fiesta
NSXオーナーの間ではもう恒例になったNSXフィエスタ。2日間に渡って、鈴鹿を舞台に行われる年に一度のNSXオーナーの祭典だ。参加台数153台とこれまでで最高の賑わいとなった今回は、トークショーや、チャリティーオークションなどの新しい試みを実施。昨年から基本参加コースに加え、お客様がご自分で好きなメニューを選び、2日間をお楽しみいただけるようになった。今回は特に初参加の方々が多く、初めてのサーキット走行体験、「ベイシック・レッスン」の参加者が多かった。
「いつも乗ってるNSXが、サーキットでは違った顔になるね。いつもよりイキイキしているみたい」
と話してくれたオーナー。NSXだけではなくて、オーナー自身もイキイキとした表情だ。
「スポーツカーで汗をかく...。こんな体験は初めて。憧れの高橋国光さんにドライブしてもらって感激です」
ルマンドライバーによる同乗走行を終え、ピットで出会ったオーナー。愛用のヘルメットにはチーム国光、チーム中嶋のサインが光る。
「去年初めて参加してベイシックを経験。その後鈴鹿のオーナーズ・ミーティングにも来ました。今回はスポーツ走行にも参加できるから楽しみにしてきました」
交通教育センター、南コース、東コース、各所では日が暮れるまでドライビング・メニューやイベントが行われた。この日鈴鹿では、バルーンフェスタも開催中で、青い空に色とりどりの熱気球が浮かび、NSXフィエスタに華やかさを添えてくれた。
そして夕刻、GPホールではディナーパーティーが始まる。昼間の汗を流して参加者が集い、NSX談義に花が咲く。盛り上がったのが、ゲストによるチャリティーオークション。それぞれが持ち寄った品々は、ファンならどれもノドから手が出るようなものばかり。一流ブランドのレーシングスーツ、それが憧れのドライバーがあの熱戦で着用したものとあっては、是が非でも手に入れたい。とんでもない高額になってしまうのでは…という予想があったが、今回のオークションはあくまでもお財布の中にお持ちの範囲内で。こうして集まった現金は、鈴鹿を通して交通遺児のためのチャリティーに寄せられた。
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同乗ルマンドライバーによる同乗走行。愛車のステアリングを彼等にあずけ、助手席で東コースを周回。こんな機会はそうあるものではない。


   

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NSX Press vol.17は1996年3月発行です。