2020年6月30日(火)

タッシがWTCR eSportsで2勝目を挙げる
グエリエリはポイントランキング首位を奪還

タッシがWTCR eSportsで2勝目を挙げる グエリエリはポイントランキング首位を奪還

FIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)のeSports新シリーズ第3戦がスロバキアリンクに見立てた仮想のサーキットで開催され、アッティラ・タッシが見事なパフォーマンスを披露。開幕戦のレース2に続く勝利で、同シリーズで2勝目を挙げた初のドライバーになりました。チームメートのエステバン・グエリエリは総合ポイントランキングで再びトップに立っています。

タッシが2勝目、グエリエリとネストール・ジロラミがそれぞれ1勝し、ここまでの6レース中4レースでHonda CIVIC TCRを駆るドライバーが勝利しています。それらに加えてHondaは3つの表彰台を獲得し、グエリエリはポイントランキング首位を獲得しています。

スロバキアリンクの予選を10番手で終えたタッシは、リバースグリッドのレース2をポールポジションからスタート。チームメートのティアゴ・モンテイロは予選9番手で、レース2のフロントローはHonda CIVIC TCRが独占しました。

レース2でタッシは好スタートを切り、2番手のモンテイロとともにレースをけん引。モンテイロが後続集団ともみ合いになる中、タッシは徐々にリードを広げます。その後もタッシは理想的な走りを披露。後続集団との距離を広げ、最終的には1秒のリードでレースを制しました。

タッシはレース1で5位。このシリーズのレース2では1位か2位を必ず獲得しています。モンテイロはレース1の12位、レース2で10位に入り、このシリーズでの自己最多ポイントを獲得しています。

グエリエリはレース1で2位に入り、ポイントランキングでトップに再浮上しました。彼は予選1回目ではトップに立っていましたが、一発勝負のスーパーポールでミスをしてしまい、4番手からのスタートとなりました。オープニングラップでチームメートのジロラミに抜かれますが、グエリエリは4番手まで順位を戻します。その後、ジロラミが2番手の車を抜こうとして遅れた際に3番手につけます。3番手を維持していたグエリエリは、3周目のターン3のヘアピンに差し掛かると、1つ目と2つ目のコーナーでスピードを上げて見事に追い抜きました。

グエリエリは2位フィニッシュで、このシリーズで3度目の表彰台獲得となりました。なお、レース2は10番グリッドスタートからすばらしいパフォーマンスを披露し、4位に入っています。

ジロラミはレース1で好調な走りを見せ、表彰台を狙える場面もありましたが、最後は8位フィニッシュとなりました。初めてスーパーポールに出場したジロラミは、5番手からスタートしました。序盤は3番手につけます。グエリエリに抜かれますが、再びライバルを追い抜いて表彰台圏内に上がりました。次の周の第1コーナーでライバルからプッシュを受けて順位を落とします。さらにもみ合いの中で順位を2つ落とします。ファイナルラップの最終コーナーで追い抜かれてしまい、最終的にレース2を6位でゴールしました。

Honda CIVIC TCRを駆るドライバーたちにとって、シリーズ前半戦を成功のうちに締めくくることができたと言えるでしょう。

コメント

アッティラ・タッシ
「ティアゴ(モンテイロ)には本当に感謝しています。彼には今度おごらないと! 彼はボディガードのような存在でした。2周目からは集中して、ミスをしないよう心掛けました。タイヤに気を配り、限界まで使わないようにしました。それでも後続車が2台追っているのが分かったので、力強く攻めました。最終的には、後続との差は十分にありました。2度目の勝利を手にすることができて幸せです。残りのラウンドでもこの調子を維持していきたいです」

ティアゴ・モンテイロ
「結果はともかくとして、今回は間違いなく今まで最高のラウンドでした。予選でトップ10に入れたのがよかったです。ただ、レース1のスタート時に順位を落とし、ばん回するのが大変でした。レース2では先頭集団にとどまるのが大変だと分かっていました。ですから、チームとしての役割を果たし、アッティラ(タッシ)が後続を引き離す助けになれたのがうれしいです。彼を祝福したいです。再会した時、彼におごってもらうのを楽しみにしています!

エステバン・グエリエリ
「予選スーパーポールのアタックはあまりよくありませんでした。ヘアピンでもみ合いになり、外に広がってしまいました。予選1回目でファステストラップを出したことを十分に活かしきれませんでしたが、決勝は力強い走りができましたし、表彰台と4位という結果にも満足しています。私たちはシリーズの前半戦をランキングトップで終えることができました。前戦では自分のミス以外でポイントを失ってしまったことを考えれば、いい結果だと思います。もちろんポイントランキングのトップを維持していきたいです。これまで同様に高いパフォーマンスでレースに臨んでいきたいです」

ネストール・ジロラミ
「前戦とは異なり、私はリバースグリッドをそれほど求めていませんでした。というのも、ミスはありましたがポールポジションを狙えると感じていましたから。スリップストリームがあり、レースは激しいものになりました。誰かと競り合うと、別のドライバーに抜かれてしまうので、自分の順位を維持するのは本当に大変でした。完璧な週末とはなりませんでした。優勝のチャンスがない中でポイントをしっかりと獲得するのが目標でした。このシーズンの前半戦を終え、エステバン(グエリエリ)のスリップストリームを活用できなかったザルツブルクリンクでの失敗を除くと、パフォーマンスはよかったです」

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