NSXは新たなパフォーマンスを得て、レースに挑む

〜'97全日本GT選手権〜

新たなモデファイの加えられた'97NSXをベースに、NSXは今年、全日本GT選手権に挑む。マシンをこれまでのLMGT2仕様から、N-GT1の規定に合わせ、エンジンを無限、シャーシを童夢で再開発。技術面では本田技術研究所も強力にバックアップしている。参戦は、無限+童夢PROJECTチームから黒澤琢弥・山本勝巳選手、ムーンクラフトによるテクニカルサポートを受けるチーム国光から、高橋国光・飯田章選手という2台体制となる。今年のオールジャパン体制での参戦を経て、来年はさらに多数のNSX参戦が目標とされている。尚、今年の参戦は第2戦の富士から。新たなパフォーマンスを見せてくれるであろうこの2台に熱い声援を送ろう。

黒澤琢弥

'65年生まれ。'85年レースデビュー後、FIAグループAツーリングカー選手権、イギリスフォーミュラフォードシリーズ等を経て、全日本F3、F3000へ。'94年、全日本F3000で初優勝を飾り、シリーズ4位となる。'96年フォーミュラ・ニッポンシリーズ総合9位。

山本勝巳

'73年生まれ。'89年、カートでレースデビュー。'92年FJ-1600でフォーミュラカーレースへ挑み、'94年ドイツF3Bチャンピオンシップ参戦を経て、'95年全日本F3000へ。参戦4戦目に2位入賞を果たす。'96年フォーミュラ・ニッポンシリース総合18位。

高橋国光

'40年生まれ。'58年第1回全日本クラブマンレースでデビューウィンを飾った後、'61年WGP西ドイツGPではHONDA RC162で優勝。以降4輪へ転向し多数の輝かしい成績を残す。'94〜'96年、NSXでルマン出場。'95年にはクラス優勝を果たす。

飯田 章

'69年生まれ。'89年富士フレッシュマンでレースデビュー。'92年N1耐久ラウンド筑波12時間優勝、'93年JTCC総合2位の成績を収める。全日本F3000、JGTC等にも出場。'94〜'96年には高橋国光、土屋圭市と共にNSXでルマンへ。

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