2020年9月29日(火)
Honda CIVIC TCR を駆るTeam Castrol Honda Racingは、9月26日(土)-27日(日)に行われたニュルブルクリンク24時間レースのTCRクラスで優勝を果たし、CIVIC TCRに2年連続で勝利をもたらしました。
ニュルブルクリンク24時間レースは、サーキットのグランプリコースと北コースを組み合わせた、全長25.378kmに及ぶコースを24時間走り続ける過酷なレースです。
今回、Team Castrol Honda Racingは、ホンダ・モーター・ヨーロッパ ドイツ支店であるHonda Germanyと、JAS Motersportからサポートを受けるFugel Sportと協力して参戦し、完ぺきなパフォーマンスを披露しました。
ドライバーは、2019年のニュルブルクリンク24時間レースの優勝ドライバーである、ドミニク・フーゲルと、マーカス・オエストリヒに、Honda Racingのティアゴ・モンテイロとエステバン・グエリエリが加わったメンバー。4人のドライバーは、クルーとともに見事なレースを展開し、後続のチームに1周差をつけて勝利しました。
モンテイロとグエリエリは同じ週末にFIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)の第2戦ドイツ大会にも出場。グエリエリは25日に行われたレース1で優勝を果たしたばかりで、24時間レースも勝利を収めました。
金曜日の朝に雨が降った影響で、最終予選では順位を上げることができず、4番手からのスタートとなりましたが、優勝経験のあるオエストリヒとフーゲルの快進撃により、Honda CIVIC TCRはレース序盤でトップに立ち、後続との差を拡大。その後、モンテイロとグエリエリが、目を見張る活躍を見せます。グエリエリは、最初のスティントで一時的にトップの座を譲りましたが、日没後にはコースコンデイションが悪化したことを逆手に取り、Honda CIVIC TCRはトップの座を奪い返します。
深夜にレースが中断される直前には、後続のマシンとの差は1周にまで広がりました。約9時間を経てのレース再開後もこの差は縮まらず、最後はモンテイロがレースをリードして、見事な勝利を収めました。
ティアゴ・モンテイロ
「このレースでまた優勝できるなんて、本当にすばらしい経験です。今年は赤旗が長くなったとはいえ、雨が多くて寒くてとても滑りやすく、非常に厳しいコンデイションでした。ライバルたちとも差が広がりにくく、すぐに後ろにいたので、限界まで追いつめられるとてもタフなレースでした。
チームはすばらしい仕事をしてくれました。ドライバーはどのスティントでもミスなく見事な走りを見せてくれたし、マシンもすばらしかったです。レース中はなんの問題もありませんでした。
この勝利をとても誇りに思っていますし、今、Honda Racingファミリーの一員であることを本当に誇りに思っています。Honda、Honda Germany、Fugel Sport、そしてチームメートに感謝しています。今回もまた、日中と夜間にドライブして、フィニッシュまでマシンを持っていくことができたことに喜びを感じています。とても光栄です」
エステバン・グエリエリ
「この勝利を手にすることができてとてもうれしいです。レースはタフなもので、特に最初のスティントは大変でした。雨、霧、たくさんのマシンのクラッシュなど、これまでに経験した中で最も難しい状況の一つだったと思います。あのときの北コースはまさに“グリーン・ヘル(緑の地獄)”でした!(笑)。日曜の朝は最大のライバルとの真っ向勝負だったので、かなりのプッシュが必要でした。チームの努力が報われた勝利はすばらしいです。結果だけでなく、いい経験でした。本当に楽しいレースでした」