Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える

原動力は“好奇心”。研究者を志し、システム開発に取り組む社員が大切にしていること

Hondaでは、新たな成長・価値創造を可能とする企業への変革を目指し、さまざまな領域での改革を進めています。伊藤は、四輪事業や技術開発に関わる戦略策定プロセスを改善するためのシステム開発に取り組む社員です。さまざまな領域のシステム開発や運用に携わってきましたが、ずっと変わらない想いを持ちながらこれまでのキャリアを歩んできました。伊藤がHondaに入社してから歩んできた道のりに迫ります。

伊藤 大輔Daiske Ito

デジタル改革統括部 プロセス改革部 プロセス企画課

2012年に新卒入社し、一貫して社内システムの運用・開発に携わる。部品表管理システムの運用や機械翻訳システムの企画に関わったのち、現在は、戦略策定プロセスをデジタル化し、効率化させるシステムの開発や運用を担当。

時代に合った柔軟な戦略を。戦略策定プロセス改善システムの開発

2012年Hondaに新卒入社した伊藤は、2021年現在デジタル改革統括部プロセス改革部のプロセス企画課に所属しています。

伊藤 「デジタルツールやITの力を使って、より効率的かつ高精度な業務プロセスを提案しています。そのため、基本的には既存の業務プロセスをユーザー部門とともに改善していくことがメインの業務です。現在、プロセス企画課では大きなプロジェクトを進めており、ステップごとにチームで推進しています」

四輪事業の業務プロセスのうち、伊藤が改善に取り組んでいる戦略策定プロセスは、2つあります。それが、デジタルツールの適用が遅れていた領域である事業戦略と技術戦略です。

伊藤 「シンプルに説明すると、クルマをどのようなラインアップで、どこで何台つくるのかを決めていくのが事業戦略。そして、今後どのような技術を開発し、どのようなクルマに搭載していくのかを決めるのが技術戦略です。

プロセス企画課では、従来、ExcelやPowerPointなどで行っていた業務の効率化を、デジタルツールの導入によって推進しており、その中で私は事業戦略と技術戦略でそれぞれシステムを開発し、管理運用をしています」

戦略部門ではまだまだデジタル化に十分対応できていない業務があり、人が手作業で入力・計算したり、データをメールで送ったりする業務がありました。そのため変更が難しかったりミスが出たり、データの収集に時間がかかったりしていたのです。戦略を柔軟に変えていかなければならない時代に現状が合わなくなってきたことから、デジタルを活用し改善を図っていきたいと考えています。

伊藤 「システムを利用するユーザーは、戦略を検討するHonda社員です。私はユーザーと話をしながら、必要な機能を洗い出し、仕様をまとめて開発実務を担うベンダーさんと調整を行い、想定した機能を具現化していく立場として動いています。

ユーザーと納得のいくまで繰り返し議論を重ね、仕様の案をまとめあげるなど、自分が手を動かして作ったシステムが認められ、イメージ通りにユーザーに使われているのを見るとやりがいを感じます。調整や認識合わせがうまくでき、結果として使いやすさや効率化につながると、価値のあることをしたと思えますね」

伊藤が手がけた戦略策定プロセス改善システムは、すでにリリースされ、社内の該当部門で使われています。今後はさらなる可能性を広げるために開発を進める予定です。

伊藤 「機能をより高めつつ、いろいろなところと連携していく必要があると思っています。たとえば費用や商品のラインアップを考えている事業戦略システムでは、さまざまな情報とつなげることで、検討の幅が広がり精度を高められると考えています。

より効率的な戦略検討ができるよう、今も開発を進めているところです。やることは数多くありますね」

まずは自分で考え、ステークホルダーとイメージを合わせながら進める

新卒でHondaに入社した伊藤は、働くなかでさまざまな壁にぶつかりました。困難に直面したときは、まず自分で考えることを心がけています。

伊藤 「まずは自分なりに考えを整理することを起点とし、その後人に話してフィードバックやアドバイスをもらって進めるようにしています。自ら提案するだけでなく、組織の一員として与えられた仕事に携わることもありますが、それでも進め方などをどうすべきか、まずは自分で考えるようにしています」

システム開発を進めるためには、ユーザーやベンダーなど多くのステークホルダーとの調整が必要です。そして時には、ユーザーの意見を反映させた機能を作ることが難しい場面もあります。調整役として伊藤が心がけているのは、丁寧にイメージを合わせることです。

伊藤 「たとえば画面を作るときは、このような動きになりますよと実際にデモ画面を見てもらいながら何度もイメージを合わせます。

とはいえ、開発する機能の仕様や進め方などがなかなか折り合わず、イメージが合わなかったことがありました。何度も認識をすり合わせるのは、とても大変でしたね。それでも、実際にシステムを見てもらい、試してもらって小さな改善を重ねていくことが最短の方法だと思います」

技術戦略データを管理するシステムにおいては既存業務の置き換えが中心であったものの、これまでになかった取り組みに向けてまったく新しい機能を作ることもあります。お手本となる業務やデータがあれば機能をイメージしやすいですが、新機能となるとそれは困難です。デモ画面を作り、実際に使われているデータを調査し、検証をすることで開発を進めています。

