MENU
HONDA
検索

発熱体

グリップヒーター構成イメージ図

グリップヒーター構成イメージ図

「グリップヒーター」の基本構成は、ハンドルグリップ内部に発熱体を内蔵させ、通電(電気を通すこと)させることにより発熱させるものです。基本構造としては、インナーピース(インナーパイプ)の外周部に発熱体を設置し、それをゴム素材で覆っています。

そして、「グリップヒーター」では、『十分な温度』『短時間での温度上昇』『適切なヒートポイント』の3つの要素が重要なポイントと言えます。これらのポイントを実現するためには発熱体の素材は重要な要素となるのです。1970年代から販売されていた「グリップヒーター」では、この発熱体として、「ニッケルクローム線=Ni-Cr」や「フレキシブルプリント配線=FPC(Flexible Print Circuit)」を採用していました。しかし、Ni-Cr線の場合、“作動開始から設定温度に至るまでの立上り時間を要する”点と、“ヒートスポット(指定箇所での発熱)の設定が難しい”という欠点を抱えていました。これは、モーターサイクルを操る者にとって、快適な用品を装着しながらも、ストレスを抱えてライディングすることと言えます。また、FPCでは設定温度に至るまでの立上り時間やヒートスポットの設定に関しては問題がないものの、“圧力に弱い”という欠点がありました。これは、「グリップヒーター」という円形の成型物にとっては、大きな問題であり、「グリップヒーター」の故障原因の大きな要素となってしまうのです。

そこで登場したのが、耐食性を向上させるためにクロムを含ませた「合金ステンレス鋼=SUS(Stainless Used Steel)」です。Hondaの「グリップヒーター」で使用しているSUSは、厚さ0.1mmと極めて薄く設定し、帯幅を2倍とすることで、グリップの形状に合わせて曲げても断線の心配が極めて少なくできています。また、グリップの厚みも成形性の向上から細くできるようになり、Hondaのモーターサイクルに標準装備されているグリップ(非ヒーター搭載)に近づくことができたのです。