NSX press 2003 vol.29
序章イメージ写真
 
2002年、冬の鈴鹿で開催されたNSX fiestaで感動的なシーンに出会った。
新たなアトラクションのお目見えなどにより、大いに盛り上がった
ディナーパーティが終わりに差しかかるころだった。
「NSXで走行20万キロを達成されたオーナー様を
ここで表彰させていただきたいと思います」との
突然のアナウンスに、壇上に上がったのは、fiestaはもちろん、
NSXの集まりではお馴染みのオーナー。
笑顔がよく似合うそのオーナーは、高根沢工場から贈られた記念品を手に、
ジョークを交えながら陽気なスピーチをはじめた。
そして壇上にいつもの仲間を呼び寄せ、ともによろこびをわかち合おうとした。
そのときである。
NSXに乗ることで巡り合えた仲間に囲まれスピーチを続けたそのオーナーは、
ほどなく涙で言葉を詰まらせてしまう。
すぐに元の陽気なスピーチに戻るのだが、その涙がどれほど貴重なものか、
あらためて書き記すまでもないだろう。
壇を下りる受賞者を、長年にわたりNSXとオーナーの交流を支えてきた
黒澤元治氏がやはり涙で目を潤ませ迎えた。
これぞNSXである。
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