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未来のこどもたちにワクワクを─Hondaパワーエレクトロニクス分野での挑戦

Hondaのパワーエレクトロニクス領域のエキスパートとして活躍している北本 良太。2009年に新卒で入社してから、一貫してパワーエレクトロニクス領域の開発に携わり、世界初の技術を手がけました。良い製品をつくるために、妥協せず開発に取り組む北本のHondaに対する想いやものづくりへの情熱をひも解きます。

北本 良太Ryota Kitamoto

2009年新卒入社。「運転支援技術をパッケージ化してすべての車に搭載することを実現したい」と思い、新技術開発に積極的なイメージがあったHondaに入社。入社から現在に至るまで一貫してパワーエレクトロニクス領域の開発に携わる。パワートレイン部品に世界で初めてSiC半導体,磁気結合リアクトルを採用したFCVCUの開発に貢献。

技術者だった父の背中に魅せられて

想像を膨らませながら無心に手を動かし、先の未来を考えるとワクワクする。

そうして創造されたものには、もっとワクワクする未来が待っているはずだ。

未来とは自分の手で作り出すものだ──。

父親が自動車の整備士だった北本にとって、幼少期からものづくりは身近な存在でした。

北本「父親が小屋を建てているのを手伝うこともありました。また、自分はプラモデルやミニ四駆をつくることもありました。子どものころにつくったものの中で、最高傑作は犬小屋ですね。小学校2〜3年生のころにつくったのですが、社会人になり帰省した時にまだ使っていたので、なかなか頑丈なものができたのかなと思います(笑)」

幼少期から技術者としての片鱗を見せていた北本ですが、中学卒業後の進路を考えていたときに興味を持ったのは電子・情報系の分野。高専に進学し進学後も世の中のさまざまなプロダクトに触れながら自らの進むべき道を思考し、決断していったのです。

北本「高専時代にテレビで『エリーカ』という8輪駆動の電気自動車の特集を目にして、斬新なデザインや使われている技術に感銘を受けたことを覚えています。どんなことを学べば『エリーカ』のようなプロダクト開発ができるのかを深堀し、電気自動車にはパワーエレクトロニクスに関する技術が多く使われていることを知ってパワーエレクトロニクス分野で有名な大学研究室に行くことを決めました」

幼少期からものづくりに励んできた北本。「学び」を通じた「知識」と「経験」の蓄積に自らの「選択」を加えていくことで、少しずつ視点があがっていったのでした。

北本「私が興味を持っている領域の第一人者たちは世の中にどんな影響を与えているのか。世界の電気系の技術者たちが産業構造を変えているというのは当時も言われていましたし、私自身も新しいものを生み出すことによって、それが社会にどんなインパクトを与えられるのかに興味が湧いて行ったのです」

この技術を使えば世界で起きている環境問題に貢献できる。
それを私が生み出せる?ワクワクするじゃないか!

漠然とそんなことを考えながら電子系の分野を軸に働いていきたいと思うようになり、就職先を探し始めます。そこでHondaと出会ったのです。

北本「Hondaはエアバッグを日本で最初に搭載したり、自動運転につながる技術をいち早く搭載していたりと新しいジャンルの車をつくっていることを知りました。ミニバンのオデッセイや、ストリームなどもそうですね。新しいものを積極的に作り出し、社会へのインパクトが大きいものづくりをしているのはHondaだと感じたんです」

「運転支援技術をパッケージ化してすべての車に搭載することを実現したい」そんな夢を描きながら北本の夢の第1章が幕をあけたのでした。

より良い製品をつくるために──そして生み出した世界初の技術

2009年にHondaへ入社後、現在にいたるまで一貫してパワーエレクトロニクス分野に携わる北本は研究開発だけではなく、パワーエレクトロニクスの分野においてHondaとしてどんな製品をつくっていくのかを考える戦略の仕事も担っています。

北本「技術で社会に貢献したいという気持ちは日に日に強くなっていると感じています。特に印象的なプロジェクトは2016年、CLARITY FUEL CELLへ搭載する昇圧コンバータの開発に、Full SiC半導体を用いた自社開発プロジェクトです。

結果的に、Full SiC半導体、磁気結合リアクトルというふたつの技術を量産自動車に搭載した世界初のコンバータを生み出すことができましたし、何より自分自身の限界突破した経験でもあります」

通常の開発では、制御担当と回路設計担当が分かれており、当時もそれぞれがミッションを担っていました。しかし、部署を跨いだ新規開発にプロジェクトは難航を極めていました。ついには専門外の「制御」も含めて北本らのチームで設計することになったのです。

