジャー、マリオは最高のGTドライバーで、これまで多くの勝利を挙げています。2人とチームメートになり、力強く戦えるラインアップになっていると思います」

マリオ・ファーンバッハー選手
「このプログラムに参加できてとてもうれしいです。私を起用してくれたHondaの皆さんに感謝しています。1年前、IMSAでは“追加ドライバー”としてNSX GT3に乗りましたが、勝利を挙げたことでフル参戦につながりました。そして、このような強力なチームから素晴らしいチームメートとともに、このIGTCプログラムに参戦できて、興奮しています。GT3レースはスプリントレースが増えていますが、NSX GT3 Evoはスプリントでも耐久レースでも強みを発揮できると思うので、楽しみです」

レンジャー・ファン・デル・ザンデ選手
「Honda RacingのIGTCプログラムの一員に選ばれ、ワクワクしています。特に、お気に入りのサーキットであるラグナセカでNSX GT3 Evoを入らせるのは楽しみです。2017年にNSX GT3をドライブした際、GTワールドカップのセッションをこなすごとに進化していく様子を見て、多くのポテンシャルを秘めたマシンだと感じていました。今季、NSX GT3 Evoを駆るカスタマーチームは、デイトナやオースティンでのレースで素晴らしい結果を残しており、このプログラムがどれだけ進んでいるかを示していると思います。今季、どんな成果が出せるのかを考えると、胸が高鳴ります」

山本雅史|Hondaモータースポーツ部長
「今季、インターナショナルGTチャレンジへの参戦が決まり、心からうれしく思っています。これが、我々のGT3レースへのさらなるコミットメントを示すとともに、世界の主要マーケットである国々でNSX GT3 Evoのパフォーマンスを披露できる機会になります。NSX GT3のカスタマーレーシングプログラムが2017年に開始して以来、多くのマシンが各国のGT3レースや国際選手権の舞台で戦うようになりました。今回の新たな取り組みは、NSX GT3がさらなる成功を収めるための素晴らしいチャンスになると思います」

ステファノ・フィニ|JAS Motorsport NSX GT3プロジェクトリーダー
「IGTCは、世界各国で行われるビッグレースがシリーズとなった、GT3レース最高峰の舞台です。JAS Motorsportで組み立てられたNSX GT3 Evoは、日本の本田技研工業、米国のHonda Performance Developmentとの協力によって、大きな成功を収め、さまざまなレースで勝利を挙げています。IGTCへの参戦にあたっては、一線級のドライバーがそろい、マシンの隅々まで知り尽くしたチームが担当しますから、力強いパフォーマンスでいい結果を残せると思いますし、世界中の皆さんにNSX GT3 Evoのポテンシャルを見せられるでしょう」

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