走る、曲がる、止まるというクルマとしての基本性能を徹底追求し、そのうえでEBD(電子制御制動力配分システム)付ABS(4輪アンチロックブレーキシステム)や、急制動時に踏力を補助するブレーキアシストを全タイプに採用。危険回避能力の高いクルマを目指しました。
広い照射範囲で、高い遠方視認性。ディスチャージヘッドライト〈HID〉を装備し、夜間や雨天時のドライブを明るくサポートします。乗車人数や荷物の量にかかわらず照射軸を一定に保つオートレベリング機構付(ロービーム)です。
Photo:RSZ(2.0/FF)
ブレーキ時の車輪ロックを防ぐABS、加速時などの車輪空転を防ぐTCS(トラクションコントロールシステム)、旋回時の横すべり抑制。これら3つの機能をVSA(車両挙動安定化制御システム)がトータルに制御し、クルマの急激な姿勢変化を効果的に抑制します。
[VSA=Vehicle Stability Assist]

警報とブレーキで追突事故の回避支援や被害軽減を図る追突軽減ブレーキ(CMBS)。ミリ波レーダーにより前走車を検知、追突のおそれがあると判断した場合に音と表示でドライバーに注意を促し、さらに接近すると自動で軽いブレーキをかけて体感警報を実行。追突の回避が困難と判断した場合には自動で強いブレーキ制御を行い、ドライバーのブレーキ操作との相乗効果で追突速度の低減を図ります。並行作動するE-プリテンショナーは、追突の危険性が高まると、運転席シートベルトを弱く数度引き込み体感的に警告。さらに追突の回避が困難と判断した場合、運転席/助手席シートベルトを強く引き込み、乗員の拘束効果を高めます。
[CMBS=Collision Mitigation Brake System]
●追突軽減ブレーキ<CMBS>は追突を自動で回避したり、自動で停止するシステムではありません。CMBSの機能には限界があります。
●E-プリテンショナーはシートベルトを正しく着用し、正しい運転姿勢をとらないと充分な効果を発揮しません。
●追突軽減ブレーキ<CMBS>+E-プリテンショナーの作動は、走行状態により異なります。

高速道路などでの定速走行を制御するクルーズコントロールに加え、先進の車速/車間制御機能も備えたIHCC〈インテリジェント・ハイウェイ・クルーズコントロール〉。スイッチを入れると、フロントグリル内のレーダーからミリ波を送信し、前走車の状態を検出。適切なアクセル/ブレーキ制御で、走行速度に応じた車間距離を保持し、ドライバーの負担を軽減します。
Photo : ミリ波レーダーイメージ


衝突時の衝撃(G)をコントロールして人への傷害軽減を目指すHonda独自の衝突安全技術「Gコントロール」がさらに進化。前面フルラップ衝突55km/h、前面オフセット衝突64km/h、側面衝突55km/h、後面衝突50km/hをクリアするだけでなく、「コンパティビリティ対応ボディ」により事故の衝撃を広く分散・吸収。自己のみならず、相手車両への攻撃性も低減します。
前方向からの衝突時に、センサーが設定値以上の衝撃を感知すると、エアバッグが瞬時に膨張・収縮し、顔や胸へのダメージを軽減します。
[SRS:Supplemental Restraint System(シートベルトを補助する乗員保護装置)]
車両の左右と中央部で側面衝突を検知し、より的確なタイミングで作動するi-サイドエアバッグシステム(1列目シート用)/サイドカーテンエアバッグシステム。とくにi-サイドエアバッグシステムは、乗員の体格や姿勢までもセンサーで捉え、エアバッグの展開を適切に制御します。
Photo:エアバッグシステム作動イメージ
1列目シートには3点式ロードリミッター付プリテンショナーELR(緊急ロック式巻取装置)シートベルトを採用。前方向からの強い衝撃で瞬時にシートベルトを巻き取り、その後一定以上の荷重がかかるとシートベルトを少し送りだし、胸などへの負担を軽減します。
低速で後方から追突された際に、シートからの衝撃を緩和して首への負担を軽減する頚部衝撃緩和シートを運転席/助手席に採用しています。
ロアアンカレッジで車両限定型ISOFIXチャイルドシートの取り付けが確実・容易。さらにチャイルドシートをより確実に固定するためのトップテザーアンカレッジを装備し、万一の衝突時、チャイルドシートの前方移動を効果的に抑制します。
写真は車両限定型ISOFIXチャイルドシート(ディーラーオプション)を装着したものです。
トップテザーアンカレッジ
■ISOFIXとは、誤使用防止、車両適合性の向上、取り付け方法の国際的な統一を目的としたISO(国際標準化機構)規格のチャイルドシート固定方式です。■必ず適合するチャイルドシートをお選びください。

現実の中にこそ、真実がある。私たちは、実際の事故をより忠実に再現するために、世界初の屋内型全方位衝突実験施設で、クルマ同士はもちろん、歩行者も視野に入れたリアルワールドの安全研究を推進。より正確で広範なデータを蓄積し、クルマづくりに取り入れることが、さまざまな事故から人を守ることにつながると考えています。Hondaは、規制を基準とするだけでない独自の安全を追求し続けています。
テスト車両によるクルマ相互の衝突実験
■各技術の能力には限界があります。つねに周囲の状況に気をつけ、安全運転をお願いします。 ■ABSは滑りやすい状況での急制動時に車輪をロックを防止。EBDはブレーキング時に前輪と後輪の制動力配分をコンピューターがコントロールし、制動ポテンシャルをフルに引き出します。EBD付ABSは、あくまでもドライバーのブレーキ操作を補助するシステムです。VSAは、あくまでもドライバーのブレーキ操作やアクセル操作等を補助するシステムです。したがって、EBD付ABSがない車両、VSAがない車両と同様に、コーナー等の手前では十分な減速が必要であり、ムリな運転までは制御できません。■追突軽減ブレーキ(CMBS)は追突を自動で回避したり、自動で停車するシステムではありません。■IHCCは前方不注意の危険性を解消する装置ではありません。また道路状況、天候状況によっては、使用できない場合がありあます。■運転席用&助手席用SRSエアバッグシステムは、横方向や後方向からの衝撃には作動しません。前方向からの、設定値以上の衝撃を感知したときのみ作動します。 ■運転席用&助手席用SRSエアバッグシステムおよびE-プリテンショナーは、あくまでもシートベルトを着用することを前提として開発されたシステムです。くれぐれもシートベルトの正しい着用をお願いします。 ■1列目シート用i-サイドエアバッグシステムおよびサイドカーテンエアバッグシステムは、実際の衝突時には衝突側のみ展開します。(i-サイドエアバッグシステムは、助手席側では助手席乗員の着座姿勢などを検知し、エアバッグによる重大な傷害の可能性があると判断した場合、展開を停止することがあります。) ■ご使用の前に、必ず取扱説明書をお読みください。■各装備・仕様の詳しい設定につきましては「装備一覧」をご覧ください。