2009年9月発表 2010年10月終了モデル
この情報は2010年10月現在のものです。
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爽快なクルージング性能を、画期的な低燃費とともに実現。
可変シリンダーシステム採用のV6 3.0L i-VTECエンジン
マルチシリンダーエンジンならではのなめらかで力強いクルージング性能を、画期的な低燃費のもとに実現する方法はないだろうか。Hondaはその回答を、V6 3.0Lエンジンを2基の1.5Lエンジンと考える発想に求めました。こうして生まれたのが、Honda独創のVTEC(可変バルブタイミング・リフト機構)に「可変シリンダーシステム」をプラスしたエリシオンのV6 3.0L i-VTECエンジン。低速域からトルクフルで伸びやかな回転の高まりとともにゆとりのパワーを発生するV6エンジンならではの魅力を遺憾なく発揮しながら、エンジンへの負荷が比較的少ないクルージング時を中心とした状況下で、コンピューターが最適と判断した場合に、V字型に並んだ6つのシリンダーのうち片バンク3気筒のバルブ駆動を停止し、残る3気筒のみで走行を続けます。もちろん、ふたたびアクセルを踏み込むなど、状況の変化に応じて瞬時に6気筒状態へと復帰。排気量を切り換えることにより、エリシオンはマルチシーターサルーンにふさわしいハイパワーと、環境への配慮とともに省エネルギーにつながる低燃費を、かつてなく高いレベルで両立させています。 革新のクルージング性能を実現するかずかずの先進機構。 刻々と変化する走行状況のなかで、つねに快適な乗り心地を維持する「アクティブコントロールエンジンマウント」は、システムがエンジン振動入力を予測し、エンジンマウントの振動吸収特性を知的に制御。またエンジンのこもり音を可能なかぎり低減するための「アクティブノイズコントロール」は、エンジン回転数をもとに制御周波数を検出し、車載オーディオのスピーカーから打ち消し音を出力。さらに、低負荷時と高負荷時で排気ガスの流量をコントロールし、クルージング時の静粛性を向上させる「可変流量サイレンサー」など、革新のクルージング性能を実現するために、エリシオンはかずかずの先進機構を採用しています。 |
*燃料消費率は定められた試験条件での値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて燃料消費率は異なります。なお、JC08モード走行は10・15モード走行に比べ、より実際の走行に近くなるよう新たに設けられた試験方法で、一般的に燃料消費率はやや低い値になります。 |
V6 3.0L i-VTECエンジンの上質なフィールをサポート。
DBW〈ドライブ・バイ・ワイヤ〉
アクセルペダルの踏み込み量をセンサーで検知し、コンピューターが理想的なスロットル制御を行うDBW〈ドライブ・バイ・ワイヤ〉。
V6 3.0L i-VTECエンジンのポテンシャルをあますところなく引き出すとともに、きわめてナチュラルな6気筒⇔3気筒切り換えにも貢献しています。
ハイパワーと低燃費、環境性能を高次元でバランス。 すぐれたドライバビリティを実現するパワー&トルクを発生しながら、10・15モード走行燃料消費率10.2km/Lを達成したDOHC i-VTECは、VTEC(可変バルブタイミング・リフト機構)とVTC(連続可変バルブタイミング・コントロール機構)を融合した軽量・コンパクト設計の高性能エンジン。また高精度な空燃比制御システム等により環境性能にも磨きをかけ、爽快な走りと低燃費、高いクリーン性などすべてを獲得しています。 |
*1 燃料消費率は定められた試験条件での値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて燃料消費率は異なります。なお、JC08モード走行は10・15モード走行に比べ、より実際の走行に近くなるよう新たに設けられた試験方法で、一般的に燃料消費率はやや低い値になります。 |
走りの歓びを追求するための先進テクノロジーが、マルチシーターの空間設計にも大きな変化をもたらしています。それは、Honda独創の低重心パッケージ。ゆとりの室内高を確保しながらクルマの運動性能に決定的な影響を与える重心位置を可能なかぎり下げ、旋回時や制動時の姿勢変化を最適制御して操縦安定性の向上に大きく貢献します。さらに専用設計の4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンションや、低全高がもたらすすぐれた空力性能とも相まって、エリシオンのドライバーズシートは、ハイウェイやワインディングロードで堪能できる大いなるドライビングプレジャーに満たされています。 |
