2008年12月発表 2013年3月終了モデル
この情報は2013年3月現在のものです。
フロント側ではエンジンを低くマウントし、旋回時のエンジンの傾きを制御することで旋回フィールを向上。また、リア側においては薄型化した燃料タンクをシート下へ設置。プラットフォームの随所に施されたこれらの低重心・低慣性化への取り組みにより、優れた操舵一体感と乗り心地を実現しています。
運動性能を左右するボディ構造は製造工程からこだわり、閉断面連続結合構造をルーフ部にも適用。さらにテールゲート開口部やCピラー周辺および支持部の剛性強化により、振動やこもり音を感じさせないスムーズな発進、段差での振動の収まりの早さ、接地感の高い軽快な走りを実現。加えて、吸・遮音材の最適配置により、クルーズ時のキャビンの静粛性を高めています。またセダン同等の走行性能を獲得するため、テールゲート骨格の軽量化も追求しています。
フロントにはジオメトリーを最適化したダブルウイッシュボーン・サスペンション、リアにはマルチリンクタイプのダブルウイッシュボーン・サスペンションを採用。さらに、路面入力の大小に応じて最適な減衰特性を発揮するダンパー性能により、切れのよいハンドリングとフラットな乗り心地を実現しています。
路面側に出ていたフロントフロアフレームをボディの内側に配置したインナーフレーム構造に加え、フロントフロアカバーやリアサブフレームカバーなどにより、ボディ下面のフラット化を徹底。さらに、フロントバンパーのコーナーをわずか数ミリほど外に張り出してエッジを作る処理やフロントグリル開口部形状の変更とあわせ、空気抵抗を徹底的に抑え、燃費性能や高速走行時ののびの向上を実現しています。さらに、ボディ下面のフラット化の徹底は、リフト(揚力)の低減と前後リフトバランスの最適化にも寄与し、高速走行での安定感の向上も実現しています。
■写真及びイラストは、アコード20TLのものです。
高効率、低慣性のブラシレスモーターを採用したEPS(電動パワーステアリング)により、自然でリニアな操舵フィールを実現。さらに、優れた旋回接地性能を発揮するサスペンションと相まって高次元の操縦安定性を実現しています。
サスペンションジオメトリーの最適化により、制動時の車体姿勢を安定化。さらに大径ディスクブレーキの採用およびブレーキ各部品の高剛性化により、安心感のあるリニアなブレーキフィールを実現しています。