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Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える

Hondaは社会に何ができるか?MaaSの未来を見据え、今、動き出す

単なる移動手段以上の“体験”にこそ価値がある。岩城 亮平はそんな想いを抱いてHondaに入社しました。多彩な経験を経て、Honda単体の枠を超えMaasの可能性を追求するホンダモビリティソリューションズ株式会社へ。企業の枠を超えて社会に変革をもたらす挑戦がはじまろうとしています。

岩城 亮平Ryohei Iwaki

ホンダモビリティーソリューションズ株式会社(出向)

2006年、Hondaに新卒入社。
本田技術研究所四輪R&Dセンターにてエンジン開発、企画に携わった後、デジタルソリューションセンター(赤坂)にてCDX推進室戦略企画・開発を経て、2020年3月よりホンダモビリティソリューションズ株式会社(HMS)出向。

バイクは自由を与えてくれる翼。体験の価値を追い求め、走り続けた

その翼があれば、どこへでも自由に飛んでいける。
好きなときに、好きなところへ。

大学生の頃、免許を取って初めてバイクに乗った岩城 亮平は、そんな感動に包まれます。
それは、岩城にとって人生を左右するような原体験となりました。

岩城「自動車は、切り取られた空間と一緒に移動するモビリティ。その特性ゆえの快適さや安全性、安心感があると思います。一方、これは私の持論ですが、バイクには自分が空間そのものに属している。スピード感や温度の変化など五感をフルに使うので、体験という醍醐味や本質的な価値をより強く感じられます。

もちろん、自動車もバイクも移動手段としての役割があり、その点は共通しています。でもバイクの方が移動時間の密度が濃いというか……体の芯から記憶が刻まれるんです。土砂降りの雨の冷たさとか、寒さに震えて走った後に飲んだコーヒーの温かさとか。五感と記憶が強く結びついていますね」

わくわくする魅力にとらわれ「学生時代はバイク漬けでした(笑)」と振り返る岩城。
ツーリング仲間と出かけることも増え、バイクの免許を取るための練習場でインストラクターとしてアルバイトしていたほどのバイク好きです。

岩城「ツーリングは山道を走ることが多かったです。あとは、北海道や四国を一周するなど目的地を決めてとにかく走ったり、バイクにテントを積んで、行ったことのない土地を転々としたりするのも楽しかった思い出ですね」

一緒に走る仲間の存在、目に映る景色の美しさ。
バイクとともに広がった新しい世界は、まさしく“実体験”という確かな輪郭とともに、学生時代の記憶を彩っているのです。

岩城のバイク熱は、専攻分野の選択にも大きな影響を及ぼしました。

岩城「大学では、エンジンの燃焼を専攻していました。バイクは、自動車よりもエンジンの躍動をダイレクトに感じられます。それも、体験と結びつくポイントですよね。とにかくバイクが大好きなんです、結局のところ」

バイクは、自分に限りない自由と体験の感動を与えてくれる。
さながら翼をはためかせ、風を感じながら飛んでいく鳥のように。

そんな岩城が、二輪車のブランドにウィングマークを擁するHondaに心を惹かれたのは、必然的な巡り合わせだったのかもしれません。

Hondaなら、どんな仕事も楽しめる。四輪、商品企画、水素……その先は?

手触り感のあるもの、そこから生み出される体験のワクワク感。
岩城は、Hondaの企業姿勢に、自らが希求する世界観との共感を覚えました。

岩城「自動車やバイクのメーカーは、Honda以外にもあります。実際に就職活動の際は他社の選考も受けたんですが、私はHondaの事業や社風に“実体をつくりだす”というスタンスを強く感じました。たとえば、製品のポートフォリオ。ものすごく幅広くて、一見すると非合理な感じにさえ見えますよね(笑)

でも、二輪、四輪、汎用製品が揃っていることを、私はとても大きな魅力に感じました。これらって、“生活”という単語に置き換えられるほど幅が広い。そして、生活はあらゆるシーンで体験のもとに成り立っています。体験の価値を追求したいと考える自分は、Hondaらしさに親和性を覚えました」

この会社なら、たとえバイクに直接かかわれなくても仕事を楽しめるにちがいない。
いわゆる製品や専攻の枠を超え、岩城はHondaの世界観に共感して入社を決意したのでした。

そして、最初に配属されたのは四輪自動車の大型エンジン開発室。
ここで岩城は、ハイブリッドシステムや動力源となるモーター開発に携わります。

岩城「バイクが好きで、エンジンの専攻もしていたのに、あれ?と思いました(笑)
でも、不思議とすぐにマインドチェンジできました。

現在の社会情勢やニーズの変化から考えて、モビリティにおけるエンジンの価値がどこまで続くのかと言えば、難しさがあるのは否めません。また、自動車はバイクとは異なる体験を提供するもの。電動自動車の研究開発に携わることは、自分にとって大きな意義があるじゃないか、と考えました」

エンジン開発室に5年間在籍した後、次は自動車の商品企画へ。
そこでも5年間を過ごし、次はエネルギーソリューション分野の再生可能エネルギーによる高圧水素製造システムの開発に携わりました。

岩城「エンジンどころか、もう自動車ですらなくなって、水素をつくりだす研究に。キャリア形成としてはめずらしいですが、5年ごとにまったく異なる仕事を行なってきました。

その後、自ら手を挙げて異動できる社内制度を利用し、デジタルソリューションセンターに移りました。それが、2019年9月のことです。ここは、いわゆるMaaSの分野でHondaは何ができるのか、サービス開発から行なっていく新たな部門でした」