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ダイナミックなオーバルフォルムに、 気品あるスポーティなフロントグリル、美しい曲線を描くヘッドライトハウジング、大きな弧を描くフロントウインドウ。それらが一体となって、フェンダーラインの豊かなふくらみが特徴的なサイドへ、シンプルで力強いリアセクションへと流れるように回り込む、存在感あふれるオーバルフォルム。エリシオンは、優雅に、かつダイナミックに洋上をゆくクルーザーを思わせるスタイリッシュなエクステリアで、伸びやかなスピード感を表現しながら、開放感あふれる快適な居住空間を包み込んでいます。 |
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高いクルージング性能を実現する
すぐれたエアロダイナミクス特性。
高速クルージング性能を大きく左右するエアロダイナミクスにもこだわったエリシオン。
大きくラウンドするフロントウインドウ、エンジンアンダーカバー、空力ドアミラーなどの空力処理とボディ各部のフラッシュサーフェス化などで、
ビッグキャビンでありながらすぐれた空力特性を獲得しています。
高速走行時の風切り音の少なさ、操縦安定性の向上に加え、燃費向上にも貢献します。
サルーンの走りを支える基本、 上質でスポーティなサルーンの走りを実現する第一歩は、基本となるボディ構造。エリシオンは、ビッグキャビンを支えつつ静剛性(ねじり剛性/曲げ剛性)を高めるために、メインフレームに断面を拡大したクロスメンバーを最適配置。同時に高張力鋼板を積極的に使用して軽量化をはかっています。さらに、走りのテイストに大きく影響する動剛性(フレームの前後端の上下/左右方向の変位特性)の向上にもこだわって、洗練された走りを実現しています。 |
■高剛性ボディ構造図 |
操縦安定性と乗り心地を先進技術で両立。 エリシオンの低重心パッケージを活かすサスペンションは、専用設計でロールの中心軸を最適化した4輪ダブルウイッシュボーン。ロアアームの取り付けポイントの工夫により、ノーズダイブとリフトをともに抑える特性もプラスしています。またフロントに採用した大容量コンプライアンスブッシュ、リアのアルミナックルとユニットベアリング等も操縦安定性と乗り心地の向上に貢献します。さらに、ロードノイズの低減と正確な操縦性を高いレベルで両立させるために、フロント/リアともにサブフレームをフローティング化。サスペンションを防振保持することにより、路面からの振動入力を大幅に低減します。 |
制動力としなやかなコントロール性を両立。 多くのゲストを迎えたフル乗車の場合でも、高い剛性感とコントロール性を得るためのブレーキシステムは、フロントを2ポットキャリパー/ベンチレーテッド式とし、リアを軽量アルミキャリパーとした4輪大径ディスクタイプ。リンク式ブレーキペダルの採用により、踏みはじめの無効ストローク感を低減しながら、踏み込んだときのしっかりとした制動力を確保する工夫も加えています。 |
瞬時に切り換わるFF⇔4WD。 通常はほぼFF状態で走行し、必要に応じて後輪にトルクを自動的に伝達するHonda独自のリアルタイム4WDを大きく進化させた、先進の4WDシステム。頼もしい走破性と軽快な走りに加え、低燃費と高い静粛性までを両立させた理想的な4WDとしての資質をそのままに、後輪へトルクを伝達するデュアルポンプシステムにワンウェイカムユニットとパイロットクラッチを加えています。これにより、FF⇔4WDの切り換えを瞬時に行い、タイムラグを感じさせない特性を獲得。さらに、後輪へのトルク配分のよりきめ細やかなコントロールが可能となり、雪上などで発進する際のグリップ感、旋回時のスムーズさなどが向上しています。 |
■「新リアルタイム4WD」作動イメージ |
エンジン音もロードノイズも大幅低減した エリシオンは、アイドリング時や低速時のエンジンのこもり音、シートの不快な振動、高速走行時のロードノイズを大幅に低減。そのうえで、加速時の音質の心地よさまでを含めた静かさ、快適さをめざしています。静粛性向上にも貢献する空力性能や高剛性ボディ、サスペンションのフローティング・サブフレームに加え、吸音性のあるシート表皮、ダッシュボードインシュレーター、ルーフライニング、フロアインシュレーターの採用など、細部にまで気を配っています。 |
■リアサブフレーム構造図 |
ビッグキャビンを、らくらくドライビング。 大きくラウンドするフロントウインドウの下、低めの位置に配した見やすいワイドスパンのインストルメントパネルと、左右いっぱいに通る伸びやかな木目調パネルが洗練された個性を演出するコクピット。見晴らしのいい高めの位置にセットされたドライバーズシートから前後左右に大きく広がる視界は、ビッグキャビンを自在に操ることができる「運転のしやすさ感」を高め、さらにスイッチ類の上質で正確な操作性にまでこだわっています。また、ワイドな大径タイヤを装着しながら取り回しのよさを向上させ、ドライビングの楽しさを実現しています。 |