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ピュアスポーツのコクピット。そこは、ドライバーがその能力を十分に発揮できる場であるべきだ。NSXはそう考える。下半身は適度にタイトに。上半身はヘッドクリアランスが保たれ、開放感を享受できるよう配慮。加えて、自然なペダル配置、ホールド性にすぐれたシート、最適な位置が選択できるステアリングホイール、さらには、高速走行時でも瞬時に操作できるスイッチ類など。機能に徹したコンポーネントの数々がドライバーの操作を待ち受ける。そして内装に目を向ければ、高品位なクラフトマンシップが溢れる。インパネ表面を覆うのは、天然皮革を思わせるシボを忠実に再現した精密転写表皮。熟練の職人がダブルステッチの縫製を施し、インパネへの貼り込みも手加工で行っている。また、センターパネル及びスイッチ類の色は、硬質で明るめのチタンカラー。ブルー系でまとめたメーターパネルとともに、室内に華やかさをそえる。6MT車は質感の高いアルミ削り出しシフトパターンエンブレム、本革製シフトブーツを採用。 |
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より高度な走りをめざしたタイプS。そのチューニングの中身は、サスペンションの項で紹介した脚まわりの強化だけではない。いっそう緊密な人車一体感を実現するべくコクピットの要所要所に専用装備を持ち込んだ。シートは、レカロ社製一体型バケットタイプ。カーボンアラミド素材の骨格で、アルミフレーム採用のノーマルシートと比べ15.5kg減という軽量化を達成している。ステアリングホイールには、MOMO社製の小径革巻タイプ※を用意。そして、シフトノブには、チタン削り出し製をチョイス。しっくりと手になじむ形状、グリップ感が心地よい。

※運転席用&助手席用SRSエアバッグ非装着車のみ |
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操作性の追求、つまり、ドライバー本位の観点から生まれたAT機構が、このFマチックだ。通常のATとしての機能を持ちながら、必要とあらばステアリングコラムの横に設けられたシフトスイッチを指先で操作するだけでクイックなシフトができる。シフトアップは上へ、シフトダウンは下へ。軽快なマニュアルシフトで、スポーティな加速を堪能することができる。さらに、減速&シフトダウン時にはDBW、TCSと連動して、エンジンの回転を合わせる制御も備えている。

*NSX、NSXタイプTの4AT車に標準装備 |
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●NSXのオートマチック車のシフト装置には■ブレーキペダルを踏まないと、セレクトレバー[P](駐車)位置からのシフト操作が行なえないシフトロック機構■[P]位置にあるときのみイグニションキーを抜くことができるキー・インターロック機構■[R](後退)位置にあることをチャイムでドライバーに知らせる後退位置警報装置が装備されています。●NSXのマニュアル車のエンジン始動装置には■クラッチペダルをいっぱいまで踏み込まないとエンジンが始動しないクラッチ・スタートシステムが装備されています。 |
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