日本車初のABS(4輪アンチロックブレーキシステム)、FF車世界初のTCS(トラクションコントロールシステム)を開発したホンダが提案する新しい車両挙動安定化制御システム、VSA。ブレーキ時の車輪ロックを防止するABS、加速時などの車輪空転を防止するTCSに、旋回時の挙動を安定化する車両の横すべり抑制をプラスして、3つの機能をトータルにコントロールするようにプログラムしています。急激なク ルマの姿勢変化を抑制することでドライバーの冷静な判断をうながし、次の操作のための余裕を確保。また、雨天や雪道などの走行時にドライバーの過度の緊張を低減する効果も発揮し、運転にゆとりを与えます。もちろん、トルネオがめざす走りの楽しさをスポイルしないために、車両コントロールが失われた時のみに作動するなど、あくまでドライバーの意志を優先する方向でセッティングしています。
●オーバーステア抑制
ステアリングの急激な切りすぎなどで後輪スリップによる車両の巻き込みが発生した場合、フロント外輪にブレーキをかけ車両を安定化
●加速アンダーステア抑制
旋回加速時に駆動輪がスリップし軌跡がはらんだ場合、エンジントルクを低減しフロント内輪のブレーキをかけることによりトレース性を向上。
●発進制御
発進時などで左右輪の路面状況が異なる場合、エンジントルクとブレーキ力を最適配 分し発進性を向上。
●旋回制動制御
高横G旋回を検知するとリア外輪に大きな制動力を与えることで旋回制動時の安定性を向上。
ABSやTCS、横すべり抑制は、あくまでドライバーのブレーキ操作やアクセル操作等を補助するシステムです。したがって、ABSやTCS、横すべり抑制がない車両と同様に、コーナー等の手前では充分な減速が必要であり、ムリな運転までは制御できません。安全運転をお願いします。