伊藤 「ユーザーにデモ画面を見てもらうことで、少しずつイメージの差を埋めていくしかありません。システムをリリースする最終段階で全然使えないことが判明するより、段階的に確認しながら進めていくほうが確実で、最終的には工数も少なくなると思います。

そのため、お互いのイメージをすり合わせながら、双方が納得した状態でシステムの開発を進められるよう心がけています」

自ら手を動かし、ユーザーが使いやすいシステムを作るのが役割

Hondaに入社してから現在に至るまで、伊藤は社内システムの開発・運用の領域を渡り歩いてきました。そのなかでも、最初に担当した部品表管理システムの運用が印象に残っています。

伊藤 「クルマの部品や装備仕様を管理するためのシステム運用に携わり、車両開発のチームリーダーと話しながら、開発しているクルマの部品や仕様の情報をシステムに登録し、管理を行う仕事をしていました。開発の現場で働く人と話した経験は、今の仕事にも活きています。

クルマの開発が立ち上がってから実際に工場の量産ラインにのるまでの流れを学ぶことができ、知見が広がりました。技術戦略領域でのシステムを検討するうえでクルマの開発に関する話が出ることも多く、事業戦略の領域においてもクルマの仕様に関する話題がたびたび議論の中心となります。

当時の経験があったからこそ、クルマの開発や仕様の話が出たときにどの部分の話なのか理解できますね」

部品表管理システムの運用に携わったのち、伊藤は新しいシステムを考える業務にも参画しました。部品表管理システムにはどのような課題があり、今後どうあるべきかという観点に立った仕事に携わるようになったのです。

その後も異動によりミッションは変わっていきましたが、これまでのキャリアのなかで伊藤が大切にしていた想いは共通しています。

伊藤 「どこで仕事をしていても、第一に考えているのはユーザーが使いやすいシステムにすることです。運用でも開発でも、それは同じですね。使いやすく効率化していくことが、私の役割のひとつだと思っています。

ユーザーがイメージどおり効率的に仕事を進められることが大前提です。それに向けて自分の頭で考え、手を動かすことを重視しています。提案企画内容をまとめられたり、開発を進めていたシステムができたりしたときなどは、充実感や達成感があります。自分が携わったテーマの成果が認められ、ユーザーに使ってもらえることがモチベーションになっていますね」

システム開発と研究に共通する“好奇心”を大切にしていきたい

Hondaに入社してから一貫してシステムの運用や開発に携わっている伊藤ですが、学生時代は電気化学を専門としていました。電池の基礎技術を学び、クルマに搭載する燃料電池や固形電池などの研究をしたいと考え、Hondaに入社したのです。

伊藤 「当時から、自身が研究開発に携わった電池をクルマに搭載し、人々に使ってもらえることに魅力を感じていました。Hondaでは学生時代の知見が活かせそうであり、さらに自分の頭で考え手を動かしていく風土があると思ったので、入社を決意したんです。実際に入社してみて、イメージ通り自分で考え手を動かす環境でした」

入社前は電池を使う人のことを考え、入社後はシステムを使う人のことを考えている伊藤。人を大切にする想いは変わりませんが、ゆくゆくは当初の希望であった電池の研究にも挑戦したいと考えています。

さまざまなステークホルダーと話し情報をつないでいくシステム開発と研究は、一見真逆にも思えます。しかし、伊藤はどちらも“好奇心”が共通していると考えているのです。

伊藤 「会社では、自分が想像する以上にいろいろな業務があります。たとえば、働き始めたばかりの頃は、原価やコストなど会社に関するお金の流れについてはまったくわからなかったのですが、現在は、業務理解を進めるなかで、業務の流れやどんな検討が行われているかを少しずつわかりはじめ、おもしろいと感じています。

研究にも、新しいものを発見し新しい知識を手に入れるおもしろさがあります。システム開発に関わっていると想定外の不具合が発生するなど大変なときもありますが、開発の構想段階で、さまざまな分野のITツールや新たな技術に触れる機会も多く、実際に見たり手を動かして試したりすることを通して、それらの持つ価値や新しい考え方を学ぶことができるなど、いろいろなことに触れ新しい知見を獲得していくのが楽しいですね」

やりたいことを明確に持って働いている伊藤は、自身がこれまで大切にしてきたように、自分の頭で考え、手を動かせる人とともに働きたいと考えています。

伊藤 「Hondaには、自分で考え行動する人が多いです。上司もさまざまな提案をしながら、自ら手を動かしています。新しいことに興味を持ち、自分の頭で考え、考えるだけでなく実務にも自ら取り組む人と一緒に働けると楽しいと思いますね」

好奇心を大切にしながら、自分の仕事の先にいる相手を考えて働く伊藤。

相手を大切にし、自分の頭で考え、手を動かす──これからどのような道を歩むことになっても、伊藤の軸は変わることなく、Hondaで新たな好奇心の種を見出していくでしょう。

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