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![]() 鈴鹿サービスセンターに入庫したNSXは、詳細にコンディションをチェックされた後、内装リフレッシュを受けるため、すべてのインテリアパーツが取り外された。これから行われるすべての工程が、他でもないNSXを産み出したHondaのファクトリーで行われる。このことからもわかるように、リフレッシュプランには、メーカーとしての自信と誇り、「NSXをより良い状態で長く楽しんで欲しい」というHondaの熱い想いが込められているのだ。 |
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![]() 距離と年月を重ね、ところどころ傷んでしまったシートを交換。ここにも、リフレッシュプランの、細部にまで至るこだわりをうかがい知ることのできるエピソードが存在する。新品のシートを取り寄せたところ、運転席と助手席で、革の質感に違いがあることにスタッフは気がついた。その連絡を受けたシートメーカーは、縫製に携わるスタッフとともに実物を確認。すると「原料となる革の産地が異なっている」ことが判明。急遽、各地の在庫を探して同質の表皮でつくられたシートを取り寄せたのだという。リフレッシュプランのこだわりはもちろん、シートメーカーの熱意にも舌を巻くばかりである。 |
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![]() どんな作業を行う際にも、「古いパーツを新しいパーツに置き換える」だけにとどまらないのが、NSXリフレッシュプラン。たとえば、内装組み付け時に施される「音対策」もそのひとつ。スタッフは長年にわたって蓄積された経験と知識から、走行時のきしみ音、ビビリ音の発生源になりやすい箇所を熟知しており、パーツに徹底的な対策を施した上で組み付けを行うのだ。左右に長く、振動が発生しやすいインパネの最前部には、防振のためにウレタンのパッキンを貼り込み、気になる音の発生を抑制。その他にも、パーツの取り付け方を始め、多くの箇所にリフレッシュプランならではのノウハウが盛り込まれている。新車時に「鳴らなくて当然」のものだからこそ、リフレッシュプランでは、あらゆる手を尽くして新車同様、あるいは新車以上のクオリティをめざすのだ。 |
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![]() キャビンの背後に収められた、NSXのV6 3.0L DOHC VTECエンジン。ドライバーの意志に対して忠実に反応する、自然吸気ならではのドライバビリティと、280馬力もの高出力を両立し、さらに40万kmを超えて走り続けられる、タフさを備えている。この大井氏のNSXは、タペット調整が必要だったのみ。これはもちろん、半年ごとの定期的な整備を欠かさなかったからこそ。しかし、“NSXのエンジンは基本的なメンテナンスによって優れた状態を維持できる”という事実は、「NSXに長く乗りたい」と考えるオーナーにとって、非常に心強いものであると言えるだろう。 |
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![]() 鈴鹿製作所では、水漏れ検査も行われる。夕立を思わせる音だが、その条件は並大抵ではない。毎時1800mmもの水量が、20分間にわたってNSXに降りかかる。「しとしとと降り続く長雨にも問題なく耐えられるように」という意味で、この検査はスタッフの間で「春雨検査」と呼ばれている。特にタルガトップの「NSX-T」はルーフの経年変化から隙間から水が染みこむ可能性もあるため、検査時は車内にスタッフが乗り込み、常時水漏れの有無を監視する。いかなる気象条件の下でも、NSXを安心して楽しんでいただくために行われる大切な検査だ。 |
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![]() 鈴鹿サービスセンターに隣接する、新車工場の鈴鹿製作所。リフレッシュを施されたNSXは、最終的な走行フィーリングを確認する走行テストの後、そこで足まわり検査を受ける。走行テスト後に不具合が生じていないか、エンジンやミッションからのオイル漏れはないか、同じく異音は発生していないか、ダンパーやアーム類など、サスペンション関連パーツの取り付け状態に問題はないか、などを調べる。普段は覗く機会の多くない「足まわり」だが、ここにもNSXの優れた耐久性は実感できるという。アルミボディは非常に腐食が少ないのだ。なによりも、13年間で40万kmを走破したNSXのきれいなアンダーフロアがそれを物語っている。 |
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![]() 最後にボディを隅々まで磨き上げ、NSXのリフレッシュは完了する。あとはオーナーの元に帰るのみだ。リフレッシュプランには、実際の整備を行う技術者から、パーツの供給を行うスタッフ、パーツメーカー、完成検査を行うスタッフまで、実に多くの者が関わっている。彼らが異口同音に語るのは、「NSXという、Hondaのモノづくりを象徴するクルマに携わることの誇り」である。 |
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