北本「ハードウェアをつくることが専門だった私にとって、ソフトウェアの専門性が必要な制御技術やプログラミングは高い壁でした。しかし、改めて仕様の初期検討を行ったり、実装を協力メーカーに依頼したりしながら経験がない側面を補っていきました。周囲からは『そんな制御を本当に実装するのか?』と時には嘲笑われているような感覚を持ったこともありました。でも自分で調べて計算して、間違いないと確信があったからこそ周囲の反対意見に負けることなく採用することができたと思います」

たとえ反対意見が出ても、その制御を取り入れれば計算上は効率が良くなるはず。
過去の経験がない分、シンプルに物事を考えることができたと思いますし、何よりユーザーメリットになれば環境に配慮した開発ができると考えたのです。

北本「私は良い製品がつくりたい。じゃあ、入れるためにはどうしたらいいか──?最も効率的な方法は何か?シンプルにそのことだけを考えていました。他部門に詳しそうな人がいると聞きつけたら何度も時間をとってもらい、作成した資料を見てもらいました。足繁く通うことで次第に周囲も親身になって相談を聞いてくれるようになりましたね」

そうして、世界初の技術を完成させた北本。自分の担当領域にこだわることなくゼロベースで仕様設計から実装までを行うことで、車両の仕様から各部品の仕様に落とし込む部分まで、ほぼすべての領域を経験できたことは糧となり今も活き続ける経験となったのでした。

一気通貫して開発に携わることの重要性

ハードウェアをイチから設計したこと、さらにはコントロール(制御)まで行うためにソフトウェア開発にも手を出し、一気通貫で開発に携わった経験のおかげで、北本の専門領域は自然と広がっていきました。

北本「全体を経験できたことで、プロジェクトを俯瞰して見ることができるようになりました。全体の関係性に関する質問に対してパッと答えられるようになりましたし、自動車の制御仕様を考えるときには、「車がどのように動くのか」や「その時の車の内部コントロールがどうなっているのか」がわかっていないと、個別の部品の整理ができないんです」

Hondaでは本来役割分担がされているのですが、今回の新規開発はすべて北本らのチーム内で主導し動いたことで身についた知識がいろいろなところで生かされています。世界初の技術を採用したこともあり、社内で声をかけてもらったり、社外で講演会や学会発表を依頼されたりと社内外で良い評価をもらっています。

そんな限界突破を経た北本が思うHondaの技術者として失ってはいけないものとは──?

北本「ひとつ目は新しいことにチャレンジすること。積極的に新しいことにチャレンジしていることはHondaに入社したいと思ったきっかけでした。入社してもその想いを持ち続けて、世界初の技術を入れたFCVCUの開発に生かすことができました。Hondaは新しいことにチャレンジできるDNAがあります。今後はこの気持ちをさらに強く持って、良い商品を開発していくことが、技術者としてもやりがいにつながると思います。

ふたつ目は人と人とのつながりです。仕事を進める上では個人のつながりがものすごく大切だと感じています。たとえば、自分の部署では解決できないことがあったとき、ほかの部署の人と少しでもつながっておけば、電話一本で解決する事がたくさんあります。そういう経験がものすごく多いので、逆に他の部署の方から頼まれたことは極力優先して丁寧に対応するように心がけています」

戦略と技術を繋ぐ橋渡し役でありたい

2020年10月現在、北本は次世代パワーエレクトロニクス技術探索プロジェクトのリーダーを担っています。

北本「リーダーといっても、あくまで役割です。メンバーに指示するのではなく、一緒につくっていく仲間として頑張っていければと思います。役職・年齢関係なく、ざっくばらんに集まってワイガヤしながら新しい技術に子どものようにワクワクしたいですね」

理想のチームに関して笑顔で話す北本。一方で「世のため、人のために何ができるのか」という視点は忘れないように心に刻み込んでいるといいます。

北本「誰かに求められているから研究開発を行うのではなく、私や私の仲間たちのような技術者側から『将来に向けてこんなものが使える』と新しい可能性を提示する開発をしていきたいですね。そのために技術を戦略に落とし込む橋渡しをこれから自分がやらないといけないと思っています

私が取り組んでいるのはプロダクトの中で一部の要素の研究なので、10年後20年後に初めて使える技術なのかもしれません。ただ未来に向けて漠然と取り組むよりも、会社の戦略とマッチしたものをつくっていけるように、戦略と技術をうまく繋いでいけるようにしたいですね」

幼少期からものづくりが好きで新しいものを積極的に使いたいという気持ちが強かった北本。

幼心にものづくりにワクワクしていた自分のように、いまの子どもたちにもそのワクワクを届けたい。大きな夢を描いたら、それを一つひとつ着実に手繰り寄せていく──。

待っていたって始まらないんだから。

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