2020年2月には、新しく立ち上がった事業会社のホンダモビリティソリューションズ株式会社(以下、HMS)に。
リアルな体験、その価値を追い求め続けてきた岩城が次に挑戦することとなったのは、次世代のモビリティの可能性を見出すまったく新しい分野だったのです。

新しいモビリティサービスの可能性を拡げる。それがHMSの大義

実は、自ら望んだ異動、その挑戦の裏で、岩城は作り手としての想いと社会や市場の実態のギャップに突き当たっていました。

岩城「たとえば、ハイブリッドカーはガソリン車と比べると環境に優しい、というのは周知の事実となってきました。だから、供給サイドとしては開発や販売戦略においてその価値を第一に打ち出していこうとします。

一方、買い手の目線で見たとき、環境負荷が低いことは利点のひとつには違いないものの、実際には燃費の良さによる燃料費削減や価格帯などの方が重視されているケースは少なくありません。それでも、自動車を所有したい、自由に出かけたいというニーズを満たすという点では、人生のハッピーな側面を見つめるビジネスなんだと思います。

ところが、水素などのエネルギービジネスに携わるようになり、さらにシビアな面を思い知りました。環境に良いのは十分に承知している、でも、それだけでは誰もお金を払ってはくれません。そのうえ、エネルギー分野のみならず、モビリティを取り巻く状況には高齢化や過疎化、人口減少などの社会課題が山積みだったんです」

Hondaに限らず、自動車やバイクは経済成長の伸びとともに発展してきた産業です。

これまでは、体験やプロダクトそのものの価値を打ち出すので良かったかもしれません。
でも、これからの未来を見据えたときには、真の意味で社会が必要としているモビリティサービスを真摯に考え、提供していく必要があります。

そんな想いが、岩城のなかで次第に明確な輪郭を持つようになっていったのです。
さらには、身近な家族の変化する姿が一層の拍車を掛けました。

岩城「高齢を理由に、祖父が免許を返納したんです。それは社会的な要請や家族の安全を守るといった観点での判断でしたが、自由な移動手段を失った結果、祖父は全然外出できなくなってしまいました。動かなければ、体は弱ります。改めて、自分の意志で移動できる状態にあることが社会生活を営むうえでいかに大切なのか、痛感しました」

たとえば、公共交通網。
利用者にとって利便性が高く、かつ事業採算性も高いというケースは、ごく限られた都市部だけの話です。

1時間に1本バスがあるかないかという地域では、買い物に行くのもままならないでしょう。
でも、それしか移動手段がなければ、使わざるを得ない。
不便でも手段は存在しているがゆえに、社会課題として見えづらいのが実態です。

新たなモビリティサービスの提案により、こうした社会課題を構造的に解決していく。
これが、HMSのミッションであり、Hondaがこれからチャレンジしていく領域です。

変化のなかでも変わらないHondaらしさを、語り、描いていく

当然ながら、社会レベルの課題に挑もうとすれば、その手立てがHondaのなかに揃っているとは限りません。
ひとつの製品、ひとつの企業で答えを導ける規模を大きく超えているからです。

そこで、HMSは、社会課題の真なる解決という世界観に共感し、協力し合えるパートナーシップの構築からはじめていく、と岩城は語ります。

岩城「今、どんな課題があるかを示し、モビリティサービスによる解決策を描く。そして、実現するための輪を広げる。その先導役を果たすのがHMSでありたいんです。

なぜメーカーのHondaがそんなことをするんだ?と思われるかもしれません。でも、Hondaは単に製品を開発して販売するだけでなく、そこから生まれる体験の価値や生活者の姿を思い描くことが得意な会社。世界観を広げながら、そこにあるべき製品をつくれる会社、とも言えるでしょう。

Hondaが育んできた素地を生かし、もっと多くのパートナーと、社会をも巻き込みながらアクションを起こしていくのがHMSの命題だと考えています」

また、HMSが事業会社として産声をあげた事実そのものにも、大きな意味がありました。

岩城「二輪・四輪・汎用の枠組みに横串を刺して、Hondaが既存製品群からお客様の生活や社会課題にどう役立てるのかを見極められるようになりました。事業本部ではなく会社組織という点に、ある種の会社の本気と覚悟を感じますよね」

ここからはじまるのは、Hondaという会社の枠を飛び出して共感を呼ぶ世界観を描いて語り、社会を動かすための働きかけ。
外部の事業者とコミュニケーションを展開するからこそ、Hondaのフィロソフィーがより一層重要になるはずだ、と岩城は考えています。

岩城「ただ、本田宗一郎の言葉を暗唱できたって意味がない。その本質を理解して自分の理解に落とし込み、言葉や行動で示すことが大切なんだと思います。

だって、時代も社会も数十年前とは様変わりしているのに、うわべの言葉だけをそのまま今に適用なんてできません。逆に、時代や社会が変わってもHondaのフィロソフィーの本質は変わらないし、言葉なくして『この人、Hondaの人だな』と感じられるといいですよね」

HMSという新しい場所で、モビリティサービスによる社会課題解決という壮大な取り組みに挑もうとする岩城。
「若いときはただバイクやそこに紐づく体験が好きなだけで、こんなこと全然考えていなかったのに(笑)」と言いますが、生活に根づく体験や、そこから得られる人の気持ちを見つめて行動するという本質は変わっていません。

バイクという翼を得た感動を、かたちを変えて次は社会に役立てたい。
岩城の姿勢には、まぎれもないHondaらしさが満ちていました。

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